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第48話 終業式の日

今回は、いつもより少し長めです。

 今日は、一学期最後の日だ。



 それで、今は体育館で、終業式が行われていた。


 お約束通り、校長先生の長い話が続いている。


 長ったらしい話に、思わずアクビが出そうになる。


 何気なく、ふと、姉さんの方を見ていると、



 「(フラッ、フラッ)」



 姉さんの様子が、何かおかしい。


 倒れなければ良いが・・・。


 そんな心配をしながら、相変わらず長ったらしい話を聞いていた。




 ***************




 そんな、こんなで、何とか、終業式が終わった。


 姉さんは、とりあえずは、倒れなかった。


 全校生徒が、自分のクラスに戻ろうと、移動している。


 そんな中、僕は念のために、姉さんの方に行ってみる事にした。


 姉さんの所に行こうとした時、突然、姉さんが倒れ始めた。



 「姉さん!」



 僕は、ダッシュで姉さんの所に駆け出した。


 しかし、人ごみに阻まれ、ナカナカ行けない。


 そうして、姉さんが床に倒れるかと、思われた時。



 「(ガシッ)」



 一人の男子生徒が、姉さんを受け止めていた。


 誰かと思えば、この間(第44話参照)、姉さんと楽しく会話していた人だ。


 その男子生徒が、姉さんをお姫様抱っこすると、そのまま体育館の外に運び出した。


 恐らく、保健室に行ったのだろう。


 立ち尽くしている僕の側に、瑞希先輩と由衣先輩が近づいてきた。




 「優くん・・・、多分、貧血だろうと思うけど」


 「取りあえず、保健室に行ってみよう」




 由衣先輩がそう言うと、瑞希先輩が行くように誘った。




 「じゃあ、俺が、先生に言っとくよ」


 「透也、ありがとう」




 後ろから、透也がやって来て、僕にそう言ってきた。


 取りあえず、自分の方は、透也にお願いした。



 「優くん、早く行きましょ」



 前にいる瑞希先輩が、そう言って僕を()かした。


 瑞希先輩の言葉と同時に、僕たちは、人波に阻まれながらも、保健室へと急いで向かった。




 ***************




 「ガラッ!」


 「姉さん!」



 保健室が見えると、思わず駆け出して、保健室の扉を思いっきり開けた。



 「シーっ、静かに、今、寝てるから」



 そう言って、僕の目の前にいる、男子生徒が人差し指を口に当てると、僕にそう言った。



 「あ、すいません・・・」



 今いるのが、保健室だと言う事を思い出した、僕は。

その男子生徒に、謝った。


 目の前にいる男子生徒は、姉さんを運んだ人だと、その時気付いた。



 「大橋さんは、軽い貧血だから、少し横になると良いて、校医の先生が言っていた」



 周りを見るが、校医の先生は、職員室の方に用事で居ないみたいだ。



 「あの、姉がお世話になりました」



 とりあえず、僕は目の前の男子生徒にお礼を言った。




 「あ、いいから、いいから、大事じゃなくて良かった」


 「どうもありがとうございます、僕の名前・・・」


 「知っているよ、優君だろ」




 え、どうして、僕の名前を・・・。




 「だって、良く、ウチのクラスに来るし。

それに、3年の女子の間では、"弟にしたいNO1”の1年だって、知ってた?」


 「えええっ〜!」


 「おっと、保健室だよ」


 「すいません」




 僕が驚くと、すぐに注意された。




 「僕は、井尻 蓮って言うんだよ」


 「井尻先輩ですか」


 「蓮って言ってほしいな」


 「じゃあ、蓮先輩」




 僕と蓮先輩がお互い、そんな事を言い合っていた。



 「蓮、ご苦労様」



 そう言いながら、瑞希先輩が保健室に入って来た。



 「あれ、二人は知り合いですか?」



 瑞希先輩の言葉を聞いて、僕は尋ねてみた。



 「まあね、蓮とは、小さい頃からの知り合い。

俗に言う、幼なじみって奴かな。

まあ、十数年来の腐れ縁だけどね」



 瑞希先輩が答えると、蓮先輩がそれを聞いて苦笑した。




 「それじゃあ、僕は、もう戻るから」


 「蓮、ありがとう」




 蓮先輩がそう言うと、保健室を出て行った。


 蓮先輩が出ていくと、僕はベッドを仕切るカーテンを静かに開くと、眠っている姉さんの枕元に、丸椅子を引いて座る。




 「どうやら、大事無さそうだし、私たちは戻るけど、優くんはどうする?」


 「もう少し、姉さんの側にいます」


 「なるべく、早く戻った方が良いよ」




 瑞希先輩がそう言うと、僕がそんな風に答え、それを聞いた、由衣先輩が早く戻るように忠告した。


 それから二人は、保健室から出ると自分のクラスへと戻って行く。


 二人が出たのを確認すると、僕は、寝ている姉さんを見ていた。


 それから、しばらくの間、寝ている姉さんの姿を見ていたのであった。



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