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エイジェンマ・フラグメント  作者: 狭凪
2 . Neppo aesrclawl

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30/100

サクセンコウカン

 現地解散してから防毒用のアイテムを身繕い、装備品型と袋型ののアイテムボックスを交換し、用事を済ませてから現実リアルに出て一旦眠スヤってログインすると陽が中天に差し掛かっていたので待ち合わせには間に合ったはずだ。まだ事件があるのでログイン地点の大灯台付近に出ている屋台で食事をして戻るとベスタ以外が揃っていた。


「おー、ジャストタイミングにゃ~」

「お前が遅いんじゃないのか?」

「まだ時間あったからご飯食べてきたのにゃ~。で、ア・メーリカンなドッグっポイものがあったから食べるか……速いにゃ~」

「出した瞬間食いついたなコイツ」

「本当にその通りの味ですね。でもこのジャンク感がいいですね! がぶ」

「喋り終わったら次いきやがった。なんなんだコイツ」

「ワニとサメのあいの子だろうにゃ~。ほれお前も食わないとワニベロスに全部食われるにゃ~」

「うおっと」


 ワニベロスによって一口で持ち手のみになっていくジャンクフードから一本をナッツァーに投げ渡す。ワニベロスが飛んでいくヤツを目で追ったのは見逃さなかったぞ。お前のはまだあるだろうが。

 取り出した瞬間に食われていく串をフェイントを混ぜながら投げたりとワニベロスと戯れているたらベスタが到着した。


「お前たち、食べ物で遊ぶのはどうかと思うが……」

「大丈夫にゃ~。ちゃんと落ちない様にしてるし例え落ちても三秒以内にワニベロスの口の中にゃ~」

「はい! 粗末にしません!」

「それはそれで如何なものか……」

「いやその前に食べ物で遊ぶなよガシュガシュ」

「お行儀が悪いから止めなさいザシュサシュ」

「美味しい物は逃しません!」


 以前見た鎧姿になったベスタが兜に手を当ててため息を吐いている。その横で(わかる)と言った表情をしたナッツァーが頷いている。その表情になんかイラッと来たので【姿写し】で隠した手で串のみを投げたがさすがにレベルが上なので難なく掴み取られた。


「さすがに目玉は止めろよな!」

「なんのことかにゃ~」


 ワニベロスの給餌も終わったことだし、ベスタに連れられて用意された軍用馬車に乗って目的地に向かった。行き先は馬車で1日走る場所なのでブロワー用のログアウトできるテントも準備されていた。まあ、俺は寝てきたから夜ログアウトとかしなくていいんだけどこの身体(アバター)の方がまいるようで睡眠を取らないといけない。


「なので【召魔術式】にゃ~。リヒャルド、かもんぬ」

「はあ!? いきなり呼びやがってなんのつも「命令権、夜襲警戒するのにゃ~」はぁあっ!?」

「アラバスター、いったいなんの……。それは悪魔では?」

「これが警戒してくれれば夜警が必要なくなるにゃ~」

「おい! 俺の都合ってもんが!」

「あると思うのかにゃ~?」

「はい、大丈夫です……」


 仮面を近づけて説得をすると大人しくなった。うん、素直な子はお兄さん好きだぞ!


「おい、悪魔に任せて大丈夫なのか?」

「大丈夫にゃ~。それくらいならしてくれるにゃ~」

「ならいいのだが」


 悪魔に対してなにやらあるようだけど、睡眠が必要ない悪魔、天使にホムンクルスなら何晩でも任せられるだろうからそれなら任せた方が楽になる。使えるものは使えのスタンス。

 俺のテントの前に陣取る悪魔に目線を投げ掛けながらベスタはテントに入っていく。俺もリヒャルドの頭を三回叩いてからテントに入る。扱い悪くしているのでいつか反逆しそうだが反逆するなら遅めがいいな。


「さて、目標の【枯毒一丁シナビレ】だが、交戦記録から毒を扱うことができる存在であり、毒消しなどを使っても一時的なもののようで直ぐにHPが減り始める。防毒装備は持参したか?」

「はい!」

「当たり前だろ?」

「持ってるにゃ~」


 日が昇った頃に起き、作戦会議を始めた。元々軍の討伐対象の物だったが対象の特性、一時の交戦から被害が甚大と言う判断を下したので使い潰しのできるブロワーを使うと言ったことになったようだ。残機0より残機∞(条件付き)の方が損失は無いしな。それで白羽の矢が立ったのはベスタ。別名『休んだ人に押し付ける』で長期任務から帰って来たベスタにその任務が課せられ今この状況に至ると言うわけだ。

 王国に所属しているブロワーには別の人物が打診を行っていたが、レオニダスは王国兵の訓練、『赤月の鉄騎兵団』はルーキーを連れて合宿で、『(ヒーロー)(ヒロイン)インダストリアル‐アルマティ王国支部‐』は出払っていて対ブロワー防衛を常に行っているから人が出せないらしい。嘘が混ざってそうだけどベスタではなく上の連中が嘘を吐いていそうだ。かってに防衛を行っているが失いたくはないくらいの考えで。


「おい、お前それ防毒じゃねえだろ」

『え?そうなの』


 兜判定の名がかたちにしがたい触手の覆面をびたんびたんとしているとナッツァーに指摘された。うっそだろ?病毒耐性大だったぞ。他の防毒装備より格段に安かったけど。


「病毒は毒と言うより病気の方の耐性だな。別物になる上にあまりそう言ったモンスターが少ないため需要も少なく、その為値段も低くなってしまう」

「そうだな。今までで一匹しか出合ってないな。わからず買ったなお前」

『えっ、別にいいし。間違って買ってないからな!わざと買ったんだから!ほら、この上から防毒装備被れば防御でき……なんか灰になったのにゃ~」

「えぇ~……」


 できると言うことを証明しようとして『時刻祀る祭具面』を顔の部分に宛がうと、触手の覆面がいきなり灰になって消滅した。な、何を言っているかわからないが実際に起こった話だ。ワニベロス以外の二人の視線が優しいのがちょっとウザいからやめてくんない?


「ほら、俺の予備貸してやるからよ」

「貸すとかみみっちいにゃ~。タダで寄越すのにゃ~」

「私の方のマスクも貸そう。覆面ではないがそこは我慢してくれ」

「借りるけど覆面に拘ってないのにゃ~」


 優しさはいらないんだよバカ! ほらワニベロス飽きてトロスとナノカと会話し始めたぞ。ほら、作戦会議中なんだろ!早く終わらせるぞコラッ!!

エイジェンマ・フラグメント溢れ話




」]

|◎フ < 防毒耐性と病毒耐性の違いについて



 この世界ゲームの耐性は大まかに分かれている大分類と事細かに分かれている小分類になっている。耐性については目が違ったふるいをイメージしてもらったらわかりやすいごく一般的に他のゲームでも使われている状態異常が大分類で、熱喉鼻に効く薬的な異常が小分類。


 毒耐性、麻痺耐性などの大分類は比較的に手に入りやすく様々な装備品が巷にあふれている。だが大雑把に分かれているために効果の程度は甘く多く見積もっても70がせいぜいの物である。それに大分類の物だけを多くつけると効果が増えるというものでもなく装備の中で最大のものが反映される。そして完全に防ぐことができないので永続的に罹る可能性の攻撃を受けていると耐性を抜けて状態異常になる。


 対して小分類になる病毒耐性は何十種類を一度に防ぐ大分類とは逆にこれといった対象に対しての防御なのでそれ以外は防ぐことができない。だがそれに対しては高耐性を所持している。そして簡単に作成ができるので投げ売りのように巷にあふれている。


 毒耐性 病毒耐性 梅毒 風毒 菌毒 

     症毒耐性 生物毒 植物毒 鉱毒 

     時毒耐性 


 麻痺耐性 神経系 筋肉系 精神性 魔法系


 呪耐性 怨 霊 妖 思 


 などに小分類があり他のものは割愛するが、たいていの場合大分類の耐性で十分なためこれらを覚えている人は少ない。ただし、大分類と小分類は合わせて使うことができ、十数%向上する。ただし二つ以上つけても上昇はしない。

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