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第9話 2人だけの夕食

 家から帰ると、二人で料理をするのが日課だ。


 今日も、帰ってからの部屋でジーンズとスウェットに着替えると、一階に降りる。


 一階に降りると、姉さんはすでに着替えが済んでおり、少し厚手の明るい緑色の膝丈スカートに、ピンクっぽいオーバーの上から、フリルで縁取られたエプロンを着ている。


 見ると、既に下ごしらいを始めていた。


 それを見て、僕も姉さんの隣に行き、一緒に準備を始めた。




 ***************




 姉さんが、ガスコンロの前で、オムレツを焼く準備をしている。


 僕の方は、流しの所で野菜を切っている所である。


 何を作っているかと言うと、ツナサラダをつくっているのだ。



 「トントントン、トントントン」 



 リズミカルに、包丁を動かしていると。

野菜を切り損ねて、手が滑ってしまった。



 「痛っ!」



 勢い余って、左手を切ってしまう。 



 「ゆうちゃん、怪我したの!」



 僕の声を聞いて、姉さんが振り向いた。


 左の薬指を、切ってしまった僕は。

すぐさま蛇口を捻って水を出して、傷口を流した。



 「チョット、見せて!」



 血相を変えながら、姉さんが僕の手を取ると、洗って直ぐなのに、また血が流れ出しているのが見えた。


 そして、それを見た姉さんが。



 「あっ!」



 僕の指を口に含んだ。


 姉さんが、両手で僕の手を持ち、怪我をした僕の指を舐めている。


 舐めながらと同時に、指を吸ってさえしている。


 舌が傷口を通ると、剥き出しの感覚器官を刺激するが、痛みでは無く、なぜか快感を感じ。

また、指を吸われると、イケない事をしている様な、背徳感に襲われた。


 そうして、しばらくして、血が出るのも少なくなってから、姉さんが指から口を離した。



 「さあ、絆創膏を貼りましょうね」



 姉さんがそう言うと、僕の手を持ったままで、一緒に居間の方に行った。




 ***************




 「「いただきます」」



 途中、ハプニングがあったが、料理も完成し、今から食事を始める所である。



 「パクっ」



 僕はさっそく、姉さんが作ったオムレツを食べた。


 中の具が程よく塩コショウが効いて、僕はこの位の味加減が好きだ。


 僕が一心不乱に、オムレツを食べていると。

姉さんがテーブルに肘を付いて、僕の事をジッと見詰めている。



 「ゆうくん、おいしい?」


 「うん、おいしい」



 姉さんが僕にそう尋ねてきたので、僕は美味しさで緩んだ頬のままでそう答える。



 「ありがとう」



 僕の顔を見ながら、その答えを聞いた姉さんは、嬉しそうな笑顔を見せた。



 「パクパクパク」


 「ニコニコニコ」



 姉さんが笑顔のままで、僕の食べている姿を見続けている。



 「姉さん、早く食べないと冷めちゃうよ」


 「うん、分かったよ」



 僕の言葉に、姉さんは箸と茶碗を手に取るが、その手は(ほとん)ど進んでいない。


 結局姉さんは、その後も僕の事を見続けていたのだった。




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