表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/105

第5話 教室にて2

今回は、華穂視点の話です。

 一方、華穂の方は。




 「もお、アンタは少しは自重しなさいよ」


 「はあ〜い」


 「はあ、この娘は・・・」




 階段を登りながら、瑞希がいつもの様に、私の側でクドクドと説教している。


 そして、それを私が、適当に聞き流しているのも、いつもの事。




 「ねえ、ちゃんと聞いているの!」


 「早く行かないと、遅れるよ」


 「って、チョット待ちなさい!」




 瑞希の説教に飽きた私は、突然、瑞希を置いて階段を駆け足で登る。


 そして、急な行動に瑞希が一瞬、面食らうが、すぐさま私の後を追いかけた。




 ***************




 教室に着き、席に座ると、隣に瑞希も座った。


 私と瑞希の席は隣同士である。


 二人が席に座って、上がった息を落ち着かせていると、後ろの席から声がした。



 「ねえ、二人とも、どうしてそんなに急いでたの?」



 振り返ると、そこには、一人の女の子が座っていた。


 その娘は、三つ編み二つのお下げ髪で。

顔を見ると、眼鏡を掛けていて、その奥には垂れた目が見える。


 この娘の名前は、平尾(ひらお) 由衣(ゆい)、私と瑞希の親友でもある。


 人見知り気味で、引っ込み思案だけど、とても優しい娘だ。




 「ひょっとして、優くんの事でかな?」


 「そうなんだよ、また、この娘は、朝からイチャ付いていたから、チョット注意したんだよ」


 「別にイチャついてなんかないよ〜」




 由衣がそう言うと、瑞希がそれに答えたが、私がそれについて反論した。




 「でも、華穂の気持ちも少しは分かるなあ。

だって、優くんって、女の子にとって、理想の弟なんだもの」


 「そうなの? 由衣」


 「だって大きいけど、優しくて、素直で、可愛くて、思わずモフモフしたくなる位だけど、いざと言う時には頼りになるんだもん」


 「ふ〜ん〜」


 「できたら、私も欲しい位だよ、それも彼・・・」


 「由衣、あんた・・・、ふ〜ん〜♪」




 瑞希と由衣が二人で、話をしていると、何やら由衣が聞き捨てならない事を言いかけたと思ったら、顔を赤くして俯いてしまった。


 それを聞いた瑞希が、意味有りげな笑みを浮かべている。


 しかし、その言葉を聞いて、私は思わず”ムッ”とした。



 そうなのだ、ゆうくんは意外とモテるのだ。


 外見が地味だから、余り派手な娘には見向きをされないが、よく見ると可愛いし、優しくて、物腰が柔らかいので、大人しめの娘には人気があるのだ。


 例えば、由衣みたいな娘に。


 そんな娘は、積極的なアクションを起こさないから分かり辛いけど。

たまに、物陰から、熱い視線を感じる事がある。


 でも、入学してから、そんなに経たないのにね・・・。




 「そうだ、いっその事、由衣、優くんとくっ付いちゃいな」


 「え、瑞希、そんな・・・」


 「ダメよ! ゆうくんは私の物よ」


 「だー! だからアンタは、早く弟離れしなさいって言うの」




 私達は、ゆうくんの事で騒ぎ出した。


 周囲は、一瞬、こちらを向くが、”ああ、いつもの事か”言った風で、また視線を元に戻した。


 それから私達は、ホームルームが始まるまで、ゆうくんの事で騒いでいた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品同様、姉弟のイチャイチャした作品です。
砂糖づけ姉弟
こちらも姉弟のイチャイチャした、星空文庫の読み切り作品です。
猫姉と犬弟
新年のコタツの中で〜寝ている姉にいたずらする〜
寒い冬の夜の出来事〜弟の布団に姉が無断侵入〜
あと、もう少しだから……
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ