アツイナクル
南総周回してたら零時投稿できなかった
[教国ダンジョン内部:不明]
押し開けられた扉は多分ギギィと軋む音を立てながら開いていき、その先の様子を映像に写し出す。と、雰囲気を出しながら開いたものの、二重扉の様になっていて一部屋以外の部屋の中央には天井から地面まで柱のように聳えている砂時計があった。そして全員入ると扉が閉まり、押さえようとしたブロワーは扉に力負けし引き摺られるか手を挟まれたりしていた。
『さぁて、挑戦者が集まりきりました!』
『皆さんいざって心持ちに水を刺されましたが』
『流石に4つ同時に見せられても目が追い付かないでしよう』
『なので段階ごとに分けて見てもらうことにしました。お祭りだからね』
ダンジョン探索の時には消えていた兄姉がまた映し出された。場所は制御室ではなく町中の様だ。その背景には巨大な竹が生えていたり、煙が立ち上っていたりしている。
闘技場の空は環境型のタイプで偽の空だから分からなかったが、外側の吹き抜け窓に目を向けると竹が聳える瞬間が見えた。リアルタイム映像らしい。
『砂時計が落ちきるか部屋主を倒せば早く次の部屋が開いて』
『僕たちが用意した協力者を全員倒せれば外に出られるよ』
『足止めついでに観客を楽しませるナイスアイデアだね兄さん』
『ついでにこの国に不満を持った協力者が暴れてるけど、あれらについては準備段階でバイバイしてるから僕たちにも止められないから。ね、姉さん』
『『じゃあ続きをどうぞー!』』
そう言ってある建物の扉に手を掛けた時に映像が切れた。その後に砂時計が無い部屋の扉が開き、それと同時に他の部屋の砂時計の砂が落ち始めた。
瞬間、映像が真っ白になった。ブロワーの一人が急いでそれを散らすと、プロレスの観客席の様に四角く並んだ長椅子が部屋を占めていた。中央はだいたいリングを二つ足したくらいの面積分開けて、床に浅い水路がアミダの様に刻まれている。入ってきた扉は角にありその対角線の先に人影が立っていた。
「あいつが敵か?」
「ここに居るのならそうなんだろうが」
「だが、ここはいったいなんだ?ダンジョンか?」
「しかもとても暑いです」
「誰か水魔法を、いや風か?」
「扉も閉まって密閉された。風が通ってる様だから呼吸は心配ないが」
「くそう、暑い。なんだこの暑さは」
しかし周囲に立ち込める白い霧━━いや蒸気によりはっきりと見えない人影がゆっくりと近づきはじめる。
「皆、敵が近付いてきている。戦闘準備だ!」
「あ、ああ」
「そうだ、武器を構えないと……。熱っ!」
「もう、防具に熱気が籠って集中出来ない……」
「スキルと組み合わせて、技文字の詠唱を……あぁ、暑くて意識が……」
「まさか、ここは教徒が精神を鍛えていると話していた場所なのか」
「なに!?教えて貰おうとしても教徒のみが入れると突っぱねていた━━」
人影が空白地帯の角に差し掛かった時、両の腕を広げるとやや前かがみになり、両腕で何かを抱え込むように輪を作ると、
「ンンンンッッ【心より出でし熱きモノ】【この熱は我が魂なり】!!」
身体全体から発する熱により水路を走る水がその人物を中心に蒸発していき、部屋の温度、湿度を急激に上昇させる。そしてその水蒸気が収まると黒光りする肉体に黒ビキニのパンツのみを穿いた大男が姿を表す。
「そう!ここは我が魂の居城!!『私滅至りし熱房』。この熱こそが我が居場所であり、我が安息の地である!!【心より出でし熱きモノ】【この熱は我が魂なり】!!」
「環境特化型ダンジョン。灼熱高多湿環境地、通称地獄サウナ!」
「ここが幾多のサウナ好きを叩き落とす試練の先にあると言う環境特化ダンジョンなのか!」
「そう!そして私がここの主であるバーンニン・アウトである!!さあ!さあ!この楽園にて私と語り合おうと言う者はおるかな?」
「テメーみたいな変態に付き合ってられるか!」
左右の腕を水平に上げた後、肘を上に曲げて力こぶを作りながら熱波を生み出す。
その隙だらけ姿に向け各々が魔法を発動するがいつもの威力が出せていないのか困惑している。
「はっはっは!その程度の風や水、氷などロウリュウにも劣り、火や電気、光など蒸気により無駄になるぞ。ふははははは!【心より出でし熱きモノ】【この熱は我が魂なり】!!」
「ぐあぁぁぁぁ、暑い上に暑苦しいぃぃぃぃ!!」
「くそがぁぁぁぁぁぁ、鉄装備で焼ける!脱がねえと!」
「鉄装備じゃないけど湿度と汗で不快なのよ。でも視線が気になって脱げないぃぃぃぃ」
「うおるぁっ!視線がなんぼのもんじゃおるぁっ!」
続く必殺技の連発で温度湿度が共に上昇していく中、ステータスに守られていない装備や流れ出る汗と纏わりつく湿度により阿鼻叫喚が作り出されていく。脱げば加算された物が無くなると分かっていても不快に勝てずに仕舞い込んでいく。そしてそれを見逃さずにバーンニン・アウトは殴り込んでいく。だがそれを防ぐ一人の筋肉。
「閉鎖空間内の環境変化による武装解除。そして自身の筋肉とこの高温の肉体による攻撃か。抜かり無いな」
「ほほう、私の拳を止めるかなかなかの筋肉ではないか」
浅黒い肉体の大男が押し返すとそのまま殴り返した。
「だが、武器と鉄装備を使わない俺には関係なかったな」
「ふふ、面白い。この中ではお前が私の主な敵━━」
「オラァッ!」
そんな二人に割り込んだ特攻服姿のブロワー。頭にポンパドールを乗せ、手には熱されて熱い筈の鉄パイプが握られ、それが振り下ろされていた。
「おうおう、筋肉二人でなにイチャコラだコラ」
「二人の勝負に割り込むなんて酷いじゃないか」
「あ?これテロだろうが。律儀にタイマン張らんでもボコしたらええやろ。町中もおかしくなってるみたいだから」
一息置いてパイプを握りながら頭の横のリーゼントを整える。
「うお熱ッ!?……とと、そんじゃトーナメントの憂さ晴らしに喧嘩やろうか」
━━二回戦敗退、ナッツァー・キヨミツ参戦!!
エイジェンマ・フラグメント溢れ話
」]
|◎フ <バーンニン・アウトについて
サウナと筋トレ大好きおじさん
宗教国家でサウナと筋トレ信仰を押しすぎた結果教国内で指名手配されてしまった悲しきおじさん
筋肉=強い 筋トレ=熱くなる サウナ=熱い サウナ×筋肉=最強 理論に辿り着いてしまったおかしなおじさん
でも屋内外関係なく近づくと高温で焼かれるし、その高温の元が筋肉で殴ってくるので実際強いおじさん
ついでに、町中に竹を生やしてた奴
セブンス・ミルキーイェイ
クラン『謝肉祭』所属七月部隊長
金髪碧眼の長耳でゲームでよく見るエルフアバターだが、
竹鎧、竹具足、竹弓、竹槍、竹刀(竹光)で固めていて、短冊を棒手裏剣の様に投げてくる。
短冊は特典で、状態異常や簡単な事を書いたものなら、当てた相手にその状態にさせる力を持つ。確率はステータス依存。
七夕は勿論、それ以外の日でもふと目を付けられると、「七夕みが足りない」と言いがかりをつけられ襲われ、短冊が吊るされている竹に同じように吊り下げられ飾られてしまう。
回避するには自ら短冊を飾り付けるか竹の影に隠れ息を殺すしかない。あと地域の七夕ゼリーが有効だとか
7/7過ぎたので無理やり登場させた




