(過大な仮題の課題)
Ep.100行きましたけど後書きの零れ話を作る時間が惜しい
まずは話を作ってから後で差し込む
さて、連れてきた重要参考人である居残りーダーさんにはアラバスター謹製の煙毒(多種類)のうちの回復毒と薬剤毒を【鮫牙後追】で打ち込んで無力化しておきます。
回復毒は過剰回復してダメージと回復を繰り返して自死を防ぐのと、薬剤毒で精神をトばして判断能力を落とすと言う状態異常を、たとえば僕がログアウトしても解除するか死ぬまで続く技文字で入れておいたので死に逃げされてもなにも出来ないでしょう。アラバスターももしもを考えておくようにと言ってましたし。解除の期間は……そうですね、現実の一週間にしましょう。
「居残りーダーさんの処置も終わりましたので、また体内の方に……うわっ!?」
「な、何事……ってもう1匹大きいのが、いえあれはマッコウ!?」
深海の方から小島級の海獣に対してそこそこ大きい鯨が押し返しています。あの大きさで押し返すとなるとブロワーに間違いないでしょう。クルミさんの言葉からマッコウさんで間違いないでしょう。そう言えば居ないなと思えば。
『ふふふふ!!こうか!こうなのか!なるほど。陸海を制覇するための海獣となるとこういう骨格と筋肉組成になるのか!だが、浮力任せの押し返しはここまでとなるか。ならば【鯨の夢想は此処に成り】!!』
「うわっ、あの馬鹿やるつもりですか!?」
テンションが上がっているようで声?が艦内にまで響いて来ます。それに合わせてクルミさんが操縦桿を握りしめ小声で技文字を発動しました。そうすると水中の波で煽られていた潜水艦の姿勢が正され2体の巨獣から離れていく。
遠目に見えていた小さい方の巨獣――マッコウさんがドンドン大きく変貌していき、島巨獣をさらに水面へ押し返して行ってます。
「あー!もう!こうなることを見越してましたわねあの馬鹿!あの海洋馬鹿も離れているとは言え、ここまで暴れるとなると大陸の方にも被害が出ると言うのに気にしないで!いいでしょう、やってやりますわよ!【舞台設備編成】」
グンッと速度を上げて巨獣たちの方へ突撃すると、2体が暴れる事で発生する荒波と気泡、衝撃を上手く躱してそのまま脇を通り過ぎる。
「通りすぎてしまいましたよ?」
「いいんですの。今発動したのは事前準備、舞台の設定をするためですわ」
通りすぎた後で潜水艦が巨獣達と十分に距離を離した所で船体中心を軸に可笑しな挙動で急旋回しました。するなら先に言ってください。頭を打ちました。
「【広域戦闘領域舞台】【今幕開時】」
クルミが技文字を発動した瞬間、先程まで船体を振るわせていた衝撃などが収まりました。
「ふー、さすがにアレだけの被害を抑えるのは骨が折れますわ」
「何をしたんですか?」
「なんて事ありませんわ。戦っているあの2体を中心に場所を整えて被害が外に行かないようにしただけですわ」
そのせいで私は動けませんと付け加えられました。巨獣が数キロ動くとそれに合わせて潜水艦が勝手に前後します。ですが一向に水流や衝撃がこちらまできません。すごい技文字です。
「これって中に入ったらどうなるんですか?」
「どうって、別に中はさっきまでと変わらずに荒れてますわ。例えるならテレビ画面の中を外から見る様な状態です」
「そうなんですね。じゃあ僕行ってきますね」
「……ハッチに入ったら開けますわ」
なにやら諦めたみたいなような調子で見送られました。なにやらよくあるみたいな感じですね。サメ状態で入ってきた後ろのハッチに入ると合図もしていないのに勢いよく注水され外への扉が開きます。
「さて、先程はもう一人居たからワニナノカで泳ぎましたが、これなら僕一人の方が良いでしょう」
島巨獣が倒されて消えてしまう前に再突入して軽く探索する程度ですし。
着ているワニパーカーに付いているジッパーを頭まで上げて顔を閉じます。別に閉じなくても息は出来ますが、さすがに顔を保護しないと視界が確保できないと思います。メット代わりです。
「【黒鰐遊泳】【泡沫衝撃射泳】」
バサロと言いますか、ワニの泳ぎ方を模倣して、さらにまた聞きですけど泡でしたか空気の層なのか忘れましたが纏って水の抵抗を無くして高速で戦闘を避けながら島巨獣へと近づきまして、
「【螺旋咬牙掘削】」
島巨獣の隙を見て脇辺りから体内へ再突入します。




