さめぬまにわに
最近時間の経過が早すぎる気がする。もうすぐ年の瀬だ。
老化だろうか?一日がパターン化してるからだろうか?
_(:3 」∠ )_ <ハタラキタクナイデゴザル
P.S.
この章はワニベロス主体です。
「やっぱりここの焼菓子は美味しいな~。あっ、すいませ~ん、今出来ている分と全種類50個ずつ下さい!後で取りに来ます」
「うわぁぁぁ~!あの『鯨飲の鰐小僧』にまた閉店にされた~!!」
「チキショー!手が足りねぇ!!」
「あっ、ジュースを……その樽のまま10個下さい」
「いらっしゃいませこんちくしょぉぉぉ!!」
「保護者、いや調教師は今日はどうしたぁぁぁぁぁぁ!!」
ある日、ボクは暇なので帝国のお膝元の都で買い食いをしていると、専用外部メールに届いた事をメッセージがゲーム内へ知らせてきました。送り元はグループ内メッセージでアラバスターからみたいですね。ふむふむ。
「なにやら急に忙しいみたいです。数日はログインが出来ないとのことですか」
「いつログアウトしてるのかわからない奴だが、ちゃんとした現実があったんだなガシュガシュ」
「それはそうですよ。それこそ人工知能でもない限り一日中は入りっぱなしという訳にはいきませんしザシュザシュ」
数年前からAIがフルダイブゲームをしてるって話もあったけど今どうなってるのかな? もしかしたら知らない間に知り合っていたりするのでしょうか?
樽の縁を噛み千切り、飲み口を作り一息で飲み干すとメールの続きを読み始める。
「ふむふむ。アラバスターさんの御友人が帝都に来ている様で、ついでにその前に叩きつけられた依頼を消化してほしい様ですね」
「本来ならその友人を連れて依頼をするつもりだったんだろうなガシュガシュ」
「友人と依頼の都合上、今しか合わない様ですから承りましょうザシュザシュ」
そう言うことで、アラバスターさんの御友人がいる待ち合わせ場所まで行きましょう。
「あっ!すいませーん、このショーケースにあるお肉を全て下さい」
「ああああああ?!こっちにも来やがったお買い上げ有難う御座いますちくしょぉぉめぇぇぇぇぇ!!」
屋台などからおやつを買って、準備が出来たところで待ち合わせの場所にワニトロス(の中)に乗って海方面の港町に向かいました。
「あれでしょうか?」
「あれじゃないか?ガシュガシュ」
「あれだと思いますザシュザシュ」
港町の指定された建物に向かうと、2.5mくらいの何故か濡れている大きな男性と、瓶底黒縁メガネの現実では普通と呼べる衣服の女性の二人と言った変な組み合わせで待ち合わせ場所の桟橋、埠頭と呼ばれる場所に立っていました。変な組み合わせなのであれがアラバスターが待ち合わせていた相手なのでしょう。
「こんにちアラバスター!」
「えっ!?」
「あ」
「あれ、違いました?」
アラバスターから伝えられた通りに合言葉を言ったつもりでしたが、別の人だったんでしょうか?
「いや、私は聞いていた。素直な子のため、合言葉を言うはず、と」
「えっ!?私聞いてない!」
「何かしらで、通じなかった、とか、なんとか」
「あいつ絶対に嘘だ!わざと送らなかったな!」
お二人は友人同士なんでしょうか。とても仲が良いですね。
「で、オメーらは友達で良いのか?ガシュガシュ」
「「いや、アラバスターの友人繋がり程度だ」」
「連絡、アラバスター経由、になる」
「私はあいつともう1人の方が付き合い長いけど、こっちとはVRチャットで少しだけだな」
「友人の友人ですか」
「知り合いの他人と言うことですねザシュザシュ」
軽く会話が始まりましたが、自己紹介をしていなかったのを思い出しました。
「改めまして、ボクの名前はワニベロス。見た目どおりのワニです」
「うんまあ変なプレイヤーが近づいてきたなとは思ったけども。うん、私はクルミって呼んでね」
「マッコウ、よろしく」
それぞれの名前を聞いたところで何をするかは伝えられていないので、気まずい空気が流れそうなところで港町の帝国の衛兵さんがボクに気づき小走りで近づいてきた。
「いたいた、ワニのきみ。あの変なのから頼まれた物だ。それと君たちが友人かな?あれとは手を切った方が言いと思うが、余計なお世話か。まあしっかり頼むよ」
言うだけ言って離れていった衛兵から渡された依頼書から今回の依頼内容を確認する。依頼内容は沿岸に現れた島の調査ですか。
「目的地は海のどこからしいのですが、お二人は泳ぐことが出来ますか?」
「無論、当たり前」
「いや、普通に船で行こうよ。いくらワニだからって泳ぎ続けるのは疲れるでしょ。と言うかワニの中になんでサメ?」
「数㎞程度、疲れはしない。なぜサメ、と言うが、古き地では、サメをワニと呼称する地域があったこともあり一部のサメにワニと付くモノもいる。だから、ワニの中に居ても、不思議ではない。しかしその地域で鰐は生息しておらず、周囲の国の言葉から、伝聞などによる特徴を当て嵌めるとサメがワニと間違えられて呼ばれていた可能性も無くない。しかし、サメを扱うと言うことは君は海洋生物に興味が有りそうだないや見た感じではサメの人形と言うより人形になっているサメと言った感じが見てとれるが君の感じを見ているとサメの━━」
「ストップ!!私が話を振ったけど特有の早口の知識披露が出てるから。職業病かもしれないけど口を閉じなさい」
「あ、すま、ない。それと、職業病ではなく、趣味の、内だ」
「そうですね。で、私は船で早く行きたいから。船も私が……普通のガワの有ったかしら……。まあ、私のを使うからお金も節約できるから専用船着き場まで行きましょう」
やっぱりお二人ともアラバスターの友人らしさがありますね。なんと言うかこう、自分らしさを全面に出していると言うか、我が強いと言うか。
「あ、ちょっとすいません」
「どうした?忘れ物か?」
「準備、事前に」
「いえ、そうではなく情報提供者になりそうな方がいたのでちょっと聞いてこようと思います」
そう言って見かけたとあるプレイヤーに話しかけると、数枚の紙束を受け取り、その人を食べると二人の元に戻ります。
「えっ!?なんで食べたの?」
「新手の、かつあげ」
「あ、いえ、あの人はボクに食べられた経験がある人で、時々食べられに来る人ですから問題は無いですよ」
「丸呑み愛好者の扉を食い破られた的な」
「どちら、かと言うと、サメの交尾、に近いハードボア系の、ようだ」
「失神寸前に意識に焼き付くあれみたいな感じかな」
「取り敢えず群がられてウザくなかったら利用したらいいとアラバスターが言ってましたので利用させて貰ってます」
そう言うと二人は顔を見合わせて1つ息を吐くと、港の方に歩き出しました。ボクも遅れないように後を追いかけます。
エイジェンマ・フラグメント溢れ話
」]
|◎フ <ワニちゃん様被食倶楽部
別名『ワニちゃん様に食べられたい同盟』
時々戦意喪失した相手の肩を掴み、真正面から噛み付いて捕食することで倒していることがあり、そのときのリアルな死と生きたまま捕食の恐怖と生存本能や吊り橋効果などが合わさったことで性癖の扉が噛み砕かれた末のプレイヤー達の巣窟。
初期は食べられたいがために突撃しまくっていたが、ワニベロスから落胆のマズイの一言で終結。以後粘着しなければある程度の功績を挙げることに対しての御褒美として食べてあげている。
そして、その管理のために一番ワニベロスに食べられているアラバスターがトップにいてマネージメントしている。時々アラバスターのフラストレーションが溜まっている時に、その解消として玩具にされている。そしてそのフラストレーション解消を止めるためにワニベロスに食べられている。
P.S.
ワニベロスに会った印象
「あいつ、悪影響、受けている」
「いたいけな少年にはさすがに劇毒過ぎたのだろう」
ちなみにアラバスターに会わなかったら純粋にワニパンチャーに育っていた。(格闘系列ビルド)
攻撃に使うとしても忌避感無くカニバらないよ普通は。




