「百合しい雰囲気!!」
「ゆかりん!」
ガバッとまた急に立ち上がり私の肩を掴む。
「な、何!?」
「触らせて!」
ガバッと服の中から手を入れられ胸を掴まれる。
「く、くすぐったいよ~!」
人に揉まれるのは初めてくすぐったい。私自身自信は無いけど私って小さいのかな?
プレアさんはぎょっとしてまた項垂れる。感情の起伏が激しい女の子だ。
「や、柔らかい!?それにまだ成長途中!?ま、マジか……」
「ぷ、プレアさんもその内大きくなると思うよ?」
小馬鹿にしながら必死に笑いを堪えているノアさんにプレアさんは文句を垂れ流す。
「あ、アタシ……今年で十七なのに十二歳から殆ど変化してないの……ペッタンこで男と見間違われるくらいに……」
「確かにプレアさんに抱き締められるとゴリゴリして痛いですよね?」
「そ、そう?お姉さんは可愛いから小さくても気にしないよ?」
「ユイ~!!アタシのママ~!」
色んな人に飛び付く人初めて見た、私達は何故かプレアさんを宥めた後私のミニスカートコーナーへと辿り着いた。
「か、可愛い~!!!」
フリフリでTHE女の子だ~!!私なんかが似合うかな!?
ユカリはルビー色を輝かせ一着ずつ見つめる。
「ゆかりんはそれが欲しかっt――― 」
「うん!」
即答にプレアさんは驚く、言葉を失くす。よっぽど気に入ったのか試着室に入って見せびらかかす。
「どうかな!?どうかな!?」
淡い桃色のフレアスカート、ゆいゆいとノアさんは気に入るもプレアさんだけは舌を打つ。
「ちょっと違うな~」
「そうですか?可愛いと思いますが」
「うんうん」
「アンタ達は【ゆかりん】が可愛いだけでしょ?そのピンクは似合ってないよ。こっちの濃い桃色の方がゆかりんには似合うよ」
プレアさんに強引に渡されたスカートを穿いて見る。
「可愛いじゃん?」
「ユカリちゃん可愛い~♪」
少し丈が短いけどこれなら私の印象も変わるかな?
「後々これは!?赤いティアードスカート!ちょっぴり大人のチョイスも味するんじゃない?」
「う~ん、ちょっとおませじゃないかな?こっちのゴアードスカートは?」
「えぇ~そっちはのあっちみたいな清楚系でしょ!?んじゃあこっちのハイウエストは!?」
プレアさんと私のスカート論争に二人は指を咥えて待つことにした。そして終わる頃には両手いっぱいの買い物袋を抱えていた。そしてついでのようにゆいゆいは暇になって私の服を買い揃えていた。
☆★☆★
「お客様、大変スタイルが宜しいようなので此方は如何ですか?」
私の下着も買い揃えて二人の下着を選ぶことになったのだがプレアさんはイマイチな表情を見つめる。
「デカ過ぎてあんまり良いのないな~しかも値段ゆかりんの二倍くらいだし」
「大き過ぎるのも大変だね、私は好きだけど」
「これがユイさんサイズ・・・?」
ブラジャーをノアさんに当てると一目瞭然、このサイズでもゆいゆいはキツイって言ってる。インフレーション感が凄い。
「ごめんね……お姉さんやっぱり安物にするね」
申し訳なさそうに謝るゆいゆいに私達は首を振る。
「大丈夫だよゆいゆい♪ちゃんと選ぼうね♪」
「でもあっちの千円で買えるよ?」
「あれは駄目だって!形も変わるし壊れやすいの!アンタ走ると壊す癖にそればっか着けてんじゃん!それに可愛くないし純白はユイには似合わないの!!」
「お姉さん着ければ別になんでも……」
「「よくない」です!!」
これには三人全員激怒する。怒られたゆいゆいはしょんぼりしてゆいゆいの似合う物が巡り会うまで帰らないと主張することに頷いた。




