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スノードロップ  作者: 白城縁
高校三年生 秋
65/372

藍さんの車にて 〜『デート』とは?〜

//////////


「さて……『デート』っていったい何処に行って、何をすれば良いのでしょうか?」

 僕たちは大慌てで診察室から出た後、車に戻っていた。僕は座席に着くなり、藍さんにそう言った。

「……それは、私に訊かれても困る……私も『デート』何て生まれてこの方、した事が無いからね……」

 藍さんは少しだけ言い辛そうに、僕にそう言ってきた。

「それは良かったです。僕も初めてだったので心配していたんです。藍さんも初めてだって知れて安心しました」

 僕は藍さんも『デート』をするのは初めてという事を知り、ほっと一息ついた。

「だが……いったい何をどうすれば良いのだろうか?」

 藍さんはそう言うと煙草に火を着け、一口吸うとゆっくりと煙を吐き出した。

「うーん。どうしましょう? ところで話はだいぶ変わりますが、煙草って美味しいんですか?」

 僕は事ある毎に煙草に火を着けていた藍さんを思い出しながらそう言った。

「随分と唐突だな、でもまぁ……そうだな、別に吸わなくても問題は無いから、吸う理由も辞める理由も無いって感じだな。創君が気になるようなら辞めるが?」

 一瞬不思議そうな表情をした後、藍さんはそう言ってきた。

「うーん。別に気にならないので、藍さんに任せますよ?」

 僕は唇に手を当て考える素振りをした後、藍さんにそう言った。

「じゃあ、好きにさせて貰うよ……」

 藍さんはそう言うと、早くも二本目の煙草に火を着けた。

「……確かに、任せるとは言いましたが、吸い過ぎには注意して下さいね……」

 藍さんは直ぐさま二本目に火を着けた事に気が付いた僕は、呆れながらそう言った。

「ったく、どっち何だよ……」

 藍さんは渋々といった表情で煙草の火を消すと、まだ吸い始めたばかりの煙草を灰皿に捨ててしまった。

「別にもったいないので、それは吸っても良かったんですけど……」

 僕は更に呆れた表情をしながら、藍さんにそう言った。

「……はぁ、私に喧嘩でも売っているのか? 創君は」

 藍さんは一瞬無言になった後、大きな溜息を吐いてそう言ってきた。

「そんな事は無いですけど……それよりも今は『デート』とは何なのかという話です。煙草の話はいつでも出来ますが『デート』の話は今決めないと時間が無くなってしまいます」

 僕は少し悩むような仕草をした後、思い出したかのようにそう話を続けた。

「……そう言えばそうだったな。元はと言えば煙草の話をしだしたのは創君だった気がするが……まぁ、良いだろう」

 藍さんも思い出したようで、僕にそう言ってきたがその表情からは若干納得していない事が伺えた。

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