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エイジェンマ・フラグメント  作者: 狭凪
1. Ltra Ibeasama

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10/100

マヨイガタキ

「おい、あれはなんだ」


 ゲーム時間で朝が来たであろうタイミングでログインするとなぜか俺を案内した騎士が牢屋の前に立っていた。えっと、名前はベス? 忘れたわ。

 彼が指を指す先は斜向かいさんとの会話に使っていた蟷螂の頭だ。


「捥いだにゃ~」

「捥いだだと! あのアイアンサイスから!?」

「アイアンサイスだかアイスだか知らないけど、逃げたさきで火吹き猪とかち合った時に漁夫の利してもいだにゃ~。まあそのあとのいたちっぺ、蟷螂だけど、それにやられたにゃ~」

「フレイムバイスと戦っていたとしてもなぜコイツは死んでいないんだ。普通の騎士なら巻き込まれた瞬間には死んでいる。まさかそれも陛下は見越して……。だが、こんな奴を認めるわけには……」


 なにやら考え始めた彼に首を近づける。ゆっくりと視界の外からそっと。


「うわっ?! 何をする愚か者! ……そんなにも命が惜しくないようだな。なら即刻その首を……はぁ、そうだった。お前達ブロワーの命は綿よりも軽いのだったな。なら我が剣の錆びにするまでもない」

「いいや、安かないね。また復活するとしても俺はその一瞬は確実に命を賭けているからな。と言うか? 安全マージンだらけのこの牢屋でふざけるなという方がブロワーに対してふざけてるんじゃないの? ここでお前さんを怒らせても開ける数秒、抜剣の数秒でダンジョンに逃げることができるからにゃ~」

「ま、待て!」

「なんにゃ~」

「お前宛てに陛下からの言葉を預かっている。我が国へ付かなければ牢から出さないと」


 それは困るな~。でもブロワー用のものなら多分ダンジョンに運営が作った出口があると思うのだが、それを出られるのがいつになるかわからないしな。無期懲役はいかんね。


「まあ、二週間後に返事聞きに来たらいいにゃ~。その間はダンジョン以外なにもしないにゃ~」

「くっ、この……我が国の迷宮を……」

「じゃ、ばいばーい」

「待て!!」


 そう答えてダンジョンに突入した。ちゃんと出ていた朝飯を持って。


==


[アテーシュ帝国:???ダンジョン 地下?階]



 ダンジョンに入ったあとに朝飯に用意されていたうっすい食事を取りおえてアイテムボックスの中に食器をしまって、ついでに剣を取り出す。


「えーっと、とりあえず現実の日付でいいか。こっちの人だと分数に見えるからおかしくはないだろうし。いや、1日に四回入るから1からの数字も彫るか?」


 ごりごりと壁を削って日にちと回数を書いておく。これが目印になるといいのだが。ダンジョンは不思議なやつばかりだから出入りする度にリセットかかってもおかしくないからな。


「あっ、このくそ蟷螂の野郎! 【ブレイド】」


 適当に進んだ先の角から出てきた蟷螂に対して先日の八つ当たりを込めて先制攻撃をしたのだが、簡単に真っ二つになった。別の個体らしく鎌が普通の虫の鎌だった。ドロップはビッグマンティスの鎌だったからコイツはビッグマンティスなんだろう。上位個体への変化って進化なんだろうか。それとも変態の方だろうか。

 なにも襲われず落ち着いてダンジョンを散策してみると、意外にも多くのモンスターが存在し(配置され)ていることが分かった。といっても普通の虫サイズだったり子犬の大きさだったりまちまちだが小型、中型、大型なんてサイズもある。それぞれ食物連鎖のヒエラルキーに準じて小型を中型が、その中型を大型が殺してドロップしたものを食べているところを見た。

 ほかのゲームだとただ配置されているだけでそういった食物連鎖の再現はデータ情報的にも多いらしくほとんどの会社は採用していないのにエイジェンマ・フラグメントは採用していて、不自然じゃないレベルで使っている。


「すごいな。食性まで再現しているとなると繁殖や寿命、子育てをするなんて場面にも遭遇するのかもな」


 そんな様子を見ながら食事中のモンスターを問答無用に剣で刈り取っていくとそれぞれにレベルが上がっていて総レベルは20を超えた。つまり二文字技セカンドワードが生えてきてもおかしくはないのだが、一向に生える様子はないので文字技能ワードスキルの四つあるスロットを埋めてもいいだろう。

 身を隠せそうな割れ目がちょうどあったのでそこに入って技文字ブロウワードのウインドウを開く。


「ほう、今持っている技文字の関連する文字を組み合わせることもできるのか」


 【身】を選択すれば体や筋、肉など。【剣】を選べば刃や鞘、鋼などを選択肢に入れることができた。

 ならば持っている文字で肉体の強化を限りなく高くしておき、事故らない確率を上げることにする。



[アラバスター・ザット・ワン]

種族:人間

職業:パン屋

LV:23

【剣】5【打】4【身】5【波】5【蹴】4 

HP:7463

SP:1000

STR:2860

VIT:2601

SPD:2680

TEC:3254

INT:1242

RES:1011


[文字技能]

【鋼身】【健脚】【健腕】【身体】



 今使える文字で作った文字技能。【健脚】【健腕】【身体】は文字通りの身体強化に関してなので合わせてSTRとVIT、SPDが1.25倍になる程度だが【鋼身】はなんとSPDが0.8倍になる代わりにVITがなななんと驚愕の2.15倍になるのだ!


「つまり速さが変わらないのに約2.69倍固くなるのだ! ……のだぁ、……のだぁ」


 いや、微妙ということなかれ。防御が2.5倍超になるといえばそこそこいい倍率である。剣にまつわる文字に鉄や銅、石などもあったがそれらは倍率が二倍以下で、結果速さが変わらないが最大効率が鋼が一番だったのだ。

 心の中で説明していたらなにか騒がしいなと思ったら叫んだ為、小鬼が入り口から覗き混んでしまっていた。とにかくそいつらに向かって溜めた【ウェイブ】をぶつけると吹き飛んでいく小鬼に合わせて入り口にいたほかの小鬼を蹴り飛ばす。低レベルの小鬼だったようでそれぞれの攻撃でHPが削れドロップアイテムに変化した。


「よし、強化した肉体の試運転していくにゃ~」


 外には消えた小鬼のほかに10匹の小鬼が割れ目を囲んでいた。手に持った剣を近くの小鬼の頭に突き刺すと一瞬で消える。レベル関係なく頭に突き刺せば死ぬんだが、まあ一番近いやつの頭がそこにあったので適当に突き刺したのだが。


「ギアア、ギアア」

「ギャアギャア」

「ギャギイ」

「おやおや? 君たちそんな顔してどうしたのかにゃ~? べっつに憤ることでもないだろうさ。いつものことだろう? んじゃそういうことで」


 そんなにレベル差があるのかないのかわからないが今の俺の硬度に小鬼が持つ棍棒や短剣は意味をなさない。はっはっは、効かんな。

 それを見て逃げ出した一匹を剣を投げて倒すと空いた手で手近な頭を【スマッシュ】で叩き潰す。そして消えるまでの時間で頭を潰した小鬼の体を振り回し三匹仕留める。それと同時に逆の方に持っていた剣で二匹を切りまた逃げ出し始めていた一匹に向けて投げると頭を貫き小鬼の死骸は消え去った。


「ひー、ふー、みーの? あれ、数が足らないような……まあいっか。今のところは殲滅とか口にして追い回してた頃じゃないし打ち漏らしもしかたないにゃ~」


 誰に言うわけでもなく独り言を呟くと小鬼のドロップアイテムである牙を回収する。さっきまで小鬼の口にあったものじゃないよな? あんな臭いにおいがする奴の牙なんて触りたくないしなあ。投げた剣とそこらに散らばった小鬼の武器も一応拾ってアイテムボックスに入れる。


「さてどこまで行けるかな? 食料もないし死に戻るまであと何分かな~」


 さっきまで来ていた道を引き返しながら、時々襲ってくる化学実験で作るようなスライムに【波】を放ち壁に戻した後に経験値になってもらった。

 ちょっと死ににくいけどプラナリアに近いから踏みつぶすと簡単に死んでいった。


エイジェンマ・フラグメント溢れ話


」]

|◎フ <文字技能の作成


いいか、みんな

       」]

       |◎フ

       (|y |)


小五とロリでは単なる犯罪だが

       」]

 小五   |◎フ  ロリ

   \/| y |\/


二つ合わされば悟りとなる

      」]

      |◎フ 悟り

     (\/\/


くらいの考えで作成できる。読み方も湯桶読みや重箱読みで読めないものでも機能を発揮する。だが漢字自体を組み合わせる、火と火で炎的なことはできない。


レベル10刻みでで文字技能のスロットが2つずつ空いて最大10個、二文字から十文字ごとに所持できる


例:レベル30

ニ文字技 ●●●●●●

三文字技 ●●●●


ホンマの時と説明が違う?

新人だから把握しきれてなかったんだよ

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