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エイジェンマ・フラグメント  作者: 狭凪
3.Loslipea Eivg(sum)o An

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イッテミタイト

 今日も今日とて1日(ゲーム)の始まりの帝国ダンジョンを探索し終わった。その時にいきなり皇帝に喚び出された。

 いつかのように騎士達が立ったまま控えている。おかしいな、最近は迷惑掛けていないはずなのだが覚えていないものがあったのだろうか?


「ハローハロー。お久しぶりかにゃ~。今日はどうしたのかにゃ~?」

「どうしたかと言うのならどうしたものかと答えるとしよう」


 皇帝が言葉遊びをするのは珍しい。それほどに何かしてしまったのだろうか。取り敢えず怒られた場合に即土下座バックを行う心構えにしておこう。


「お前は帝国のダンジョンをなんだと思っている」

日課デイリー


ーーーー

ーーーー


「さて、今回喚んだのは依頼を渡すためだ」

「そのために喚んだのにゃ~?回りくどいにゃ~」


 縄で巻かれ吊るされながら皇帝横の騎士が話を始める。スキルや魔法封じの縄らしいが、直ぐに脱出できるからこのまま聞こう。


「今回、我が帝国傘下として国交があるケツァセ・ヤ首長国のレネヌア国から助けを求める文が届いた。文面から長く放置を行っていても問題はないが、我が国では解決できる人材が居ないとのこと。恐らく戦力面は虚偽であるとわかるが、届いた事を無視すれば国交が途切れる場合もある。故に貴方に白羽の矢が立った」

「それ俺じゃなくてそこの眼ん玉ギラギラな命令下れば出向できる騎士に任せたら良いんじゃないのかにゃ~」

「いや、彼らは顔が割れている。ここ帝国から数人居なくなると知られれば襲いにくる連中もいるだろう。ふふっ、余はそう言った事を行いこの玉座に座っているのだからおいそれと動かすことができないと言うのは『蛮王は常に断頭台の下』……お前達の言葉では自業自得と言うものだな」

「は~、皇帝も難儀なものだにゃ~」

「では、貴様に命令を下す。この書をレネヌア国の代表に届け、求めに応じよ。報酬はダンジョンの立ち入り許可、及びペナルティの軽減である」

「へ?」


 ちょっと待て、ダンジョン出禁解除って報酬じゃねぇじゃん。てか出禁のうえにペナルティが加算されてんのかよ。くそ、正直に言うんじゃなかった。

 握っていた縄を放し床に降りて、握りっぱなしで疲れた手を何度もぐっぱしながら皇帝に視線を向ける。


「全部全部わかりもうしたにゃ~。あちしの財源となってるダンジョンを封じられたら首を縦に振る以外の選択肢が無くなるのにゃ~」


 そうぶつくさ言っている間に、灰色がトレードマークのベスティリーベ某君が皇帝から渡された新書と全容が書かれた依頼書の用紙を持ってきた。依頼書には案内役を一人付け、その後教国を経由する歳に一人のブロワーと合流する旨が書かれていた。内容を確認し終えたので親書と共にアイテムボックスへとし舞い込む。


「それで、案内役の人って誰なのにゃ~?さっき言ってたことからここの人達じゃないだろうにゃ~」

「ああ。ここの者達ではない。だが、その者に危害を加えること、加えられるこが無いように気を付けることだな。例え軍の一兵だろうと貸し与えるだけだ。もしもの事があれば、ふふっ、わかっているだろうな」

「あいあいにゃ~」


 軽く敬礼をして帰ろうとすると、コンビニに行くついでに頼むかのように皇帝が俺を呼び止めた。


「そう言えば貴様レベルが上がっていたな」

「なにかにゃ~?強制就職だったら間に合っているのにゃ~。残念だったのにゃ~」

「ははっ、いつ剥奪ができないと言った、……だがまあ、貴様も板についてきたと言うことか。面白いものを取っているではないか。許そう。ついでだ、送る故その部屋で待て」


 皇帝が手を振ると目の前の景色が一瞬で切り替わりシンプルに、だけど高いであろう品々が置かれている場所へと飛ばされた。帝城の来賓部屋であろう場所に配置されたわけだが、下手したらダンジョンに再投入されていたかも知れない。

 そして数分待ったところで扉が開かれ、二人の人物が入ってきた。一人は特注全身鎧のベスティリーベ某君とその後ろに立つ量産型全身鎧の女性。ある意味護衛対象となるからか兜を外している。…………全身鎧フルプレート女子率多くない?皇帝の取り巻き騎士も全身鎧の女性いるし、ベスタも常にそれだしさぁ。スキル付きの防具があるんだからたまには必要最低限ファンタジー鎧の女性出て来ても良くない?良くない?


「……、隠れてないで出てこい。部屋から出ていないのは確認している」

「はーい、呼ばれて飛び出てーー」

「偽物ではなく本体が出てこい。この程度では私の目は誤魔化せないぞ」

「まったく、遊び心がないのにゃ~。息詰まらないかにゃ~?」


 ベスティリーベ君の足元の影を使って影男シャドーみたいに出した幻影を踏み潰されたので、自分にしていた観葉植物の投影を消して二人の前に現れる。


「で、そっちの人が親善大使かにゃ~?」

「ふんっ。ああ、此方がお前が護衛する」

「フェリックス・アストライア。騎士団の一人だ。貴様の実力は知らんが皇帝陛下が失望するような結果にならないことを祈る」

「よろしくにゃ~」


 信愛の握手を出したが応じてはもらえなかったので、ヴィラン支部で仕入れた手首が落ちるギャグが不発に終わった。仕方なく一人で手遊び(シェイクハンズ)してポイっと投げ捨てる。


「おい」

「なにかにゃ~?」

「あれは実体だったはずだ。どこに消えた」

「ん~?」


 投げ捨てた手首が落ちる前に消えた手首についての言及が入る。最近気付いた事だがなんか誰かいるらしい。


「気のせいじゃないかにゃ~」


 名前も顔知らないけど害にはならないから気にしてない。という訳で知らないから説明できないので有耶無耶にしたい。


「おい、回復薬が沸いて出たぞ」

「スキルの見間違いじゃないかにゃ~」

「……それで誤魔化せると」

「別に此方に害がなければいい。この後直ぐに出発する。付いてこい」

「了解にゃ~。あ、移動は専用車?それとも乗り合いにゃ~?」

「乗り合いの馬車を貸りた。いま帝城の前に停めさせている」


 直ぐに歩き出した彼女の後ろに付き添いながら、移動ルートに口を出してワニを拾える道にさせてもらった。最近あの周辺の味に飽きたらしく旅をしたいが旅費がないらしいのでついでに相乗りさせてもらう事にした。一人くらい同行人が増えても大丈夫らしい。

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