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ピヨピヨ童話集  作者: レモン
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ピヨピヨ第三話 ~マリン星のVacation~

 ピヨ星のデブピヨとヤセピヨは楽しくFLOWER GARDENで遊んでいました。そこへピヨピヨと二つのバラを持った女の子が歩いてきた。

 「彼女の名前はアナ。僕は今子育てでとっても忙しいからこの子を預かってくれる?」

 「もちろん!よろこんで。」

 デブピヨとヤセピヨは一緒に暮らす兄弟であり、アナを自分達の家へ連れていった。

 「君がいる間何か楽しいことがしたいね。」とヤセピヨは言った。

 「そうだ!旅行にでも行くか!」とデブピヨが言うと、ヤセピヨとアナは目を丸くして「どこに?」と聞いた。

 「マリン星なんてどうだ?」

 「お、いいね、いいね。じゃあさっそく眠れる森のプリンセスのところへ行ってマリン星への行き方を聞いてみよう!」


 眠れる森にて、デブピヨとヤセピヨとアナは眠れる森のプリンセスのところへラグジュアリーベアにより案内された。

 「ご案内いたします。」とラグジュアリーベアは言った。「ここは眠れる森なので、できるだけ静かにしなければなりません。木々は皆寝ています。」

 四人はやがてプリンセス・スタンドのある小屋に着いた。

 「何のご用でしょう?」とプリンセス・スタンドは尋ねてきた。

 「どうやったらマリン星へ行かれますか?」とデブピヨとヤセピヨは聞いた。

 「このサファイア色のブレスレットを持って、マリン星へ行きたいと願うのです。」

 「私はどうやってマリン星に行けばいいのかしら。」とアナは聞いた。

 「このルビー色のバラを持ってマリン星へ行きたいと願うのです。」


 マリン星には、クラビーやゴウゴウ、リングなどがいた。

 「まぁ、すてき!」とアナは感激した。

 「ほんとだね。来て良かったね。」とデブピヨは言った。

 そこへラブリー・マーメイドがやってきて、「地球人の方とピヨ星人の方ですね。マリン星へようこそ!プリンセス・マーメイドの元へご案内しましょう。」と言った。

 三人はプリンセス・マーメイドの元へ案内された。

 「私がプリンセス・マーメイドです。ようこそいらっしゃいました。長い旅でお疲れなさったことでしょう。マリン星にいる間はどうぞゆっくりしてください。」

 「ありがとうございます。」

 プリンセス・マーメイドはとても美しく魅力的なマーメイドであった。

 「では、ラブリー・マーメイドがマリン星を案内してくれます。」

 「ご案内いたします。」再びラブリー・マーメイドが3人を案内した。

 「これがたこ。時々チューチュー吸いついてきます。」

 「これがスクイディー。岩壁に穴をあけています。」

 「これがかば。まつげの長い、優しい雄かばです。」

 「これがアンテナ・フィッシュ。マリン星で最も一般的な魚で、大量に存在します。」

 「これがロング・フィッシュ。体長は5メートルもあります。」

 「これがショート・フィッシュ。体長は10センチメートルしかありません。」

 

 「シェフ・マーメイドがおいしいパエリアを作ってくれました。」

 三人はシェフ・マーメイドの作ってくれたおいしいパエリアを食べた。

 「おいしかった~。」

 「それは良かったです。それでは、ミュージシャン・マーメイド達によるマリン・スペシャル・ライブをお聴き下さい。」

 ミュージシャン・マーメイド達はフルート、バイオリン、ピアノなどを使って演奏した。

 「きれいな音楽だね。」

 「マリン星とっても楽しかった!」

 「次はどこ行く?」

 「地球なんてどうだ?」

 「じゃあプリンセス・マーメイドに地球への行き方を聞いてみよう。」

 三人はプリンセス・マーメイドのところへ行った。

 「マリン星は満喫できましたか?」とプリンセス・マーメイドは聞いた。

 「はい、とっても満喫できました。」とヤセピヨは答えた。

 「もし良ければ地球への行き方を教えて下さい。」とデブピヨは聞いた。

 「このサファイア色のアンテナ・リングをつけて地球へ行きたいと願うのです。」

 「私はどうやったら地球へ帰れますか?」とアナは聞いた。

 「このピンク・ダイアモンド色のバラを持って、地球へ帰りたいと願うのです。」


 「地球に着いた!」

 「やった、遊園地だ!」

 三人はまずジェット・コースターに乗った。「キャー!キャー!」と叫んだ。

 次に観覧車に乗った。「わぁ、すてきな眺め。」

 「地球も楽しんだことだし、僕たちはそろそろピヨ星に帰ろうか。」

 「またね。」

 デブピヨとヤセピヨはピヨピヨに頼んで二人分のピヨ星へ帰るためのエメラルド色のネックレスをもってきてもらった。

 地球、ピヨ星、マリン星…三つの星がそれぞれの美しさを保って輝き続けることができますように。

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