ピヨピヨ第五話 ~環境対策~
森の少女アナベラは森の中にたくさんの友達がいる。
彼女は森の動物達の声をよく聞いていた。リスやシカ、ウサギ…彼らの悩みとは―
「道は車が走っていて危ない。」とリスは言う。
「木がどんどん切り落とされていく。」とシカは言う。
「狩りの人がこわい。」とウサギは言う。
川の動物達の悩みは、
「最近川が汚染されている。」とビーバーは言う。
「捕獲される。」と魚達は言う。
海の動物達の悩みは、
「海も汚染されている。」とイルカは言う。
「捕獲され、水族館へ連れていかれる。」とシロクマは言う。
「海水温が上がっている。」とペンギンは言う。
皆が声をそろえて言う。
「僕達の未来はどうなるの?」
アナベラは夜遅くまで寝れない。やっと寝たかと思うと気づいたらピヨ星にいた。
「僕らの星に来た人は皆悩みが解決されるんだ。君はどんな悩みを持ってここへ来たの?」とピヨピヨは聞いた。
「私の星の動物達がとてもかわいそうな思いをしているの。」
「それは確かに難しい問題だ。解決策はただ一つ。優しさと愛をもって動物達を大切にすること。まずは君が勇気をもって、動物達を守るんだ!」
アナベラは地球へ戻り、小学校や中学校で環境についての授業をした。
温暖化防止、リサイクル→ゴミの分別、節約などの努力をしていこう!とポスターに書いて説明した。
地球が少しでも理想の星ピヨ星に近づけるように。
ぴったり同じじゃなくてもいい。
でも忘れてはいけないのは優しさと愛こそが私達の救い。それは全ての生き物の心の中にあるもの。
共に生きていこう。愛し合いながら、思い合いながら…