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獣王無尽

真正面から突然に

ズシリズシリと重い音

簡素で平坦なサバンナに

サラリサラリと靡く金


もしもし怒っているのかな

もしもし睨んでいるのかな

はてさて何かしたのかな

はてさて何も覚えがない


真正面から突然に

グルルグルルと君の声

簡素で平坦なサバンナは

ヒヤリヒヤリと吹雪きだす


もしもし恨んでいるのかな

もしもし呪っているのかな

はてさて以前のアノコトか

はたまたもっと前のアレ


ぐるぐる悩んでいる僕の

どくどく流れる血潮の筋に

がぶり食い込む鋭い歯

ざくり差し込む鋭い刃


ふらふら眩んでいる僕の

ずきずき繋がる記憶の糸に

みしりひび入る雄々しい声

どぷり持ってる容量を超え


泣けない

泣かない

まだ泣きたくない


なぜなら僕は強いから


消えない

消さない

まだ消したくない


たとえ君より弱くとも


蹂躙するな

僕のサバンナは

僕がサバンナにしたのだから


駆け巡っていいのは僕だけ

獣王にだって許可するものか

踏み荒らしていいのは僕だけ

獣王にだって渡しやしない


(強敵は内外にとめどなく居るけれど)

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