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わしわし

頭を撫でられた瞬間に

きゅるっと胸の奥が締まって

この感覚は何だろう

わしわし


その手が他の人に振れた途端に

またまた胸の奥が締まって

ちょっと泣きたくなるんだ

みしみし


我儘なのは私の方です

そうですね

きゅるっと締まるのが怖くて

払いのけたり

かわしたり


罪深いのは君の方です

きっとそう

ぐらぐらな私を放っておかず

また撫でたり

支えたり


「もっと素直になればいいのに」

うるさいうるさい

やめてやめて


わしわし

「たとえば鳥になってさ」

みしみし

「空を飛べるようになると」

ずしずし

「のしかかってくる痛みも」

ぺしぺし

「ちょっとは軽くなると思うんだ」


「よしよし」

笑っていいよと君は言う


がしがし

強くて太いその爪

猛禽類とおんなじレベル


きしきし

鋭い君の嘴は

私を放してくれないんだね


やめて

やめて

囚われちゃうから


やめて

やめて


やめないで


(強引なのもたまには好き)

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