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第18話 まどろみの中で

 ある日の夜明け前。



 私は今日も、ゆうくんのベッドに一緒に眠ってた。


 眠りが浅くなっている時に、ふと、自分の胸元に大きな物が、当たっているのに気付いた。



 「う〜ん」



 何かと思い、軽く目を開けてみると、私の胸元に、ゆうくんの頭があったのだ。


 ゆうくんが、可愛い顔をして眠っている。


 ゆうくんの可愛い顔を見ている内に、衝動に駆られた私は、ゆうくんの頭を撫でてみる事にした。



 「お姉ちゃん・・・」



 すると、寝ぼけながら私を呼んでいる。


 それを聞いて、嬉しくなったを私は、ゆうくんの頭を更に撫でてみる。



 ・・・



 ゆうくんを撫でていると、突然ゆうくんは、私に抱き付いて来た。


 ゆうくんは私に抱き付くと、胸に顔を(うず)める。


 私の胸に顔を埋めたかと思ったら、次の瞬間、私の胸に頬ずりを始めた。



 「ゆうくん〜、くすぐったいよぉ〜」



 私は、余りのくすぐったさに、思わずそう言うが。



 「お姉ちゃん、大好き・・・」



 ゆうくんは、頬ずりを止めると、そんな寝言を言ったのだ。



 「(ゆうくん・・・)」



 私は、ゆうくんのその言葉に、胸がキュンとなり、思わず、ゆうくんの頭を抱き締める。


 そうすると、ゆうくんも私を抱き締め返した。



 「(ゆうくん、私も大好きよ・・・)」



 私も心の中で、ゆうくんにそう言うと、ゆうくんを抱き締めたまま、再び、眠りに付いたのであった・・・。




 ***************




 「ん〜」



 ベッドで寝ていると、顔が柔らかく暖かい感触に、包まれているの気付いた。


 軽く寝ぼけ眼を開けると、目の前は真っ暗だった。



 「?」



 僕は自分の状況が理解出来ず、少しパニックになる。


 しかし、すぐに冷静になると、寝る前の事を思い出してみた。


 えっと、僕は姉さんと一緒にに寝て・・・。


 あっ! て言う事は・・・。


 僕は、姉さんに頭を抱き締められているのだ。


 今の自分の状況を、観察すると。


 僕の頬は、姉さんの柔らかく暖かい膨らみに包まれ。


 頭は、姉さんの柔らかい両腕に、抱かれているのだ。


 姉さんの柔らかさに包まれるのは魅力的だけど、それと同時に恥ずかしさも感じていた。


 なので、今の状態から、脱出しようとする。



 「んんん〜」



 姉さんの腕から脱出しようとすると、急に、姉さんの僕を抱き締める力が強くなった。



 「(ちょっと、姉さん〜)」



 しかし、その力はすぐに緩まると、次に寝ぼけながら、僕の背中を擦り出した。



 「ゆうくん、大好きだよ」



 姉さんは、僕の背中を擦りながら、そんな寝言を言った。


 その言葉に、僕は、



 「(お姉ちゃん、僕も大好きだよ)」



 思わず、心の中でそう答えた。


 そして、僕は姉さんの優しい愛撫を感じながら、再び、眠りに付いたのであった。


 



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