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スノードロップ  作者: 白城縁
高校三年生 秋
80/372

遊園地にて ~変わらない想い 変わりゆく想い~

//////////


 一周回って観覧車から降りてしばらく経った今でも、先程と変わらないくらい藍さんは頬を赤くしたままだった。

「もぅー何時まで恥ずかしがっているんですか? 子供じゃないんだから」

 僕は頬を少し膨らませて、呆れた表情を浮かべながら藍さんにでもそう言った。

「……まさか、創君に子供扱いされるとは……」

 藍さんは抗議の言葉を言いながらも、まだ少し頬を赤く染めていた。

「むぅー僕が子供って事ですかーやだなぁーもぅ」

 僕は先程よりも更に頬を膨らませてそう言った。

「はぁー別にそういう訳で言ったのでは無いよ。変わったと思ってもやはり、何も自分が変わってないと感じて、何か自分自身に呆れてしまってね」

 藍さんは軽く頭を振った後、大きな溜息をついてそう言った。

「どんな藍さんも僕にとっては大切な人なんですから、自分自身を否定をしないで下さい……」

 そんな自己嫌悪にも似た状態に陥っていた藍さんを、僕はそんな事を思って欲しくないという気持ちからそう言って、目一杯背伸びをして藍さんの頭を撫でた。

「!? はははっ……これは確かに落ち着くな……創君が私に頭を撫でられて、幸せそうな表情をしている理由がよく分かったよ」

 藍さんは一瞬だけ驚いた表情をした後、笑いながらそう言った。

「ふぅーそんなに気に入ったのなら、言って貰えば何時でも頭くらい撫でますよ? ただ、体勢がかなりきついのでその時は少し屈んで下さいね」

 僕は一つ深呼吸をして、息を整えながら藍さんにそう提案した。

「……確かに辛そうだったな……でも中々可愛い動きだったぞ?」

 藍さんは思い返すようにそう言いながら、笑っていた。

「もー可愛い何て言われても、僕は嬉しく無いですよーだ」

 僕は言葉ではそう言いながらも、口元は明らかに緩んでいたと思う。それに気付いてか藍さんは僕の事を微笑ましそうに見ていた。

「んんん、さて、それよりもお土産買っていきませんか? 不知火先生とハウに……こんなに楽しい時間を提案してくれた二人に」

 僕は咳払いを一つした後、気を取り直して観覧車に乗る前に考えていた事を藍さんにそう提案した。

「……へぇー意外だな。案外そういう所はしっかりしてるんだな」

 藍さんは珍しい物を見るように、僕に視線を向けた。

「んー。確かに昔の僕ならそんな事を考える事は無かったかも知れませんね。でも、藍さんと出逢って恋をして……そんな何気無くも幸せな日々を過ごす中で。考えが変わって来たんだと思います」

 僕はそう言いながら藍さんに向かって満面の笑みを向けた。僕のその表情を見て、また少し頬を赤く染めている藍さんを見て、幸せな気持ちを感じていた。

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