第18話 まどろみの中で
ある日の夜明け前。
私は今日も、ゆうくんのベッドに一緒に眠ってた。
眠りが浅くなっている時に、ふと、自分の胸元に大きな物が、当たっているのに気付いた。
「う〜ん」
何かと思い、軽く目を開けてみると、私の胸元に、ゆうくんの頭があったのだ。
ゆうくんが、可愛い顔をして眠っている。
ゆうくんの可愛い顔を見ている内に、衝動に駆られた私は、ゆうくんの頭を撫でてみる事にした。
「お姉ちゃん・・・」
すると、寝ぼけながら私を呼んでいる。
それを聞いて、嬉しくなったを私は、ゆうくんの頭を更に撫でてみる。
・・・
ゆうくんを撫でていると、突然ゆうくんは、私に抱き付いて来た。
ゆうくんは私に抱き付くと、胸に顔を埋める。
私の胸に顔を埋めたかと思ったら、次の瞬間、私の胸に頬ずりを始めた。
「ゆうくん〜、くすぐったいよぉ〜」
私は、余りのくすぐったさに、思わずそう言うが。
「お姉ちゃん、大好き・・・」
ゆうくんは、頬ずりを止めると、そんな寝言を言ったのだ。
「(ゆうくん・・・)」
私は、ゆうくんのその言葉に、胸がキュンとなり、思わず、ゆうくんの頭を抱き締める。
そうすると、ゆうくんも私を抱き締め返した。
「(ゆうくん、私も大好きよ・・・)」
私も心の中で、ゆうくんにそう言うと、ゆうくんを抱き締めたまま、再び、眠りに付いたのであった・・・。
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「ん〜」
ベッドで寝ていると、顔が柔らかく暖かい感触に、包まれているの気付いた。
軽く寝ぼけ眼を開けると、目の前は真っ暗だった。
「?」
僕は自分の状況が理解出来ず、少しパニックになる。
しかし、すぐに冷静になると、寝る前の事を思い出してみた。
えっと、僕は姉さんと一緒にに寝て・・・。
あっ! て言う事は・・・。
僕は、姉さんに頭を抱き締められているのだ。
今の自分の状況を、観察すると。
僕の頬は、姉さんの柔らかく暖かい膨らみに包まれ。
頭は、姉さんの柔らかい両腕に、抱かれているのだ。
姉さんの柔らかさに包まれるのは魅力的だけど、それと同時に恥ずかしさも感じていた。
なので、今の状態から、脱出しようとする。
「んんん〜」
姉さんの腕から脱出しようとすると、急に、姉さんの僕を抱き締める力が強くなった。
「(ちょっと、姉さん〜)」
しかし、その力はすぐに緩まると、次に寝ぼけながら、僕の背中を擦り出した。
「ゆうくん、大好きだよ」
姉さんは、僕の背中を擦りながら、そんな寝言を言った。
その言葉に、僕は、
「(お姉ちゃん、僕も大好きだよ)」
思わず、心の中でそう答えた。
そして、僕は姉さんの優しい愛撫を感じながら、再び、眠りに付いたのであった。




