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エイジェンマ・フラグメント  作者: 狭凪
3.Loslipea Eivg(sum)o An

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69/100

クラウデイコウ

 彼女、『アンパシュガー・ソルトアンパ』は女性の通例に漏れず太るのが嫌だ。現実ではもちろんの事、ゲームの世界で太るのも嫌なのだ。だが、食べるのは好きなので興味を引かれたものや、つい買ってしまうものなどで時々自己嫌悪になる時がある。そんな中出会ったこの『エイジェンマ・フラグ(ゲーム)メント』では従来のフルダイブゲーム特有の食事の雰囲気だけと言う物でなく、食感から味覚全てが現実レベルで成り立っており、かつ肉体的満腹感を得ることが無いためゲームに没頭しての食事の欠如を引き起こさない設定になっている。

 そのためいくらでも稼げ、いくらでも食べ続けることの出来るこのゲームにのめり込み、食べることに類する職業や技文字を得てきた。それについて自負しており、誰にも譲るつもりはない。なかったのだ。それ(・・)を目にするまでは。


「【隠噛インバイト】。なんなんや自分!このぉっ!!」


 ガリガリと、いやそんな断続的なものではなく━━ガリガリガリガリガリガリガリガリと━━途切れることなく壁面や地面、鎖に投擲物全てにおいて食べられ、噛み砕かれて、咀嚼され、飲み下されている。フードで隠れたワニのパーカーの少年は━━文字通り━━好き嫌いなく両手のパペット、又は自信の口を使って彼女の攻撃を防ぎ、逆に追い込んでいる。


「【爆発魔法バーニング】!!」

「【誇大咬口ビックマウス】【吐出砲リバース】」


 魔法も水や土などの物質的なものは噛み砕き、火や風などの非物質のものは呑み込み時々撃ち返している。彼女が使用する手札の殆どに対して相性が悪すぎる。ワニベロスの制空権内、細かく言えば腕が届く範囲は両手のパペットが喰らいつき、プラス技文字で倍程に補食範囲を広げることが出来る為に殆どダメージを負うことはない。


「【咬口水マウス・ウォッ━━、ってうおわー!?」

「よし!捕まえたで!後はこのまま……。このまま?」


 ワニベロスの足に彼女の技文字によって隠された別の二本のトラバサミが噛みつき、操作によって空中を振り回すが奇襲攻撃ハイドアタックに特化しているその二つのトラバサミ━━攻撃力、隠蔽性振り━━が皮膚を破っていないことを目の当たりにして次の攻撃を行っても通るか迷い始めた。

 それでも自分の『アンパシュガー(Firstブロウ)』で、それでも駄目なら必殺技(FBワード)全てを使用してでも倒すと決める。


「あ、鎖掴めました。では【回口すれば一咬噛み(デスロール)】」

「へ?」


 一瞬考えを巡らせている内にワニベロスは乱雑に振り回していた鎖の軌道から反射的に掴んだのか鎖を握っており、そして浮いていた身体が物理法則を無視して横回転する。4個のトラバサミに使用していた鎖は普段使いでも丈夫な物を使用していたが、ワニベロスに噛みついていた物の鎖は更に丈夫な物へと変えていたが、鎖は千切れ振り回されていた者は天井を蹴り目の前に降り立った。彼の足に付いていた二つのトラバサミは手元に転がり、反射的にストレージに入れた。


「はい、これで終わりですね(頂けます)


 ワニベロスの両手のパペットが肩に置かれ、彼の大きく開けた口が近づいて来るのを自覚した瞬間に戦闘に使っていた方も収納した。

 ここからなら何とか出来る。そう思い込もうとしたが出来なかった。彼から与えられる圧力、本能的な恐怖によって。

 彼女は戦っている内に彼は同じような趣味だと思って親しみを覚えていたが、今アンパシュガー(自分)ワニベロス()との圧倒的な違いに圧され動けないで居た。『趣味(遊び)による食事(攻撃)』と『本能(本気)による食事(攻撃)』。どちらが強いかなど比べるまでもなく━━。


「【補食攻撃イタダキマス】」


 後者の方が恐ろしい。


「【食終ゴチソウサマ】。あっ、詳しそうな人食べてしまいました。え~っと……」

「右の穴の方が人の匂いが強いぜガシュガシュ」

「左から空気が流れて来てますよザシュザシュ」

「そうですね、こっちにしましょう」


 本人はそんな片鱗を一切見せないまま通路を進んでいく。



 ====



 [一方その頃]



 その空間はまさに音のすし詰め状態だった。一方は『演奏会コンサート』の様に様々な楽器の演奏が調和して流れ、もう一方は『音楽会コンサート』の様に乱雑な楽器が我先にと音を出している。


「HEY、君も中々やるようだNE。同じ音使いに会えて嬉しい半面、雑な演奏に悲しく思うYO」

「そんな事言ったって、オイラは楽器の演奏なんか小学生以来だにゃ~。音ゲーでもタイミングでしてるからにゃ~」

「Oh~、それは悲しいNA。こんな楽しいことをやってないなんTE」

「意義有りにゃ~。人間ン十億人中誰でも楽器鳴らして生きてるわけじゃないにゃ~」


 ぐぐぐっと目には見えないが乱雑な方が範囲を広げた気がした。


「Sorry、そうだったNE。でも楽器を演奏しているならきちんと演奏して欲しいYO」


 そう言うと調和している方が範囲を広げた気がした。

 そんなのほほんとした会話の外、周囲に居たブロワーが壁に磔の様に音に押されて張り付いていた。


エイジェンマ・フラグメント溢れ話



」]

|◎フ <『アンパシュガー・ソルトアンパ』


砂糖シュガーソルトをアンパで挟んでいる(サンド)

砂糖&(アンパサンド)

さとう&()しお

仕事中に名前を考えてたけどメモを持って帰って無かったがネタ名前のストックちょうどいいのあるやんと名付けた


性別:女性 年齢:そこそこ 体重:危機感

鎖つきトラバサミを使用した戦闘方法

噛みつく物なので【イート】などの口に関した技文字と相性が良い

四個のトラバサミは戦闘用に愛犬の『リチョウ』『リシュウ』、奇襲用に愛猫の『キョーチョ』『テンイ』の名前を付けている。四匹とも実家に居て自身は一人暮らしで簡単に帰れないのでその代わりに名前を付けて大事にしている。


ワニベロスに負けて(食べられて)以来、性癖が被食になってしまい、この後ジャレ付いてきた後輩の口に指が入りかけた時にヤベー感覚が背中を走ったとか何とか。

恐怖に負けて強制切断ログアウトで退場する予定だったけど、あれれぇおっかしぃなぁ?



PS

彼と彼女の違い

『アンパシュガー』

一般的な食べ物で好きなものを好きなだけ食べたい


『ワニベロス』

好き嫌いなく(・・・・・・)何でも色々と沢山食べたい

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