イカケルトイカケル
[レヌネア国 坑道ダンジョン side:ロゥリコン]
「【魔法切断】【大断刀】!!」
「あー、まあちょっとヤベーかもな。もしもしそちらメリーさん、調子はどうだい」
「こちらも同じく、あまり狙いが付けられません」
左手の杖に【魔法連結】した【石土魔順】を維持し、石壁を破壊された瞬間に生成。逆の右手の杖に【魔法連結】した【赤熱魔順】をセットして火の槍を叩き込んでいるが、二つの魔法破壊系技文字に魔法に抵抗、あるいは限定下における無効の籠手を叩きつけることでダメージを抑えている。そして自動回復系の装備がどこかにあるのか傷が常に治っている。厄介な相手だよね。
「おいおい、そんなに散らかしているけど親に怒られた事がないのか?」
「残念だが我を嗜める親は居ない。それにこれは我のではなく貴様の物だ。いくら散らかしても何も感じん」
「それもそうだ。まあ、ぶっちゃけこの壁も厳密にはワシのじゃ無いけどな」
メリーの準備は出来ているようだから壁だけに使っていた【石土魔順】の方向性を変えると、地面だけではなく壁面や天井から壁が生え、さらにその上に少し小さな壁が、さらにその上に少し小さな壁がと連続で石壁が生成されることで一種の槍の様にリョフにその先を伸ばす。
「しゃらくさい!【大撃断円斬】!!」
だがその擬似槍は技文字の一振で全て砕かれ、そのままこちらに向かって走ってくる。まあ、初級の初級魔法の【土壁】だから魔力の消費も少ないから別にいくら砕かれてもいいが、
砕かれる数秒が欲しかった。あと砕かれた後の目眩ましも。
「あ、あれはなんだ!UFOじゃないか?」
「その手に引っ掛かるものか!」
「そうだね。上じゃなくて下だから」
「なにっ!?」
カメラのシャッターが開くように走るリョフの足先を中心に瞬間的に穴が空いた。意識外からの瞬く間に空いた穴に足が空振りし体勢を崩すリョフだが、次には空中を何かしらの方法で踏みしめる。
「こんなもの足止めにもなら━━」
「そうだよ?ならないから次の手があるんだなぁコレが【魔法連結】【重責魔順】」
「ぐあぁぁぁぁぁっ!!」
様々な重責から耐え続けることで得た特殊文字【重】を使った四文字技によるランマーの様な連続的な重しによって足場が崩壊、そのままリョフは段階的に加速しながら落ちていく。
「丁度タイミングがいいと思うがどうかなメリー」
「はい、視界から居なくなったので狙えます!【多愛狙撃】」
先ほどまで矢が効果を成していなかったメリーは落ちていくリョフではなく、部屋の上の場所に向け射る。すると一本から増殖した矢が壁面に刺さると一部分だけポッカリと刺さっていない空間が空いた場所が出来た。そこへ火魔法を放つ。
「ぎゃぁぁぁぁぁあああ!?」
その空間から一人のブロワーが火達磨になって転がり落ちてきた。
「思った通りもう一人居たな。えっと、多分だが陳宮だよなお前」
「ロゥリコンさん。相手は火達磨ですよ。答えられる筈がありません」
「えー、大抵の陳宮は死んだふりして不意打ちする他に自爆するから生きてると思うんだがなぁ。そい」
未だに光に還らないブロワー━━呂布に付き添うの軍師、陳宮の名を持つ奴だと思う━━を重力連打で潰し続けると呻き声を上げ、重力で動けない身体を悶えさせながらHPが全損したのか潰れて消えた。
「だぁぁぁああっ!?貴様ら、我が軍師チー9を良くもぉっ!!」
「ちょっとちょっと、そっちから仕掛けといてワシらに矛先を向けるのは間違いじゃないのか?……いや戦ってるから間違いじゃないか」
「【大断刀】!!」
「ってか、ワシばっかり見ていいのか?お前の防御、そのチー9に任せてただろ」
ワシくらいのレ・ベェルになると誰が発動したかなんて一目瞭然。
な訳はない。そこはメリーの技文字で繋がりが見えていたらしく、でも射るとすべての矢がリョフに向かって飛んでいくから術者を探すことが出来なかった。あと普通にリョフが暴れてたからと言う理由もあるが。そして今術者が居なくなった事で、
「【狙射つは愛故】【故愛は無阻貫通】!!」
「だ、【空破断刀閃刃】【閃刃大伐採】【一括閃刃】!と、止まらぬ!?」
必殺技込みの技文字に加え、彼女が使っている弓が弓なのでブロワー製だろがその程度の方天戟と技文字3つ程度じゃ止まらないよ。うちの呂布と対戦した時と同じで自分の必殺技を使うのを躊躇ったのが敗因だね。
「く、くそがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
鍔競り合いをしていた方天戟が砕けたことで釣り合いが無くなり、メリーの矢がリョフを貫き消えていった。
「あー、ちょっと暴れすぎだよあいつ。これ持ち主に怒られるかな?」
「この程度なら大丈夫でしょう。さあ、二人と合流しませんと」
「そだねー。ワシらが考えることじゃないし」
技文字の魔法で他の二人の場所を探すとワニベロスらしきワニがある方向に行くのがわかったので、斬撃で裂けたり土壁の残骸が残るこの場所を出て向かう先に行くであろう道を進む。
えっ?なんか右に曲がるんだけど?逆方向に伸びてるんだけど!?あっ、待って!調べ直すから。待って!ねえ!!
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[一方その頃]
「さーて、取り出したるはヴィラン支部からテスターとして渡されるはずだった二対の剣の一本にゃ~。もう一本の方がまだ調整中だったのを拝借してきたのにゃ~」
「え、なにそRE!ヴィラン支部って言ったらヒーローアイテム開発してるところじゃないKA!見せて見せTE!」
「やめるのにゃ~。今説明書を読んでる途中なのにゃ~。え~っと?剣の引き金を引いて?」
『煌々と燃ゆる暁の焔』
「うおっ、喋るタイプの変身アイテムだったのにゃ~。で、付属の腕輪に読み込んでっと……?何も起こらないにゃ~」
「ちょっと見せてみRO。フーム、ここ絵がトリガー引きっぱなしじゃないのKA?」
「んん?ホントだにゃ~。引いたまま……」
『轟々と荒ぶる猛き嵐』
「うわおっ!?トリガーを引くたびに喋るのかコイツ。で、腕輪を読み込ませて掲げるにゃ~」
『災いよ我が身に宿り、権能へ至れ!!』
剣から生み出された緑色に着色された風が腕を伝い体中に広がると全身タイツのような物が張り付き、その上から金属の様なアーマーパーツが風の中に現れ装着されていく。
「お、おぉ~……おお?」
「まあ二本一対の変身アイテムって言ってたから半分しかないのにゃ~」
「いや、上半身とかじゃなくて右半身なのかYO……」
「これ本物の鎧だにゃ~。ん?なんか出てきたにゃ~。なになに?『持っていくなと言っても勝手に持っていくだろうから、本来一本でも変身できる仕様だが半分だけにして態と放置しておいた。バカな姿さらして戦うがいい』うわお、見透かされていたのにゃ~」
「あ、思い出しTA。この鎧の形状、双子のサブヒーローの物に近いNA。片方が最終回近くに死んでその意思を受け継いでニコイチの姿になった奴」
「え?そうなのにゃ~?この剣の腹が鈍くて鏡にならないからよく見えないのにゃ~。まあそれはそれとして」
『リード!暁の焔、猛き嵐。必殺剣・灼熱の息吹斬り』
「あ、ちょっと必殺技の名前ダサい」
「いきなりは止めROぉぉぉ!!」
火を巻き込んだ竜巻が剣身に纏わりエルビスを吹き飛ばした。
エイジェンマ・フラグメント溢れ話
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|◎フ <プレイヤーについて
リョフ・ホウセン
全部の技文字を『だいだんとう』で統一している。技の出が早い代わりにちゃんと意識を向けないと発動しないのでかなりの実力者。
特殊文字を2つ持っていてカンストしているが、必殺技が1日一回限定なのでエリクサー症候群を発症してここぞと言う時に使用するタイミングを間違えるので格上に負けている。
チー9・キミタカ
リョフ・ホウセンの陳宮役。主に矢避けやバフで技文字を構成している。一応一人でも戦える能力を持っているが、基本的にリョフ・ホウセンを主にして組んでいるので弱い部類。
火達磨になっていた時に隙を狙っていたがだまし討ちの手合いを知っているのでしたい蹴りをされ光になった。
セキリョフ・ホーセンカ(F型)
現中華最強の呂布の女性ブロワー。
技文字は【力】×6、【速】【斬】×2ずつのカンスト。特殊、限定文字無し。
職業【戦国武将】【戟仙】【星鎧】【幕内力士】【紅白帯】
【戟仙】:同一の武器を使用し続けたことで最上位の職業になった時に選択できる称号兼用職業
【星鎧】:隕鉄を使用した防具を装備している際に少しだけ補正がかかる称号兼用職業。隕鉄製以外だと【大鎧】になる。
【幕内力士】:強制的に男に変わる土俵上にて好成績を残したことで就ける職業。ヨコヅナまで行けたが途中で飽きた。
ゲーム内で相撲と空手を習得したフィジカル、ロジカルお化け。現実世界でも通用しちゃうレベルで習得しており、電脳と現実の適性がニュータイプ。だけど本人は天然バカぶっこいてる。
技文字にセキトバとチンキュウを組んでおり、スキルで自分の25%のステータスを持つ兵士を最大200にん呼び出せるので一人呂布軍状態。
必殺技は『呂布パンチ』
「りょふぱん~ち」(山に穴が開く)




