接触 作者: 黄昏 掲載日:2026/05/13 足が地面に付いている感触だけじゃ 信用できなくなった だから僕は 佇んだ 駅前の植物の多い広場で 山にある川の流れる公園で 波がよせるずっと続く海岸で 空からのぞいた太陽が僕をずっと見てた そのうち鳥が 街灯が 白波が 僕のほうにやってきて仲間だと思ってた 僕は近づかれるたび身体をビクッとさせて 頭のなかを不安でいっぱいにした けれど 太陽のかわりに月が見つめるようになって 僕の不安はなくなっていた 牙を剥くものなんてどこにもなかったから