(仮題)
エントリーしましたっていう明確な何かがないとキャンペーン応募できてるか不安になるよね
二週目分急ぎ作成
「そろそろリーダーの方が狙えそうになってきましたね」
余裕を持って作られていたと思う実験室の中に30人ほど居たブロワーたちが十数人に減って、彼らを指揮しながらこちらに言葉を投げてきていたリーダーの人までの動線が時々見えるようになりました。
「あのワニ野郎、まだまだピンピンしてますぜ」
「大丈夫なように見えるだけだ。こちらの一部の攻撃が通って傷口からの出血も出ている。攻撃が通ってるなら倒せるはず!」
「でもダメージ通せたブロワーは2人ほどを除いて全員食べられてます」
「そうだった!?DPSが足らない!!」
「【鮫魔法】!そいやっ!」
「させるか!【吸収力場々《フォースフィールド》】!」
会話をしていた方が居たのでサメの形をした各属性の弾丸を撃ち込んでみましたが、黒い球体に吸い込まれて無力化されてしまいました。さすがにここまで残った方々ですね。手強いと言うか、上手く連携が出来ているみたいです。
何度か僕の防御力を抜いてダメージを受けましたがカウンターで相打ちにして倒しましたが、この知覚の低下がうざったいですね。攻撃を受けるまで一人か二人わからなくて無防備をさらしてしまいます。この乱戦でまだ効力があると言うことはリーダーの人確定ですね。
「ぅおい!!【蝶舞力場落】」
「わっ、うわぁっ!?」
一息ついたらこれですよ。この人が一番厄介なひとなんです。殴る蹴る、切る叩くなら【硬鰐鉄皮】や【鮫歯刃皮】その他の文字技能で装備を気にせず防御力を上げていたのですが、この人のプロレス技はかなり貫通してダメージを与えてきます。しかもこちらの攻撃にも耐えるほどのタフさです。
「よし、準備完了した!総員作戦B!」
「作戦Bだと!?何を隠れて準備してやがったガシュガシュ!」
全員に声を届けたリーダーの人に【鰐魔法】を撃ち込みましたが、途中で折れて別の場所に着弾しました。
「屈折ですね。アラバスターも良く使ってますが、光系のスキルでしょうか?それなら振るまでです」
「残念だったな。もう遅い!すでに起動していて、俺の手を離れているからな!」
横に振って【鰐魔法】を当てようとしましたが、逆方向に動きました。それになにやらさっきまで戦っていたブロワーが消えていて地響きが始まりました。
「逃げたのでしょうか」
「そうだ。今からここは海中深くに潜水する。お前もお前の仲間も消えてこれ以上ここの情報は得ることはないだろう!さら……ば?」
「へぇ、そうなんですか。多分見当違いになると思いますので一緒に見に行きましょう」
「な、なんで……俺の手!?」
なにかのアイテムを発動しようとした所でアイテムごと食い千切り、逃走を阻止しました。種が割れれば一足飛びに近づけますから隙を突けました。
「さあ、遠慮せずに」
「うわぁぁぁ!?」
掴んだ彼と一緒にワニナノカに呑まれました。
[所属不明島:地上少し前]
衝撃で吹き飛ぶ、魔法に巻き込まれるなどのことで数人のブロワーが消滅していきます。牽制を加えながら今まで消滅していった人数を指折り数えます。
「これで、30人目でしたでしょうか?」
「まだそんなに」
正確に数えていたのかマッコウから訂正が飛んできました。それでも次々湧いて出る彼らに対して数え間違えるくらい辟易していると言うことです。
襲われ始めから自分達の優位を保つようにあちらこちらへ立ち位置を戦いながら変えていると、いつの間にやらまばらに木々が生えた林のような場所まで移動しブロワーを迎え撃っています。
「ワニトロスと離れてからいくらか経ちましたがいまだに敵の増援がありますね」
「心配、しない。でも、わからない」
「そうですわね。いくらか任せていますが、向かえない事にはどうにもなりませんわね」
「無理矢理でも――!?下からか!?」
「どうしましたの?」
自分達が来た方を警戒していたマッコウが何かに反応し、地面の方を向きました。一体何が……、と思いましたがその表情を見てあらかた想像がつきました。
「そう言うこともあるかと思っていたが、この島の全容からかなりの巨体。先ほど聞こえた鳴き声からすると深海タイプの生息域と判断できる。ならばこの地面は偽装、いや拠点用に準備していてならばこの植生にも想像がつく」
「いつものですかマッコウ。考えるのはいいですけれど、早々に共有していただけなければこれからの行動指針が立てられません――きゃっ」
マッコウが考察の為に手を止めている間に敵を警戒していましたが、襲ってくる様子もなく彼に何が分かったかを聞こうとした瞬間に地面が大きく揺れ、その衝撃で声が漏れてしまいました。
「緊急!潜水艦!」
「なんっ――そういうことですの!」
次の瞬間にガクッと地面が沈みこむ様子でマッコウが短く言った言葉に合点がいき、取り出したアイテム――乗り物を即座に召喚する物――で呼び出した潜水艦に乗り込む。刻一刻と迫る時間に落ち着いて扉を閉じるその時に、別の方向へ走り出すマッコウが扉に隔たれ消えていきます。




