遊園地にて ~お揃いのストラップ~
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僕たちはあの後、手を繋いだまま遊園地内にあったお土産屋さんで、ハウと不知火先生のお土産を何にしようか悩んでいた。
「藍さん……お土産って何を買ったら良いんでょうか?」
「創君……お土産って何を買ったら良いんだ?」
僕たちはほぼ同時に同じような事をお互いに訊いた。
「はははっ」
「ふふふっ」
その事があまりにも面白かったので、僕たちはまた同じように同時に笑いだした。
「まぁ、そうなりますよね……さて、気を取り直してまずは、何か残る物の方が良いか、食べ物が良いかですね」
僕はひとしきり笑った後、藍さんにそう訊いた。
「……そうだな、うーん。私としては恥ずかしながら今まで響華に感謝という感謝をしてこなかったから、何か残る物の方が気持ちが伝わるかとは思うのだが……」
藍さんは僕の問い掛けに対して、少しだけ恥ずかしそうにそう言ってきた。
「確かに……僕も藍さんと同じように中々ハウに感謝何て伝える事が出来てないですから、藍さんな意見には賛成です」
僕はそう言うと、ストラップ等が沢山置いてある売り場へと向かった。
僕たちはストラップが沢山置いてある場所でしばらく悩んだ末、同時に声を挙げた。
「これなんかどうでしょう?」
「これとか面白そうじゃないか?」
ここまで気が合うのは逆に凄い事だと僕は思いながらも、何処かお互い納得したような表情をしていた。
「やっぱり、気が合いますね藍さん。そうだ、折角ですから僕たちもこれを買ってお揃いにしませんか?」
僕は名案を思い付いたというように手を軽く叩いた後、藍さんにそう言った。
「ふむ、確かに悪くは無い提案だが……こいつを私が着けていて可愛いか?」
藍さんはそう言って、ぶら下がっていたストラップを一つ手に取り僕の方に見せた。
「確かに……少しだけ違和感があるような気がしますが……良いんじゃ無いですか?」
恐らくこの天ノ川遊園地のマスコットキャラクターであろう、『彦星と織姫』のストラップと藍さんを見比べながらそう言った。休日だというのに一度たりとも見かけた記憶が無かった僕は、恐らくと言うことしか出来なかった。
「はぁーそこはお世辞でも可愛いと言ってくれよ……何か少し傷付くだろう?」
僕が藍さんの言葉を肯定してしまったせいか、藍さんは少しだけいじけたような表情をしている。
「何を言っているんですか、藍さん? 藍さんの可愛さにこの人形が釣り合っていないって事ですよ?」
僕がそう言うと、藍さんの表情は直ぐに変わり僕から視線をそらしてしまった。僕はやっぱり良く分からず遊園地から出るまでの間、終始首をかしげたままだった。




