遊園地にて ~まさかの自爆~
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流石に休日の夜という事もあり、思ったよりも観覧車の前には長蛇の列が出来ていた。
「うわぁー何か凄い人がいっぱいいますねー? そんなにみんな観覧車好きなんでしょうか?」
僕は今日回ってきたアトラクションの中で、一番と言って良いほどの列の長さだったので驚いたようにそう言った。
「確かに……もしかしたら何かイベントでもやっているのかも知れないな……でもただ単純に今日回ったアトラクションは比較的人気の少ないアトラクションがメインだったから余計そう感じるのかも知れないな……」
藍さんも僕と同じように驚いた表情をしていたが、冷静にそんな事を考えているようだった。
「そう言えば、そうですね……遊園地と言えば絶叫系のアトラクションの方が人気ありますもんね……」
僕は藍さんの言葉に納得したようにそう言った。
「それよりも、観覧車とは随分と創君らしいアトラクションを最後に選んだな……」
僕が納得したように頷いていると、藍さんは僕に少し笑みを浮かべながらそう言ってきた。
「確かに藍さんの言う通り観覧車は、遊園地のアトラクションに中だと一、二を争うくらい好きなアトラクションですけど……そんなに僕らしいですか?」
僕は藍さんにそう言われ、何故か子供扱いされているようで気に障ったので頬を膨らませながらそう言った。
「別に私は創君を子供扱いしている訳じゃないぞ? そもそも子供扱いをしていたらあんな事やこんな事を……」
藍さんは自分で言っていて恥ずかしくなったのか、どんどん顔を赤くしていき最後にはうつむいてしまった。
「……自分で言って自分で自爆してどうするんですか、藍さん……」
僕は自爆してしまった藍さんを苦笑いしながら見るしかなかった。
「んんん。私とした事が……」
一つ咳払いをした後、頭を軽く振ってから僕に視線を向けた。
「うん? 今回は思ったよりも戻ってくるの早かったですね。んー段々こういう事に慣れてきました? ちょっとそれは困りましたねー」
今回は自爆という事もあってかあっという間に、普段の藍さんに戻ってしまったので僕は少しだけ困ったようにそう言った。
「そんな事で困らなくても良い……」
藍さんは呆れたようにそう言ってきたが、僕としては折角の藍さんの可愛い姿が見れなくなるのは残念なので、別の作戦を考えなきゃいけないと心の中で思っていた。
「むぅー。取り敢えず今日は考えない事にして、さぁ、順番も回ってきたようですしさっさと乗ってしまいましょう」
僕は少しだけ悩むような素振りをした後、頭の中の考えを取り敢えず捨て、目の前にある観覧車を楽しむ事にした。
「ん? 何やら良からぬ事を考えてそうな表情だが……まぁ、良い。創君の言う通り今は楽しむとしようじゃないか」
藍さんは一瞬怪訝そうな表情をした後、少し呆れたようにそう言ってきた。




