表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/105

第20話 遊園地で遊ぶ(前)

基本的に、この物語は一話完結スタイルですが。

今回は、一話で済まないので前後編に分けました。

 それから、三日後。



 今日は遊園地に行く日だ。


 姉さんは朝からウキウキになっている。



 「ねえ、ゆうくん、この服どうかな?」



 居間でソファーに座って、姉さんが準備しているのを待っていると。


 姉さんが、二階から降りてきた。


 ファッションセンスが乏しいので、的確な表現が出来ないけど。


 姉さんは、白い膝丈のワンピースと、ピンクのカーディガンと言う。

清潔感のある、姉さんに似合っている服装だった。




 「姉さん、とっても似合っているよ」


 「うん、ありがとう」




 僕の言葉を聞いて、姉さんの機嫌がマスマス良くなる。


 そして、姉さんは上機嫌のまま、遊園地へと出発した。




 ***************




 電車に揺られて30分程すると、目的の遊園地に着いた。



 「ねえねえ、ゆうくん、早く入ろっ」



 そう言って、入場ゲートの前で、姉さんが僕を()かした。


 姉さんがそう言って体を揺すった。


 そうすると、腕を組んでいる、僕の肘に柔らかな振動が伝わってくる。


 僕は、その事から意識を外す様にしながら。



 「分かったから、そんなに急かさないでも良いよ」



 そう言って、姉さんを落ち着かせた。




 「じゃあ、行こう」


 「うん♪」



 二人は遊園地の中に入っていった。




 ***************




 「入って、早々、これなの〜!」


 「うん、そうだよ♪」



 今、僕達がいるのは、回転ジェットコースターの前である。


 入ってすぐ、姉さんはこれに乗るつもりだ。


 ふ〜、ジェットコースターの(たぐい)は余り好きではないなあ。


 でも、姉さんの御所望だから、仕方がない。


 と言う訳で、姉さんと一緒に乗った。



 ・・・



 「キャ〜♪」


 「うわーー!」



 ・・・



 「ゆうくん、面白かったね」


 「はははっ」




 姉さんはジェットコースターを堪能したが、僕はそれどころでは無かった・・・。




 ***************




 次は、ジェットコースターの近くにあると言うので、コーヒーカップに乗る事にした。



 「わ〜、回る回る〜」



 そう言って、姉さんが興奮している。


 しかし、僕はイタズラ心と、さっきの仕返しに、コーヒーカップのハンドルを回し出した。


 それに連れ、カップの回転する速度が早くなる。



 「え、ちょっと、ゆうくん早すぎるよ!」



 姉さんがそう抗議するが、それに構わずに僕は回しつづける。



 「や、止めて〜!」



 ・・・



 「もお〜、ゆうくん、酷いよ」


 「ごめんね、ねえさん」



 僕が余りにも、カップを回し過ぎて、姉さんが目を回してしまった。


 それで、姉さんを休ませようと、近くのベンチで二人で座ると、姉さんが僕の左肩に寄りかかっていた。



 「これで、許して」


 「あっ!」



 僕は姉さんの肩を抱くと、姉さんの頭が僕の胸板に当たった。


 姉さんの頭が僕の胸に移動すると、頭がずり落ちないように右手で受けながら、次に頭を撫でる。


 姉さんの頭を、髪を(くしけず)る様に撫でていると、姉さんが。



 「ゆうくん、もっと撫でて・・・」



 と姉さんが僕の背中に腕を廻すと、僕の愛撫を更に要求してきた。


 こうして、姉さんの体調が回復するまで、僕は姉さんを撫で続けていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品同様、姉弟のイチャイチャした作品です。
砂糖づけ姉弟
こちらも姉弟のイチャイチャした、星空文庫の読み切り作品です。
猫姉と犬弟
新年のコタツの中で〜寝ている姉にいたずらする〜
寒い冬の夜の出来事〜弟の布団に姉が無断侵入〜
あと、もう少しだから……
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ