「日常生活??」
私が心に決めた後、そしていつの間にか私はゆいゆい達の雰囲気に溶け込んでいた。私が自由にしたかったことややりたかったこと、やってみたかったことを書くだけだった日々を現実にすることが叶った。
一つ目は家族とご飯を食べること。今日はゆいゆいの手作りハンバーグ、初めて食べる食感には感動すら覚えた。野菜だってちゃんと食べた、たまに施設から抜け出して雑草食べるのとは訳が違う。食感や味覚がちゃんと機能してることも知った。ゆいゆいの作る手料理は毎日が絶品で私は嬉しくて泣き出してしまった。温かい部屋で家族と話ながら美味しい料理を食べる当たり前のことが私の夢だった。
「幸せそうですね」
するとノアさんからくすくすと微笑ましそうに笑われた。
「ご、ごめん……はしゃいじゃって」
一人だけ馬鹿みたいに感動してることを笑われたのかと思いつい謝ってしまう。
「いいえ!こんなに幸せそうにご飯を食べてるのが微笑ましく施設での扱いが酷かったんだなって思っちゃいました!」
施設……もうその話はしたくなかった。また思い出してしまった。
「こら!もう施設の話はしないって約束したでしょ!ユカリちゃんはもうお姉さん達の妹なんだから!」
叱責すると私はノアさんを擁護するが私は悪くないから怒らないでと言う自己犠牲だった。
「まだまだ心残りがあるけどそんな記憶がなくなるくらい毎日楽しい記憶に塗り替えようねノアちゃん」
「は、はい!ユカリさん!」
ノアさんとの約束をして私は改めて家族とご飯を嗜んだ。
二つ目、私の憧れのミニスカート!私の家族の中でも一番ファッション好きの太陽のような明朗快活な女の子【プレアデス・ヴェルジダーナ≒ラヌーチェ】ちゃん!皆から【プレア】と呼ばれている金髪碧眼のサイドテールの似合う子が私と一緒に近くにあるショッピングモールにファッションコーナーへと向かった。ちゃんと家族連れでね♪
「ゆかりんはさ!ファッション興味ある?」
唐突な発言に反射的に頷くときゃぴきゃぴとした嬉しそうに肩をバンバン叩かれる。
「良かった~!家の女は皆パンツとかブラとか服の色とかセンス無くてさ~!マジ勿体ないよね!」
「えっ、ええっと」
「そうだそうだ!この際アンタ達の服と下着選んであげるよ!どうせ緑と白しかないオコチャマな二人は今日もつまんないの着けてるんでしょ?」
プレアさんの挑発に二人はピキッと皺を寄せる。
「貧乳がほざかないでください。私は緑が好きなんです」
「お姉さんは……その…高くて買えなかったの!!」
ゆいゆいに対しては何だか悲しい理由な気がする。
二人の言葉に思いの外プレアさんは痛撃を食らった。
「だ、誰が貧乳だ~!!アタシだって寄せればあるもん!!」
「私とユイさんは寄せなくてもありますよ?」
がびーんと項垂れるプレアさんは目の下に可愛い泣き簿黒が見えた。
「アタシだって………おっぱい大きくなりたかったのに~!!」
わーんと大声で怒るプレアさんに私はあわあわとどうしたらと考えていたらノアさんから無視していいと呆れながら泣き止むの待つことにしました。




