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プロローグ

私は突如真っ白な空間に浮かんでいた。

なんか白い服を着て天使の輪っかみたいのをつけた

おじいちゃんがそこにはいた。


「転生ね。ステ振って」


て、転生?!

おかしい、さっきまで私は戦争映画を見て感動していたはずなのに。


でもそれはそうとして。




「かわいいは正義」




私は一番背の小さいかわいい女の子を選択した。


「ちなみに小さい子は脚が遅くて魔法が得意……」


「ああ、そういうのはいいんです」


「そうか……」


おじいちゃんはしょぼくれていた。




「……ではステータスを決めるのじゃ」



これはいわゆるMMORPG的なステ振りと言うやつだろうか?


私は正直そういうゲームはあんまりやらない。

趣味はサバゲー、戦争映画を見ることだ。



「動けなくなったら死ぬ。武器が持てなくなったら死ぬ」


私は最低限の体力10、残りを全部持久力に割り当てた。



おじいちゃんはいった。


「どうしようとお主の自由じゃが……どうやって戦うのじゃ?」


「武器でどうにかする」


「わかった、お主の好きにするがいい。

 では健闘を祈る」



そう言うと私の体はふわっと浮かび上がり

突如、街中のど真ん中に放り出された。




私は街の人達を観察する。


見るからにいかつい剣を腰に刺した戦士。

全身をローブに身を包んだ魔法使い。


……間違いない、この世界、剣と魔法の世界だ!


私は焦った。

もしや銃は存在しないのではないか?!


あたふたした時私は転んでしまった。

その拍子に何故か眼の前にステータス画面が表示された。



そこには「SKILL TREE」と表記がある。

私はそこに何も振られていない。

どうやら初期ポイントが20あるらしい

剣技や魔法から始まり、採取など多岐にわたるスキルが並んでいた。


私は一通り、舐めるようにスキルを見回した。


その中に一本だけ独立したスキルツリーを発見した。


そのスキル欄にはガンナーとだけ書かれており、

銃器がこの世界にもある事がわかった。


しかし銃を使うにはどうすればいいのだろうか。

まぁいいや、と私は今あるスキルポイントを

全部銃器スキルに振った。


銃器スキル自体は極めてシンプルで、射撃と銃器改造しか

スキルがなかった。


どういうことなのだろうか。


とりあえず私は町中を歩き回ることにした。


見ているとわかるが、ほとんどの人が剣や槍などの武器をもっており

それ以外の人は見るからに魔法使いっぽく、本や杖を携えている。

銃を持っている人はほとんどいなかった。


私、ひょっとしてやらかした?


内心ちょっと焦っていた時であった。


行く宛もなく彷徨っていると、そこには見るからに

金属で出来た配管等が飛び出ているいかにも鍛冶屋らしい店があった。


看板にも鍛冶屋と書かれている。


私は藁にも縋る思いで中にはいった。


「っらっしゃい! っと、お嬢ちゃん、新入りだね。

 何のようだい?」


「あ、あの、銃ってどこで手に入るんですか?」


すると鍛冶屋のおっちゃんは複雑そうな顔をした。


「銃か、アレは扱いが難しくてコストも掛かる。

 うちでもほとんど扱っていないんだよ」


「えええ! じゃあこの銃スキルって……」

「嬢ちゃん、完全にステ振りやらかしちまってるな……」

「そんなぁ……」


私は凹んだ。

そんな私を憐れんだのか、鍛冶屋のおっちゃんは私に

そっと一本のマスケット銃を渡してくれた。


「最初はそれで戦っていくしか無いな。

 仕方ない、お嬢ちゃん、うちの店で働け。

 その銃程度の弾薬なら、うちで働いた金で出してやる

 それとうちの鋼材は自由に使っていい」


「自由に使っていいと言われましても……」


「お嬢ちゃん、銃器改造のスキルを取ってるだろう?

 それは自分で銃を作るスキルなんだ。

 みんな銃の知識なんて無いからとらないんだよ」


「なるほど、じゃあ知ってるものなら作れるんですか?」


「ああ、ある程度中身の構造の理解があれば

 図面レベルまで知って無くても作れる。

 ただ、銃器は弾が高いからな。いいものはコストも上がる。

 そこまではうちも面倒見きれないからな。

 自分でなんとかするんだぞ」


「あ、ありがとうございます!」




それ以来、私はマスケット銃片手に

ちょくちょくモンスター狩りをしつつ

工房にひたすら引きこもった。


そしてステータスは持久力がカンストした。

体力も勝手に伸びていった。

両ステータスとも、銃器を担いで走り回っているだけで

勝手に上がっていってしまった。


加工技術や射撃のために少しだけ器用さに振ったがごく僅かだ。


こうして私はフルアーマーウェポンシステムを構築した。


リュックサックのように肩に背負うことで

30cmキャノン、弾薬は徹甲弾、三式弾、榴弾と切り替え式を2門。

物理耐性もち対策に火炎放射器1門。

雑魚一掃用に軽機関銃2門。

ボス用にミサイルポッド20発。

レールガン1門を作り上げた。背負うだけでそれは自在に動かせる。


そのシステムは、あまりに小柄な体に対してあまりにも大きすぎた

大きく、重く、あまりにも不釣り合い。

その在り方はまさに歩く戦車だった。


それは、この世界の常識から明らかに逸脱した兵器群だった。


そのあまりに無骨すぎる装備をみておっちゃんは言った。


「1人で戦争でも始める気か?!」


こうして、国家が想定していなかった存在が生まれた。


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