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スノードロップ  作者: 白城縁
高校三年生 秋
42/372

グラウンドにて 〜因果応報〜

//////////


 あっという間に月日は経ち、体育祭の当日となった。僕は相変わらずと言うべきか、自分のクラスのテントの端の方で横になっていた。

「はぁー面倒だなぁ、何でこういうイベントってあるのかな。面倒以外の何物でもないでしょ」

 僕がゴロゴロと転がりながらそう呟いていると、上から声が聞こえてきた。

「まぁ、それが『学校生活』なんじゃねーの? 別に創、運動神経悪くないんだからもっと楽しめば良いのに」

 ハウはまるで僕の事を見下すかのように、立ったままでそう言ってきた。

「む。何かムカつく。ハウも一緒に転がろうよ? 落ち着くよ」

 上から見下されている感じが何か癪に障ったので、僕はハウも一緒になって転がるように勧めた。

「いやいや、もうすぐ騎馬戦始まるから、一応様子を見に来ただけだよ。それに他クラスの俺が一緒になって転がっていたら色々とおかしいだろ……」

 僕はその言葉を聞いて、相変わらずお節介すぎる奴だなと思った。

「はぁ、気付かなかったフリしてバックレるつもりだったのに。バレてしまったか……」

 僕は本当にバックレるつもりだったので、心底残念そうにそう言った。

「まぁ、そんな事だろうと思っていたよ。別に俺がどうこう言うつもりは無かったんだが……珍しい事に昨日、橘先生を見掛けたもんでな。一応、創が騎馬戦に出る事を伝えておいたから見に来ているんじゃないかと思ってな」

 ハウは少し苦笑いをしながら、思いもよらなかった事を言ってきた。

「えっ藍さんが? それは逢いに行かなくては。最近逢えてなくて、いい加減我慢出来ないと思っていた所だったんだ。ありがと!」

 僕は勢いよく起き上がり藍さんの元へ向かおうとした所、クラスメイトに捕まってしまった。

「今年は逃がさないぞ、小鳥遊。去年みたいな事はもう懲り懲りだからな……」

 中々にご立腹のようで眉間に皺が出来ている。小柄の僕では三人の男子高校生に体を押さえられてしまっては、ビクともしなかった。

「分かった。分かった。出れば良いんでしょ? 出れば」

 僕は多少暴れた後、渋々クラスメイトの言う事を聞き会場へと向かった。

 いつの間にかハウは自分のクラスに戻っていたようで、会場に辿り着いた頃にはいなくなっていた。

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