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第8話 2人で買い物

 学校前の駅で透也と先輩達と別れると、家の近くの駅まで電車に乗り、そこから歩いて家に向かった。


 駅から出ると、また二人で手を(つな)ぎ始める。


 流石に、二人だけで余所見をしながら歩くのは危ないので、前を見て歩いているが。

それでも二人共、ちょくちょく、お互いを見ている。


 それに僕は、姉さんが危なく無い様に、自分が車道側を歩いていた。


 ・・・


 そうして、二人で歩いていると、背後から結構スピードがある車が、近付く音が聞こえた。

しかも、至近距離で擦れ違うみたいだ。


 それに気付くと、僕は一旦、姉さんと繋いだ手を離した。



 「あっ」



 姉さんが声を上げるが、それに構わず、姉さんの背後に廻ると。

軽く抱き締めながら横に移動し、車をやり過ごす。



 「ブルル〜」



 横に動いて間もなく、車が僕達のすぐ横を通り過ぎた。



 「もお、危ないなあ、姉さん大丈夫?」



 僕の腕の中にいる、姉さんの細い体を抱いたまま、後ろから(のぞ)き込む様に、僕がそう尋ねると。



 「うん、大丈夫だよ」



 姉さんが振り向きながら、熱い瞳で僕を見詰めて、そう答えた。


 姉さんに何も無い事を確認すると、また姉さんの横に移動して、手を繋げ直すと、家に向けて歩き始める。




 ****************




 家に帰った後、制服のまま、スーパーに向かう。


 スーパーに着くと、僕は右手に買い物籠を持った。


 もちろん左手は、手を繋いだままだ。


 姉さんが、僕の少し前で、僕の手を引いて歩いている。


 小さい頃は、いつもこうして、姉さんに手を引かれながら歩いていた物だ。


 その頃は、結構、姉さんを振り回していたなあ。


 いつからだろうか、姉さんの事を逆に、大事に扱わないとイケないと、思う様になったのは。


 それから姉さんの事を、まるで壊れ物の様に扱ってしまう。


 実際、細くて柔らかで、乱暴に扱うと壊れてしまうかと思ってしまう。


 でも姉さんは、姉さんだから、何だかんだ言っても頭が上がらないんだよな。



 「ねえ、なおくん。

今日のオカズは何が良い?」



 僕が姉さんの事について考えていると、その当の本人から尋ねられた。



 「う〜ん、そうだね。

何か今日は、オムレツが食べたいな」


 「オムレツね。

お姉ちゃんに任せなさい」



 そう言うと、姉さんが左手で、小さく力コブを作る仕草を見せる。



 「それじゃあ、玉子、玉子っと」




 それから二人で、スーパーの中で買い物をした。




 ***************




 買い物が済むと、僕が荷物を持って家へと帰る途中で。




 「ゆうくん、大丈夫?

 お姉ちゃんが、少し持とうか?」


 「いいよ、大丈夫だから」



 僕の事を気遣って、姉さんがそんな事を言ってきた。


 僕は、大丈夫な事を示す為に、笑顔を見せながら、荷物が入ったレジ袋を持ち上げる。


 別に、無理している訳では無く、本当に重くは無いが。


 レジ袋はある程度の荷物が入っていると、持ち手が細くなって、手が痛くなるのが苦しいかな。




 「それより、姉さん。

おいしいオムレツを作ってね」


 「うん、分かったよ、ゆうくん」




 そう言うと、姉さんが、嬉しそうな笑顔を見せる。


 そんな風にして、僕達は家へと帰った。




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