「私達の運命的な出会い?」 その1
そして起きると既に夕方になっていた。そして一番初めにびっくりしたのは私が誰かの家で眠っていたこということ、そして目の前に美少女が居ること。
その美少女は私を見るなりおどおどしている。
黄緑色の髪、雪のような白い肌、翡翠色の瞳だが右目に眼帯をしている。スタイルはパーカーを着込んでいてよく分からない。
「「えっ、あの!あ……」」
二人で言葉被ることなんかあるんだ。私と美少女は口ごもって相手の出方を窺って数分、謎の間が広がるだけだった。緊張してるせいでどこから切り出せばいいのだろう。
「ここ……どこ?」
私は勇気を出して話し掛けると美少女は恐る恐る言葉を発する。
「ここは私達のお家になります。貴女はユカリさんですよね?えっと……私がその……同居人のノアと申します」
礼儀正しくペコリと頭を下げる。
「私の事を知ってるんだ」
私の事を知ってる人は少ない、美少女を睨むと気弱そうにひっ!と答えた。
「は、はい!ユイさんがここに移住したのもユカリさん目当てらしいので」
「そ、そうなんだ……移住?ユイさん達って海外の人なの?それとも日本人だけど引っ越しとか?」
私はノアさんの言葉に違和感を感じて話を進めるとその表情は小難しそうに口を開く。
「いえ、私達はユカリさんから見て異世界から来たと言っていいのでしょうか?ここは地球と呼ばれる星でそことは違う世界から遥々此処に来たんです」
・・・ ちょっと待って、話が見えない。異世界?この娘は別世界から来た?そんなこと出来るの?もしかして私の知らぬ間にそんな行き来出来る装置が?
私の表情を悟ったノアさんは小首を傾げる、どうやら知っている前提で話したつもりが彼女は全く知らなそうな動きをしているのが不思議に思っているのだろう。
「あれ?もしかしてご存知無いのですか?」
「絵本の世界なら分かるけど……本当に地球の人じゃないの?」
「はい、私は風星生まれなので」
「・・・・・・・・・え?」
この女の子、もしかして“厨二病”というやつなのかな?でもノアさんは至って真剣だしどういうこと?
「私達の世界には炎の国【炎星】、水の都【水星】、風の楽園【風星】、光が絶たれない【光星】、混沌の腐敗地【闇星】にそして魔力の持たない平和な星【地球】があるんです」
解読不可能の言葉に私の頭は真っ白、そんなに星って沢山あるのすら驚きなのに一度に全部言われても頭に入ってこない。
「それって妄想とかじゃない……よね?世間で言う厨二病とかじゃないよね?」
私は聞いてみると真っ赤にしながら怒った。
「わ、私はそんな変な人じゃありません!!この眼帯は瞳を失ってるから付けてるだけです!!魔法使いを馬鹿にしないでください!」
私はついにその事を切り出すとノアさんは頬を膨らませながら顔を真っ赤にして怒ってしまった、すると手から何かを描くと下から風が吹いた。
「きゃっ!!」
咄嗟にワンピースのスカートを押さえる。下着が無いから全部見えちゃう所だった。ノアちゃんはあわあわと自分の行為に謝る。
「ご、ごめんなさい!悪気は無かったんです!!」
あの行動で風を起こせるなんて本当なのかもしれない。
「う、ううん!私の方こそ馬鹿にしてごめんなさい。本当に魔法使いさんなんだね?」
「そ、そうなんです!私の家族も皆魔法が使えるんです!信じて貰えますか?」
硬い表情から溢れる可愛い上目遣いに一瞬胸を打たれそうになる。
「うん、信じるよ。というのとらノアさんも魔法使いならユイさんも?」
「そうですね、あの人と私達は人をこ―――― じゃなくて復讐の為に戦士という職業を掛け持ちしながらこの町の近くで喫茶店を開いてて!えっとそれから!!」
ノアさんは興奮すると口が早くなるみたい、見た目は大人しそうなのに意外かも。
「お、落ち着いて!色々合わさって収集付かなくなるから少しずつ話そ」
話の九割理解不能だったけどそこから自分なりの考えで纏めると…どうやらノアちゃん達はユイさんの復讐の為に集った【幻影守衛騎士団】を結成して私を探して喫茶店を開きつつ探していたらしい。何故私を探していたのかはよく分かっていないらしいが気になる発言を聞いた。
“ユカリさんのお姉さん”の友人だからと。
まだ実感が湧かないのに何だか急展開過ぎるよ。