おまけ1・登場人物設定
まずは、おまけまで読んでいただいた方へ。
ありがとうございます!
さて。最終話の後書きで書いたように、作中に書き切れなかった登場人物の設定をこの場をお借りして紹介したいと思います。
なお、時々、作者が設定文面に書いた原文をそのまま引用した部分が出てきます。
また、ネタバレを含みますので、本編を読んでから目を通していただくことをお勧めします。
ではどうぞ↓
■村田洋平
・コンセプトは、「何もしない主人公」(原文まま)
・高校2年。3月生まれの16歳。
・表情も感情も豊か。嘘がつけない。いい意味では素直。悪い意味では単純馬鹿。真面目。努力家。絵に描いたような善人。
・ちなみに、父親の名前は恭平。母親と父親から1文字ずつ取って「洋平」
・恭平は、洋子が洋平を妊娠中に事故死しているが、その経緯は↓な感じ。
・ブレーキをアクセルを間違った高齢者ドライバーの運転する車が歩道に突っ込んでくる。
・いち早く気付いた恭平は逃げようとするが、近くに親子連れがいるのを発見する。
・親子を、暴走車の走行軌道上から逃がすため、突き飛ばす。
・自分は逃げ切れずに、轢かれる。
・つまり、恭平と洋平は同じ過ちをしている。親子とはいえ、直接面識もないのに。
・遺伝ってすげぇ(原文まま)
・高校進学以後のボクシングの戦績は、21戦16勝(7KO・RSC)5敗。階級はバンタム級(52~56キロ)
※ちなみに、プロのバンタム級のリミットは52.1~53.5キロ
・身長168センチ、体重(平常時)58キロ。
・テストの成績は、概ね学年順位を1~10位に保っている。
・勉強もボクシングも真面目。朝刊配達までしている。いつ寝てるんだ?(原文まま)
・二枚目とは言えないが、表情が豊かで親しみ易い。
・美咲のことばかり話すので、周囲には「またか」と呆れられている。
・美咲を妊娠させるのが恐くて、彼女を抱けない。でも、「美咲と」セックスは滅茶苦茶したい。自分の欲求に苛立ったことが両手の指の数では足りないほど、でも、我慢した。無理矢理我慢した。クソ真面目か(原文まま)
■笹森美咲
・本作のヒロイン兼もう1人の主役。
・コンセプトは「外はカチカチ、中はフワフワ」(原文まま)
・上記の通り、見かけは超絶無表情。圧倒的に造形が綺麗なマネキンにすら見える。でも、実は感情豊かで情が凄く深い。
・圧倒的美人。超絶美人。国宝級美人(原文まま)
・美人なのが、得な方よりも、五味に惚れられるという損な方に働いた不幸な人(原文まま)
・高校2年。7月生まれの17歳。
・見かけとは裏腹に、よく悲しむし、よく怒るし、よく喜ぶ。洋平と過ごすクリスマスや誕生日が楽しみ過ぎて、無表情な顔の裏では、心の中でマツ○ンサンバを踊っていた(伏せ字以外原文まま)
・身長156センチ、体重47キロ。
・Dカップ(原文まま)
・やや毒舌。
・中学のときの告白された回数のアベレージは、26.6回/年(原文まま)
・実は昔から洋平が好きで、いつまで経っても告白してこない洋平に少し苛ついたりもした。そんな美咲の心情を知らずに告白してきた同級生に対して、ちょっと八つ当たり気味に辛辣な振り方をしたことがある。振られた可哀想な男子生徒には、後に「ひどいこと言ってごめん」と謝っている。
・でも、自分からは告白できなかった。洋平のことは好きだけど、自分から告白するのは恥ずかしかった。同時に、「洋平は私のことが好きだから大丈夫」と、油断もしていた。
■五味秀一
・当初の名前候補のひとつに、「九頭」というのがあった。
・名前の由来は、いわずもがな「ゴミ」から。
・行ったクズな行為の一例は、以下
・目を付けた女子生徒の彼氏をトイレに呼び出し、リンチをした回数:14回
・目を付けた女子生徒の彼氏を数人で拉致し、リンチをした回数:8回
・しかし、そうすることで奪った女性は、数回「遊んで」から簡単に捨てた。
・「遊んだ」女子生徒の卑猥な画像を友人に共有した回数:数えきれず。
・クズ野郎。クズ・オブ・クズ。キング・オブ・クズ(原文まま)
・わずか17歳で生涯を閉じるが、それでもこいつは、長く生き過ぎた(原文まま)
・ただし、圧倒的美貌を持つ美咲に対しては、本気で惚れていた。だから、最初は洋平をリンチなどせず、正攻法で口説いていた。
・承認欲求が強い。友人に「遊んだ」女性の画像を共有するのも、「俺ってこんなことができるんだぜ」なんて示したいから。
・学校の購買では、よく後輩に昼食を奢っている。特に女子生徒には。「あ、何だ? これから昼飯か? 俺が買ってやるよ」みたいな。
■六田祐二
・名前の由来は五味の仲間だからこんな感じかな、と。
・運動、勉強において、天才型とも言えるタイプ。だから、週に2回程度しか部活に出ないが、エースになれた(弱小だが)
・打順は5番。4番じゃないのが不服。
・「俺って凄え」アピールが凄い。俺様タイプ。無駄な自信に満ちていて、それが、一部女子にはウケがいい。
・自分が資質に恵まれているから、才能のない人間を見下す。
・八戸に対して、「才能ないから野球やめろよ。それよりも、俺達の役に立て」と言った。
・こいつも死んでいいタイプの人間(原文まま)
■七瀬三春
・名前の由来はいわずもがな。
・社会に出たら、割と出世するタイプ。とにかく人に取り入るのが上手い。
・共に行動する人を間違えなければ、ひとつの集団の中(会社等)で、それなりの地位を築ける人。ただし、能力は別にして。
・○○みたいな感じ(○○は、作者の知人)
・依存先が変わると、少し前まで依存していた人物に対しても平気で辛辣なことができる。
・お世辞ともヨイショとも思われずに人を褒めちぎれるのは、ある意味で才能。
・自分の上の人間の命令は絶対。下の人間や同列の人間はどうでもいい。
■八戸四郎
・なんでこんな人間に育った、と聞きたくなるくらい卑屈で弱気。
・自分の身は可愛いから、周囲とは絶対にぶつかり合わないようにしている。
・野球はリトルリーグから行っている。その際にレギュラーになったが、レギュラーになれなかった奴等にいじめられて、別のチームに移った。
・散々パシリをしたせいか、足は速い。100メートル12.1秒で走れる(原文まま)
■前原正義
・イメージは、大人になった洋平(原文まま)
・いい意味で熱血漢。悪い意味だと馬鹿(原文まま)
・周囲の人に感情移入しやすく、情が深く、根本的に優しい。洋平と違うのは、「自分がいなくなったときの損失」を考えられること。また、どんなに苦しくても、辛くても、職務を全うできる。だから美咲も逮捕した。
・柔道は3段。
・身長170センチ。体重76キロ。太ってはいない。筋肉質。
・服は、肩や腕が入るものを選ぶと丈がどうしても長くなる(肩や腕がやたら太い)。手直し必須。
■原さくら
・正義の後輩だが、彼の面倒を見るお姉さんのような役割。同時に、彼のコントロール方法も心得ている。
・落ち着きがあり冷静だが、感情が薄いわけではない。
・結婚したら、有能な妻になるタイプ。夫をどんどん出世させられそうな。
・結婚相手によっては、夫を専業主夫にして自分がバリバリ働きそう(原文まま)
・身長152センチ。体重50キロ。
・Gカップ(原文まま)
・太ってはいないのに身長に対して体重がそれなりにあるのは、胸が重いから(原文まま)
・歌が抜群に上手い。忘年会では酔った上役に歌わされ、その歌を聴いた酔った上役はあまりの綺麗な歌声に泣き出す(原文まま)
■笹森咲子
・美咲の母親。45歳。美咲出産時は28歳。
・昔は、勉強ができた優等生タイプ。弁護士になるくらいだし(原文まま)
・チョイ悪な感じの美咲の父親に口説かれ、そんな彼を格好いいと思い、コロッと落ちた(原文まま)
・元夫の名前は、中井亮。女癖が悪く、咲子が妊娠中に他の女性を妊娠させたりもした。こいつも死んでいい(原文まま)
・もともとおとなしい優等生のため、どこか弱いところがある。だからこそ、美咲を守って生きるために強くあろうとした。洋平に「守ってあげて」などと言ったのも、そんな気持ちの表れ。
・でも根本的に強くないから、洋子や美咲に事実を告げられなかった。
■村田洋子
・洋平の母親。現在40歳。洋平出産時は24歳。
・身長146センチと小柄。おまけに童顔で、20歳のときに大学で出会った同じ歳の夫に「お兄ちゃんかお姉ちゃんを探してるの?」と聞かれた。大学に、兄か姉に会いに来た小学生と間違われた。
・夫が亡くなっても、旧姓に戻していない。「自分と、自分達を見守ってくれている夫とで、洋平を育てる」という気持ちから。
・旧姓は「仁士村」。ひらがなにすると珍しくない名字だが、漢字にすると珍しいかも(原文まま)
・優しい夫に惹かれただけあって、洋子も愛情深い。ただし、芯の部分では咲子より強い。
・洋平が行方不明になったとき、「あの子が帰って来ても生活が破綻していることがないように」と、辛い気持ちを押し殺して働き続けた。
・現在でも、外見は20代後半くらい。若々しさを咲子に羨ましがられていた。
・夫が亡くなった後、数人に告白されている。その全てを、断っている。「今の私は、洋平が全てだから」と。
・実は、洋平が美咲と付き合い始めたとき、少しだけ嫉妬した。その後に、「ああ、これが、息子がお嫁さんを連れてきたときの母親の心境なんだ」と思い、彼の母親をしっかりやれている気がして、今度は嬉しくなった。ちょっと可愛い(原文まま)
実際には作者にしか分からないような文言を連ねて、もっと書き込んでいました。
これを見て、登場人物達に愛着や、人物によっては「こいつ死ね」というような感情をリアルに持っていただけたら嬉しいです。
いや、「死ね」と言いたくなるような奴は、作中ですでに死んでるんですけどね。
では、次回で。




