4話 新人説明会
「警察を希望された方々、警察は正義の職です!心に自分の正義をもってこの職を一生懸命頑張ってくださいね、では説明会を始めさせて頂きます。」
オレは今、会議室みたい場所にいる。
正確にはオレ達だけど、そんなこといちいち気にしてられない。今日から仕事をしてどれだけの成績が残せるかが勝負だ、初日だからこそ自分を盛大にアピールしなければならない。
「まず皆様には研修生として初めてもらいます、そこから一週間の様子を見てこちらから判断させていただきます。残念ながら努力が認められない方には雇えません。」
一週間・・・短い期間で何処まで仕事ができて努力が認めてもらえるだろうか?
やはり最初は様子見か・・、たしかに戦力のならない人間は会社にはいらない。
即戦力として使わせてもらえるように、説明をよく聞いて仕事が人一倍できるように頑張ろう!そうじゃなきゃオレはここから外される。
「仕事の説明ですが、基本的に見て覚えることが重要です。仕事は上司に指示はされますが、言われただけをやってるようじゃ正式には雇っては貰えませんね。」
「うーん、なかなか大変そうだね・・。」
何気なく喋りかけてきたけど、この人は白さん。
警察署に来る前にオレを道に迷わせた張本人だ。なかなかの入れ物であることだけはあって、かなり美形のイケメン。オレは何度も言うけど最低ランクの入れ物。
顔の特徴は・・・なんて言えばいいのだろう?髪は短くて~・・・顔は幼い感じで笑顔がステキな美男子って言ったところであろうか、とにかく羨ましい。
「大変なのはどの仕事も一緒ですよ。」
「そりゃそうだけどさ、一応言いたくなっちゃった!」
「気持ちは分かりますよ。」
仕事なんて全部、苦しくてつらくて逃げ出したい。
楽しい仕事なんて自分で見つけるもので頭がそれなりにないとまず無理だ。
だからバカは損をするんだ、努力をしない人間はそのまま落ちるところまで落ちる。
「次に階級の話ですが、すこし特殊なので説明の書をみながら説明をします。」
司会者の男はそのまま説明は淡々に続けて、詳しくそしてシンプルに伝えた。
「まず、二つに分けます。1つは一般警察課、2つ目は天空機関。 天空機関とは天使のことでいわゆる特別自衛隊で警察課の上司的なものです。」
「続けて説明をさせていただきます、研修生のみなさまは最初はどちらにも所属しておりません。皆様方の努力次第で、警察課か天空機関に行くことができるのです。」
いわゆる天空機関はエリートで、出世コースって言うことか。
天使なら直々に神様にも会えるかもしれないし、行くなら天空機関に行きたい。
天空機関に行く人たちは本当に選ばれた人間か努力をした人間だけなんだろうな。
「警察課から天空機関にも出世できるので出世を目指す方はご安心ください。天空機関は基本的に警察課とあまり変わりはしませんが、神の側近という肩書きがもらえます。」
そこから説明を聞いていくと、天空機関の階級は3段階に分かれているらしい。
一番上が上級天使、次に中級天使、そして最後に下級天使。
それより上の階級は神の名前をもらえて、自分が新しい神になる。
いわゆる世代交代とういうヤツだろう。
警察課は階級は5段階。
一番上が星五つ、四つ、三つ、二つ、一つ。
低くなればなるほど階級はさがり、星が多ければ階級が高い。
天空機関にあがるためにはなにか大きな手柄を上げなければならない。
それか星五つの状態でもしばらく立つと上がれるらしい。
「以上、説明は終了です。皆様、心に正義を。」
「あー・・なんか複雑だねー・・、眠いや。」
「ちゃんと聞いてました?」
「いやー・・それが途中で寝ちゃってさー、長い話はニガテだよ。」
「えー・・・、ちゃんと聞きましょうよ・・。」
「あははー、仁さんはマジメだなー!困った時に頼りになるよ!」
この人大丈夫かな・・・?
研修生で終わる気がする・・・、オレには関係はないが。
オレはオレの目標があるから他の人にはかまってられない。
せっかく神になれる職業についたんだ、オレはオレでやるぞ!
「ま、ようするに手柄を上げればいいだね!簡単だよ!」
「そうですか、頑張ってください。」
「冷たいなー、せっかく協力してあげようと思ったのにー。」
「結構です、オレはオレでやります。」
「ふーん、あとで後悔しないでよね?僕が居れば採用確実だよ。」
どんだけ自分に自信が持ててるんだよ・・・。
説明もロクに聞けないヤツが採用されるわけないだろ。
後悔するのはオレじゃない、あんただ。
「困ったら、助けてあげるからさ!いつでも頼ってね!」
そう言って、オレの前から姿を消した。
頼る?冗談じゃない、だれがあんなヤツの世話になるもんか。
さて・・・オレも動くかな。