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幻影道    作者: SAKI
8/22

「聞いてはいけなかった物語」

突然の言葉に言葉を失った。私に戦場に出ろってこと?私……嫌われたのかな?どこで?私は良い子でいたはずなのに。それとも見透かされていた! 分からない、急過ぎて飲み込めない。


ユカリは口をパクパクしながらユイに問う。するとユイは真面目な表情で話し出す。


「お姉さん達、実は復讐者なの本当は私の計画がバレないようにするためにわざと他の世界に移住してきたの、そこでその……貴女のお姉さん【佐倉春佳(サクラ・ハルカ)】に出会って……仲良くなって……… 」


良いかけた言葉に曇らせる。余程言いたくないのか口ごもる。


「死んで……しまったの……私の目の前で亡くなってしまったの」


大方予想はしていたがいば真面目に話されると頭がおかしくなってしまいそうだ。大好きなお姉ちゃんが【死んだ】。私は直ぐ様理由を膝を進めるように聞き出す。


「ど、どうして!?何があったの!?」


聞きたいことは山ほどあった、でもそれは同時にゆいゆいを傷つけてしまうかもしれない。もしかしたら何処かで知り合ってお姉ちゃんと一緒に仕事や戦場で仲を深めていて何らかなの事件に巻き込まれて精神的障害(トラウマ)を植え付けてしまってるかもしれない。だから先ずは事件の経緯を教えてもらいたかった。


ユイは目を反らしながら無理に笑った。


お姉さんとハルカは丁度二年前に地星という場所で知り合ってね、最初はお金の問題もあって同じ部屋で寝泊まりしてたの。でもそれが切っ掛けでハルカはお姉さんを好きになったみたいで家事も出来ないし治療だって下手なハルカを見てるとお姉さんも不安になっていつの間にかハルカのペアで仕事していた、元々お姉さんには何も夢も未来も無くてただのうのうと生きようとしてたけどハルカがユカリちゃんと一緒に暮らすからお金を沢山貯めて二月前まで頑張っていた。


けどそんなある日、ハルカが突然何かに取り憑かれたように豹変して地星の近くの集落に泊まっていたらハルカはそこの人達全員無惨に殺害していた、お姉さんの言葉も耳も傾けずお姉さんは殺されかけた。


あと一歩で殺される直前で【私は】ハルカを殺してしまった。


泣きじゃくった私は突き刺してしまったハルカの心臓には赤い液体がドロドロ流れて私はごめんなさいごめんなさいと謝罪した。謝っても許されることじゃない。ユカリちゃんに会って幸せにする目標が私によって潰えてしまった。


私は何度も謝ってるとハルカは私に言葉を掛けた。


ユイ、ありがとう。私……おかしくなっちゃって何も覚えてないんだ……今朝から記憶が無くて……気付いたらこの有り様で。ユイ……お願い……ユカリを……私の妹を幸せにして。私達が稼いだお金全部使ってユカリを普通の暮らしをさせてあげて。お願い……ユカリを……私の大切な宝物を助けて。


ハルカはそこで後事切れた。原因不明の病かと思って私は頭がおかしくなって東奔西走して調べた結果。ハルカの血液から謎のウイルス体が検出された。何のウイルスかと思って仕事で知り合った友達から聞いたら【リンベルト研究所】という施設にある【呪血】によって引き起こされた感染症らしい。そして私はその研究所の名前を知っていた。私が監禁されていた施設と同じ名前で、私の両親の研究所だった。


だから私は私のことを被験体にした恨みとハルカを殺害の容疑で私は戦士という職業を止めて仲間を集めて復讐者として生きていくことにした。ユカリちゃんには内緒で実行しようとしたけどハルカのことだけは言わないといけないような気がして私は落ち着いてきた時に話そうと決心した。

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