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第82話 上機嫌な親友

 その頃、昼食を買いに行っていた瑞希は。



 「ふふふっ、ふふ〜ん」



 鼻歌を歌いながら、上機嫌で帰っていた。



 ・・・



 さ〜て、あの二人は、上手く行っているのかな♪


 由衣の方は、あのまま優くんに甘えていれば、優しい彼の事だから、そのまま受け入れてくれるだろう。


 問題は華穂の方だけど、まあ、蓮のヤツが余程のヘマをしない限りは、大丈夫だろう。


 あれでも、女の子の気持ちには鈍感な訳ではないから、安心して良い。



 ・・・



 「ふふふっ、ふんふん」



 相変わらず、瑞希は鼻歌を歌っている。


 彼女は、そんな風な事を考えながら、華穂の家へと戻っていた。




 ******************





 私は、華穂の家に戻った。




 「(バタン)」


 「お邪魔しま〜す」




 玄関に入ると、まずは由衣の様子を見ることにした。


 そんな訳で、二階に上がると、優くんの部屋を覗く。



 「ふふふっ」



 中では、由衣を右手で抱き締め、左手を頭に乗せた状態で固まっている優くんと。


 優くんに抱き締められつつ、頭に手を乗せられたままで、彼の胸板に、まるで猫が甘える様に、頬ずりをする、由衣がいた。


 折角、お楽しみの所を邪魔して悪いけど、余り戻らないと、華穂達に見つかるから、いい加減にしないとね。



 「(コンコンコン)」



 私がドアをノックすると、二人は一瞬”ビクリ”となり、次の瞬間、慌ててベッドの上で二人が離れた。



 「もうお昼だから、ピザ買ってきたよ、早く来なさ〜い」



 私は、笑いを噛み殺しながら、そう二人に言った。




 *******************




 「さあ〜てと、次は、華穂の方だけど」



 そうつぶやくと、私は、華穂の部屋の前にいた。


 華穂の方はどうか、蓮次第だけど、上手くやっているかな。


 ノックせずに、イキナリ入った方が良いだろう、下手にノックすると、その間に取り繕われるからね。



 「ただいま、ピザ買って来たよ〜!」



 勢いよくドアを開けると、私はワザと、元気な声でそう言う。


 すると、そこには、横たわった蓮の頭を、膝枕していた華穂がいた。


 やはり、こちらも一瞬、二人が硬直するが。次の瞬間に勢いよく離れた。




 「ち、違うの、こ、これは、蓮くんが鼻血を出したから」


 「そ、そうなんだよ、だ、だから、華穂さんに膝を貸してもらったんだよ」




 二人は、キョドリながら、そう言うが。



 「ふ〜ん、華穂の膝枕はさぞや、気持ち良かったんだろうね〜」



 しかし私は、意味ありげな言い方で、そう言った。


 すると、二人は顔を真っ赤にさせて、俯いてしまったのだ。




 *****************




 由衣達も来て、早速、持って来たピザの箱を開ける。



 「さあ、早く食べないと冷めるよ」



 私がそう言うけど、しかし、他の4人はと言うと、



 「「「「・・・」」」」



 赤い顔のままで、下を向いていた。



 「ほら、早くしないと、一人で食べるよ〜」



 しかし、相変わらず4人は、下を向いたままである。


 あ〜、少し、やり過ぎたかな〜。


 でも、この4人はそれぞれ奥手だから、この位やらないと。


 そう思いながら、ピザをパクついていた。



 「ニャハハハ〜」



 この状態に、私は思わず、変な笑いが口から出た。


 だが、4人はその笑いを聞くと、ますます顔を(うつむ)かせてしまった。



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