表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
居眠り伯とオルドナ戦争  作者: 中里勇史
嵐の始まり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/72

続報

 12月5日の早朝に第2報が届いた。ロレンフスの執務室に、侍従長、フォロブロン、ケルヴァーロが集められた。ケルヴァーロは侍従長を見て、「なぜこいつがここに居るんだ」という顔をしたが、フォロブロンが視線で制するのを見て発言は控えた。


 「敵はヌヴァロークノ王国。3000の兵が上陸してミラロールを占領。続いて続々とヌヴァロークノ人が上陸。オルドナ伯はミラロール郊外の戦闘で敗死」

 「ヌヴァロークノだと?」

 「オルドナ伯が敗死」

 これが十数日前の情報だとすると、オルドナ伯領は今頃一方的に蹂躙されている可能性が高い。

 それからしばらくして、クーデル3世の親書を携えた早馬が到着した。


 「ヌヴァロークノ王クーデル3世は、帝国にオルドナ伯領の割譲を要求する。要求を受け入れるなら、他領には危害を加えない」

 「そ、そんな要求を飲めるわけがなかろう」

 ロレンフスは怒りを露わにして親書を握りつぶした。ロレンフスはヌヴァロークノに救いの手を差し伸べるつもりだったが、事態がこうなっては帝国の威信に懸けて領地を与えるわけにはいかない。

 ロレンフスは、久方ぶりに明確な命令を下した。

 「ナインバッフ公、ヌヴァロークノを撃退してクーデル3世を捕らえよ」

 「御意」

 ケルヴァーロはロレンフスに一礼すると、領地に下向するため退出した。

 「私の領国もナインバッフ・グライスに属します。ナインバッフ公と共に下向致します」とフォロブロンは言ったが、ロレンフスは認めなかった。

 「いや、アレス副伯は我が幕僚として帝都に残留せよ」

 「しかし……」

 反論しかけたフォロブロンを、ロレンフスは目で制した。

 「皇帝軍を出さねばならなくなるやもしれぬ。それまで待て」

 ロレンフスの指揮能力が突然戻ったことに、フォロブロンは驚いた。これまでの屈託はなんだったのか。

 そんなロレンフスを、インジョウは忌々しげに眺めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ