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第41話 心配性の弟

今回は、華穂視点の話です。

 あれから一度家に戻り、そこから買い物に行き、また家に帰ると夕飯の支度をして、そして夕飯を済ませた後。


 私はいつも通り、受験勉強を始め。

ゆうくんは、普段だと、居間で寛いでいるのだけど。


 しかし今日、ゆうくんは、私の部屋にいるのだ。


 ゆうくんは、私の部屋で本を読んでいるのだ。




 「ゆうくん、どうしたの?」


 「別に理由は無いけど、良いでしょ、姉さん」




 と、ゆうくんが、そう言う。


 昼間の事で、私の事が心配になったのだろう。


 本当に、ゆうくんは、心配性だなあ。


 でも、そんな、ゆうくんの心遣いが嬉しくて、私は、ゆうくんのしたいままに、させていた。


 そんな訳で、私はゆうくんを部屋に置いたまま、机で勉強を開始したのであった。




 ***************




 「ふう〜」


 「姉さん、お風呂を沸かそうか?」




 しばらく、机の前で勉強をして、肩がコリ出したので、一息付くと、ゆうくんがそんな事を言った。




 「もう少し、後でお願いしようか」


 「うん、分かったよ」




 私は、ゆうくんに、そう言って、お願いした。



 「う〜ん〜」



 それから、机に座ったまま、伸びをする。


 ちょっと疲れたから、ここで休憩を取った方が良いだろう。


 そう思い、椅子から立つと、どうしようかと考えた。


 そうしていると、ベッドに寄りかかりながら、本を読んでいる、ゆうくんが目に入った。


 ゆうくんを見て、ある考えが思い浮かんだ。


 それを実行しようと、ゆうくんの側に近づく。



 「ん、どうしたの、姉さん?」



 ゆうくんが、そんな事を言うが、それにはお構えなしに。


 私は、ゆうくんの脚を開くと、その間に、体を入れたのである。



 「ちょ、ちょっと、姉さん〜!」



 そうすると、当然、ゆうくんが抗議するが、



 「ねえ、ゆうくん、良いでしょ♡」



 私は、ゆうくんに上目遣いで、そうおねだりしてみた。




 「はあ、しょうがないな〜」


 「ふふふっ、ゆうくん、ありがとうね♪」




 ゆうくんは、渋々ながら、私の行動を認めてくれた。


 私は、ゆうくんの脚の間で、体育座りをしている。


 私が上機嫌で、座っていると、突然ゆうくんが後ろから抱き締めてきた。




 「ゆうくん・・・」


 「姉さん、仕返しだよ」




 ゆうくんがそう言うが、私は、最初からこれを狙っていたのである。


 ゆうくんは優しいから、私がこう言う風に甘えると、こうするだろうと思ったからだ。


 そうしていると、次にゆうくんは、私の頭に頬を当てると、頬ずりを始めた。


 その感触に、思わず私は、ゆうくんに体を預けた。


 ゆうくんの頬ずりと、抱擁の感触を感じていると、私はいつも間にかトロけていた。


 "こんな事が、いつまで出来るか分からないけど、今だけでも良いよね"


 私は、そんな事を考えながら、ゆうくんの腕の中でトロけている。


 最初は、少しのはずの休憩が、ゆうくんの与えた快感にトロけてしまい。

いつのまにか、長時間の休憩になってしまったのである。



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