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エイジェンマ・フラグメント  作者: 狭凪
2 . Neppo aesrclawl

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イッテクルマデナイ

「ハッハー! ようやくご対面だぜ。よくも俺を焼いてくれたな。そのお礼と行こうか!」


 血液の酸で溶けた両手と骨の両手に握った剣を投げ捨て、回復と再ドーピングをし、新たに五組目の剣を握る。水薬と違ってドーピングは経口摂取か動脈摂取に限るから使用が一拍遅くなる。遅いが、事前に取り込んで挑む用であり、こんな毒に塗れた危険域での解体作業の合間に使うものじゃないのはわかっていて、その一拍でいくらか回復されるが今の俺には必要なものだ。

 まあ何と言うかリヒャルドの腕も俺のSTR値参照の力しか持たないから、こんなデカいなりをしているがこの俺の今の腕の力しか持たない張りぼてだから死蔵しているデカい剣が扱えないのよ。あの帝国のダンジョンで産出したランダムボックスから出る武器で普通の騎士剣が出ればいい方だが、本当にランダムか疑うほどにSTRの問題で扱えない武器がわんさか出るもんだから皇帝が何かしているのかと疑ったほどだ。まさか人の丈ほどある鉄塊じみた大剣が出るとは俺も思わないよ。

 目の前に控える巨大な心臓に少し身構えるが、さすがに骨で囲えるもののブツではないので筋線維オンリーな頭蓋よりは柔らかい弱点だ。肋骨は隙間が大きいからてこの原理で骨に新しく出した骨を絡ませて折った。頭蓋よりは柔らかい印象だ。


「くっそ、こっちも堅ぇな!クソが!」


 程よく柔らかくそれでいて簡単には刃が通らないほどの硬さを持った心臓の上を振るう剣が表面を撫でていく。つるつる滑るというよりはガラスの上をつまんだカッターで撫でている感触だ。ほんのちょっとだけ表面を削っているが目に見えて傷になるモノではないが、それでもミリ単位で切れていることはわかった要るから同じ範囲をなるべく重なるように刃を滑らせていく。

 経過回復リジェネ効果を持っているから斬ったそばから傷が消えていき、それに伴い回復の余分が周りの肉を治しているから周りから肉が迫ってくる。足も盛り上がる肉に取り込まれそうになるのだからいちいち足の踏む位置を変えないといけないのも辛いところだ。仕方ないので肋骨を召喚して抉った傷の再生を阻害して剣を振るう。


「くそっ、絶対的に武器の強さが足んねえ!!あー、もう奥の手切るか?」

「大丈夫かアラバスター!」

「大丈夫じゃねえよ!斬れないからイラついてるところだよ死ね!」

「なっ、ヤベエじゃねえか! ちょっと待ってろ」


 様子を見に来たナッツァーがどこかに走り去っていくが、待っている時間はないので使える中で最大の剣を二組の両手で持ち心臓に突き刺す。重さと倍の力で突いたため先っぽが刺さった。この剣が解ける前に骨の手で支え自前の両手で剣の柄から技文字を使って殴る。これがうまく行かなかったら最後のためと残していた奥の手を使うしか方法がなくなる。


「さっ、さと刺されよオルァッ! お前はっ、もうっ、時間の問題だろうがァッ!!」


 心臓の回復のために割いているのか回りの再生が遅くなり、剣の刺さり具合が一進一退になった。刺さる、刺さる、治る、刺さる刺さ治る、治る、刺さる、刺さる、治刺さる、くらいのテンポでの攻防を繰り返しているが周囲の肉の再生が無くなれば押し返されるのだが、それに対しては自己治癒の割合を変えられるが絶対に傷口に対して再生力は残るみたいなので助かっている。


「アラバスター上手くキャッチしろよ!」

「あぁ?うわっ、


 振り向いた瞬間に骨を背後に召喚して飛来物を絡めてキャッチする。脚で押し負けつつも剣を抑えながら飛んできた物を確認するとベスタに貸した蟷螂剣だった。おお! なんの変哲もない鉄の剣よりこれの方が切れるわな。


「ベスタにお礼言っといてくれ」

「お前も頑張れよ!俺も外から殴っておく」


 帰って来た蟷螂剣を心臓に振り下ろすとさっきまでとは違いスッと剣先が傷口を作った。すっぱりと奇麗に切れた傷口にさっきまで格闘していた大剣を思いっきり突き刺し、さらに別の剣を突き刺して鉗子のように開き蟷螂剣を深く突き刺す。


「心筋が丈夫でどうしようかと悩んでいたが(シンキング)、ベスタのナイス判断でこのタイミングで切り札が切れるってもんだよ!」


 【召魔術式】の触媒に蟷螂剣を選択するとぐんっとMPが減り、蟷螂剣が術式の魔法陣に囲まれ刀身が光り輝き始める。煌々と輝き始めた刀身が伸び始め、こちらに押し返す力が大きくなったが骨の手で心臓から伸びる血管を掴み押し返されるのを堪える。吹き出る血液で身体が焼けるがMPとHPを回復する水薬を連続で使い次の瞬間に死ぬのだけは避ける。


「さて最後だ。【放電スパーク】からの【召魔術式】」


 己と共に周囲に電撃を放出させると若干焦げ付かせる。そしてその現象に魔方陣が加わり、電撃を魔方陣が吸収すると空へ向かって雷を打ち出した。

 奥の手を使ったのでアイテムボックスをストレージにしまうとワニベロスとナッツァーに逃げるように注意をする。その返事が来る前に空から上がった雷よりも太い雷が俺目掛けて落ちた。また一気にHPが削れるがまだ一回死ねるので放っておく。

 更に更に俺に落ちた雷と蟷螂剣で【召魔術式】……て、あれ?痺れた様に脚に力が入らなくなり膝を突く。握った柄に力をいれようとするが腕も痺れて使い物にならなくなっていた。感電でもしたのかと思ったが、倒れ伏すと顔に黄色の液体がかかる。


「まはは……」


 痺れて上手く喋れなかったが、目線の先に顔にかかった黄色の液体が流れ出ている管が見える。あそこから毒の種類を変えたみたいだ。黄色いことと状態は麻痺と出ているので麻痺毒ということだろう。まさかこんな芸当ができるとは考えもしなかったから詰んだ。落雷から逃げているはずの二人の助けを求めても酸と毒が充満しているここから俺を連れ出すことはできないだろう。これはまさしく詰んだ状態。

 ただし、俺の運が尽きてなければの話だが。


『空に輝く一筋の稲光の元に来てみると何やら一手たりないようだ。……ならば私が最後の一手となろう!!』


 酸の浅瀬で溺れ死ぬか焼け死ぬかの状態の中に空から降ってきた救世の声。その次の瞬間目の前が別の映像に切り替わると、何かが爆発する音が響き赤い筋が空から降ってきた。これは視界ジャックの効果を持つ必殺技(FBワード)が発動されたということだ。場面が変わり心臓と倒れ伏した俺の姿が見えると心臓に一直線に落ちてきた人物の姿が見えたと同時に技文字が視界に大きく表示された。


【 天 ツ 帝 ノ(カイザー) 流 星 脚(キック) 】


 強烈な一撃を喰らった心臓はその衝撃に耐えきれず貫かられ爆発する。ついでに俺も吹き飛ぶが視界は技文字を繰りだした人物、姿は鎧というより日曜日の朝のヒーローのような、いやそのまんまの姿が残身を残して映し出されていた。

 そう、ヒーローの姿をしていると言うことは『(ヒーロー)(ヒロイン)インダストリアル』に関係をしている人物。ぶっちゃけヒチアサヒーローである『仮面カイザー』の姿を纏ったそのギルドの創設者、原点となっている彼の名は『カイザー・フライハイト』。この世界でヒーローをしているブロワーだ。

 ただし、運営はサブオーナーに任せっきりで彼自信は世界中を飛び回り害をなすモンスター、ブロワーを問わずに叩きのめしている。その名に違わない自由奔放さ(フライハイト)である。

エイジェンマ・フラグメント溢れ話



」]

|◎フ < 仮面カイザーとは



 古くから親しまれてきたヒーローであり、ハイパー戦隊と仮面カイザーの二つ柱でヒーロー界を盛り上げているコンテンツ。


 最初期ストーリーは闇の皇帝の器となる人物に改造手術を施し悪の行動を行わせることで同調率を上げていたが、とある切欠で記憶と正義の心が戻り組織に反逆し己の心情を掲げる帝国を作り上げると言った物。

 そして年号が変わる頃に改造人間ではなくなりアイテムで変身すると言ったコンセプトに変わったが、己の心情の帝国を築くというストーリーは変わりない。その過程での話やエンディングは様々である。

 現在の仮面カイザーの総数は53人。ストーリーはすべて被っていないという力の入れよう。



 ちなみにフライハイトの姿は初代仮面カイザーの姿。必殺技以外の技文字はカイザーキックかカイザーパンチの読みが多数を占めている。視界ジャックからの技文字を発動すると血界戦線かゼロワン、エグゼイドまたはシンフォギアのように表示されるから二文字技の場合でかでかと二文字が表示されるのでちょっと恥ずかしいから合わせての使用頻度は少ない。

 ただ、武器なしで戦っているがそれでも勝てない相手だと武器を使うこともあるが、本人はそのことを良しとしてないが支部に頼むと大体喋る武器や銃が送られてくるから困っている。希望は籠手と脚絆であるが彼らの好意は無下にできないとすべて所持している。

 相棒は昔倒したEXTモンスターから出た専用騎獣で亜音速で空を飛び回って悪事やモンスターの被害が出ていないか観測している。その得たデータは簡素化してフライハイトに送られて、命令に準じて現場に敢行する。ログアウト中も空を飛んでおり、フライハイト専用のログイン地点にもなっている。

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