表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/105

第80話 弟とシャイガール4

 姉さんの部屋でジュースを渡すと、台所でお盆を置いてから、自分の部屋に戻った。


 これから、自分の勉強をするつもりである。


 部屋に戻ると、僕は早速、机に座った。


 学年が違うから、姉さん達に混ざる訳にはいかない。


 さーてと、これから始めるか。


 そう自分に気合をいれながら、勉強を開始した。



 ・・・



 それから、1時間ほど経ったのだろうか。


 目が疲れた上に、昨日、大掛かりに掃除をした上、いつもは遅くまで寝ている休日に早起きしたので、急に眠気が襲ってきた。



 「ふあ〜」



 アクビまで出る様になったので、このまま続けても集中出来そうに無いから、一旦、休憩することにした。


 机から立ち上がると、のろのろとベッドまで行き、そのまま倒れ込むようにして、ベッドに横たわる。


 ベッドに仰向けに寝ると、それまで以上に睡魔が襲いかかって来た。



 「すー」



 そして、そのまま僕は、深い眠りの中に沈んで行ったのであった。




 *****************




 「う〜ん」


 「どうしたの、由衣?」


 「うん、何だか目が疲れたの、最近コンタクトにしてから、目が慣れてない所為(せい)かな」




 目が疲れて、つい()ってしまうと、それを聞いた瑞希が尋ねてので、私はそう答える。




 「一度、休憩したら? ついでに顔を洗ってクールダウンした方が良いかも」

 

 「うん、そうするね」


 「洗面所は、一階の風呂場のを使って良いから」


 「ありがとう、じゃあ、使わせてもらうね」




 華穂の提案に従って、私は休憩がてら、一度、顔を洗う事にする。


 そうして、私は顔を洗いに、一階に降りて行くのであった。



 ・・・



 「ふう〜、すっきりしたなあ」



 顔を洗うと、スッキリしたし、目も少し楽になった。


 スッキリとした気分で、二階に上がると、ある部屋のドアが少し開いているのに気付いた。


 失礼だとは思ったけど、好奇心を押さえきれずに(のぞ)いてみる事にする。


 開いているドアに近づき、覗いてみると。



 「優くん・・・」



 ベッドに寝ている、優くんが見えた。


 どうやら、ここは優くんの部屋の様である。


 更に、失礼になるけど、優くんの、お部屋にコッソリとお邪魔することにした。



 「失礼しまあ〜す・・・」



 小声でそう言うと、優くんの部屋に入る。


 私は始めて、男の子の部屋に入った。


 噂に聞く、男の子の部屋と違い、優くんの部屋は片付いていて、とても清潔である。


 机を見ると、勉強道具がそのままであるので、どうも休憩して、そのまま寝込んでしまったみたいだ。



 「すー、すー」



 ベッドで寝ている、優くんを見る。


 その可愛い寝顔と、上下する胸を見ていると、何だか、ムラムラしてきた。


 私は、イケナイイケナイと思いつつも、寝ている優くんに近づくと、優くんの右の脇に体を入れ、それから、優くんの胸に頭を置いた。



 「(えへへっ)」



 優くんの体の感触と、体温を感じていると、私は自然に、頬が緩んでしまう。


 そうやって、私が優くんの感触に、満足すると、




 「(ガバッ!)」


 「えっ!」




 優くんが突然、私を寝ながら抱き締めてきた。



 「(スーッ・・・、スーッ・・・)」



 すると次に、私の頭を撫で始める。



 「・・・お姉ちゃん」



 優くんが寝ぼけながら、華穂の事を呼んでいた。


 どうも、寝ぼけて私の事を、華穂と勘違いしているようである。



 「(スーッ・・・、スーッ・・・)」



 その言葉で、複雑な思いになったけど、優くんの手が私の頭を滑る度に、そんな事はどうでも良くなった。



 「(スーッ・・・、スーッ・・・)」



 この優くんが与えてくれている快感の前では、何も考えられなくなってしまったのだ。



 「(優くん、気持ち良いよ・・・)」



 私は、余りの快感に、思わず彼の胸板に頬ずりをし出した。


 優くんの胸板に頬ずりをしながら、私はそのまま眠り込んでしまったのであった。




 *****************




 「うん・・・」



 チョットの休憩が、いつも間にか本格的に眠り込んでしまった。



 しかし、胸に感じる重量感に気付くと、徐々に目が覚めていく。



 「(あっ、また姉さんが来ているんだな)」



 始めは、そう思っていたが、感触がいつものとは違う事に気付いた。


 ”あれ、おかしいな?” そう思いながら、見ると、



 「ゆ、由衣先輩!」



 僕の胸に頭を乗せていたのは、由衣先輩だった。



 「んん・・・」



 僕の声に気付いたのか、先輩が起き出した。



 「優くん、とても気持ち良かったよ♪」



 まだ眠そうな顔をしながら、先輩がまぶしい笑顔を見せる。


 しかし、その笑顔を見た途端、僕はそのまま固まってしまった。


 結局、僕は、そのまま固まった状態で、しばらく居たのであった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品同様、姉弟のイチャイチャした作品です。
砂糖づけ姉弟
こちらも姉弟のイチャイチャした、星空文庫の読み切り作品です。
猫姉と犬弟
新年のコタツの中で〜寝ている姉にいたずらする〜
寒い冬の夜の出来事〜弟の布団に姉が無断侵入〜
あと、もう少しだから……
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ