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第二十一話 魔改造はとても楽しい?

その日、ココアは爆発寸前だった。

何のことはない、銃が撃てないことに苛立っていたのである。


ヤケクソになって鍛冶屋で借りてる

ハンマーを思いっきり壁に投げつけた!


「おい、嬢ちゃん! 危ないし建物に傷がつくだろ!」


「す、すみません……ここの所ストレスが溜まって溜まって……」


私の武装は完成されている……はずだった。

だが今は不満を感じている。


ろくに撃てない30cmキャノンやレールガン。

周囲を燃やしてしまうため用途が限られる火炎放射器。

高威力すぎて周囲を穴だらけにする軽機関銃。

全て問題しかなかった。


おかしい。何かがおかしい。


こんなはずではなかった。


私の武装は400kgとかなり軽量化してあるため

まだ、積載には余裕がある。

今まではほとんど弾薬に注ぎ込んでいたが

砲身の焼き付き問題が顕著で、空き重量を持て余している……。




その時だった。

私の中に天啓が舞い降りたのだ。

「なるほど……ならばこうすればいいのです」


私は1人ニヤニヤと笑ってしまった。


「嬢ちゃん……もうお金にそんなに困ってないだろうし

 そろそろ自分のお家でも建てたらどうだい?」

「何を言っているんですか?

 これから私の武装をパワーアップさせるために

 この資金は使うので、引き続きよろしくお願いします!」


私は手元の乾パンをぼりっとかじって言った。





そしてついに出来上がったフルアーマーウェポンシステム改。

武装のオミットはしなかった。

なんだかんだで大物相手には必要不可欠。

代わりに搭載したのがレーザーサイトと

拡張武装に用意したヘルメットから展開される照準機能。


前回の戦いで要求された精密射撃をマニュアルでするためには

必要だと判断し、搭載した。

暗闇ではヘッドライトと暗視スコープ、どちらも切り替え可能。

これで両手がフリーになるため活動の幅が広がる。


今回最大の強化ポイントは腕と太ももに鉄板の装甲付きの

ガトリングガンを4門搭載したこと。


これはシンプルに防御力を上げる事ができる。

両腕のガトリングガンは基本手動操作で

展開時は手に各種操作が可能なレバーが現れるギミックだ。


更に今回脚部には太ももの位置にもガトリングガンを配置した。

今回の目玉武装で、こいつは武装が展開していなくても

胸部のセンサーにより、射線が通っている半径25m以内の敵を

『全自動』で迎撃する。


対象となるモンスターはこちらで手動登録する必要がある。

小動物などに反応して攻撃されてしまうとあっという間に弾切れだからだ。

効果の薄いモンスター、霊体だったりスライム系も対象外とした。


今回の改造で最も注力したのは『自動化』だ

私には正確な射撃をする能力がない。

そのため、どうしても迎撃になると全開出力となりがちだった。


それを解消するための自動化。

これで命中率も向上し、無駄玉も減るし、モンスターへ

常に有効弾を送り続けることができる。


30cmキャノンやレールガンの弾数はいじらなかったが

各種機関銃、ガトリングガンの弾薬保持数は結果的に上昇し

装備全体の重量は600kgを超えた。


私は試しにこの武装を工房で装着する。


一歩歩いただけで工房の床が抜けた!


「頼むから外でやって!? というか何?

 今からこの国は戦争でも始まるの?!」



私は1人ドヤ顔をしていた。

しかしこの装備の完成にはあと一手必要なことがあった。


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