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第47話 夏休みはどうするの?

 期末試験が終わった夜。


 夕食が終わって、二人で洗い物した後、僕はいつも通り居間でリラックスしているが。


 姉さんの方は、勉強する前に何か話があるようだ。




 「ゆうくん、これから、お父さん、お母さんに電話してみるけど何かある」


 「ん、僕の方は特に無いけど」


 「そう、私の方は、夏の予定の事にしなければならないから」




 あ、そうか、姉さんは夏休みの間、予備校に行かないとイケないから、一応連絡しないと。


 今年の夏は二人とも、父さんの仕事が立て込んでいる関係で、帰れないのが分かっている為、特に連絡をしないければならない。



 「じゃあ、今から連絡するからね」



 そう言いながら、姉さんが、電話を掛けたのだ。




 ***************




 電話が終わると、姉さんが戻ってきた。



 「電話をしたら、お母さんが出て、ちょうどお父さんを送り出した所だって」



 まあ、時差を考えると、そんな時刻だろうね。



 「お父さんには帰ってから話すけど、基本的に問題無いって」



 姉さんがそう言いながら、ソファーに座っている僕の、後ろから首に抱き付いてきた。



 「ねえ、ゆうくんは、夏休みはどうするの?」



 う〜ん、そうだな、どうしようかな、特に考えてないなあ。



 「今の段階では、何も決めてないよ。

何か、悪いね、姉さんが受験なのに、側で遊んでる形になって」



 僕は、姉さんにそう言った。


 しかし、姉さんは、



 「ううん、去年、ゆうくんは結構、勉強してたじゃないの。

去年の分まで、羽を伸ばせば、良いよ」



 と、言ってくれた。


 そうなのだ、去年の今頃、僕は、姉さんと一緒の学校に行くために、もの凄く、勉強していた。


 本来なら、合格するかどうかギリギリの所を、かなり無理をしておかげで、何とか合格する事が出来たのだ。


 その時の事を、姉さんは良く知っていた。



 「でも、せっかくの高校生活だもの、思い出に残る事をした方が良いよ」



 姉さんがそう言うと、僕を抱く力を強めつつ、僕の頭に頬を付けた。



 「でも、姉さんが受験が無かったら良かったな。

そうしたら、一緒に、夏休みが楽しめたのに」



 僕がそんな事を言うと、姉さんが僕の頭を頬ずりし始めながら。



 「そうだね、せっかく同じ学校になれたけど。

だけど、こればかりは、仕方がないよ」



 そう言った。



 ・・・



 そうして、しばらくの間、姉さんが僕の頭に頬ずりをしていると、



 「ゆうくんって、男の子だけど、余り、汗臭くないね。

私に、気を使っているからかな?」



 僕の頭を嗅ぎながら、そんな事を聞いてきた。



 「確かに、姉さんに多少、気を使っているけど。

そんなに、神経質になる程でもないけどね」



 僕は姉さんにそう答えると。



 「匂いもだけど、頬っぺたもツルツル、プニプニして、男の子にして置くのが勿体ないよ」



 姉さんが、頬を移動させると、僕の頬とくっ付け。

こんどは、僕の頬に頬ずりをし始める。


 それと同時に、僕の首に廻した手を、顎の方から伸ばすと、僕の頭を、撫でていた。


 その状態のまま、姉さんが、更に僕を頬ずりし続けていたのであった。



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