表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/105

第79話 家で試験勉強

 それから数日後の、日曜日の午前中。


 今日は、試験勉強の為に、瑞希先輩達が来る日である。


 前の日に、姉さんと二人で、家の中の掃除などを済ませ、一応、人が来ても、恥ずかしくない状態にはしておいた。


 そろそろ来る時刻だと思い、居間で待っていると、



 「ピンポ〜ン!」



 玄関の呼び鈴がなった。


 急いで玄関に向かい、扉を開ける。




 「おはよ♪」


 「おはよ、優くん」


 「やあ、おはよ」


 「あ、おはようございます」




 扉を開けると、右手を顔の横でヒョイと上げながら挨拶する、瑞希先輩。


 その後ろで、ニコニコと上機嫌な由衣先輩。


 相変わらず爽やかな、蓮先輩がいた。


 僕は、そんな先輩達に挨拶を返した。



 「やっと来たね〜、さあ、上がって、上がって」



 僕の後ろから、そんな声が出しながら、姉さんがやって来た。




 「さあ、上がってください」


 「「「お邪魔します!」」」



 僕が上がるよう勧めると、3人が中に入った。




 *****************




 「(コンコン)」


 「は〜い」


 「お邪魔しま〜す」




 ドアをノックすると、姉さんの声が聞こえたので、僕は人数分のコップを持って、姉さんの部屋に入る。


 3人は家に入ると、そのまま姉さんの部屋に行って、部屋にあるテーブルに座っていた。


 それで僕が先輩方に、ジュースを持って来たのだ。


 姉さんが自分が持って来ると言ってくれたが、僕が持って来た方が良いと判断したので、僕が持って来たのである。



 「優くん、ありがとうね」



 そう言って、由衣先輩がテーブルに座りながら、コースターに乗ったコップを受け取ってくれる。


 そんな由衣先輩は、相変わらずニコニコしながらであった。




 「じゃあ、僕は自分の部屋で勉強しているから。

何かある時は、呼んでね」


 「うん、分かったよ」



 僕は姉さんに、そう言うと、姉さんの部屋を後にした。




 *****************




 「しかし、相変わらず、優くんは良い子だよね〜」


 「うん♪」



 瑞希がそんな事を言って、ゆうくんを褒めてくれたので、私は、嬉しくなる。



 「そうだね、そうそう、彼は、3年女子の間で弟にしたい1年生、NO1みたいだね」



 それを聞いた、蓮くんがそんな事を言った。



 「特に、実際に、弟のいる娘から良く言われる」



 今度は、由衣がそう言う。



 「まあ、素直で優しくて、思いやりがあるけど、体が大きくて、意外と頼り甲斐があるから。

まるで、大型犬みたいな弟とか言われる」


 「でも、以外と甘えん坊で可愛いんだよ・・・」




 私がそう言うと、その言葉にボソリと由衣がそう答えた。



 「へえ、そうなの〜♪」



 それを聞いた瑞希が、面白そうに言った。


 その瑞希の言葉を聞いた由衣が、顔を赤くして(うつむ)いてしまう。


 しかし私は、それを聞いて、内心ムッとしてしまった。



 「さあ、いつまでもダベらずに、勉強を始めましょうか」



 何となく不穏な空気を察した、瑞希が手早く勉強を開始するように宣言する。


 こうして私達は、部屋で勉強を開始したのである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品同様、姉弟のイチャイチャした作品です。
砂糖づけ姉弟
こちらも姉弟のイチャイチャした、星空文庫の読み切り作品です。
猫姉と犬弟
新年のコタツの中で〜寝ている姉にいたずらする〜
寒い冬の夜の出来事〜弟の布団に姉が無断侵入〜
あと、もう少しだから……
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ