藍さんの家にて 〜大失敗〜
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散々藍さんにお叱りを受けた後、僕らは大急ぎで学校へ向かう支度をしていた。
「全く、何を考えているんだ創君は。あれだけキミを泊めるわけにはいかないと言っていただろう。しかも一度目が覚めたのにも関わらず、私を起こさず挙句の果てまた眠ってしまうなんて……はぁ」
藍さんは散々僕を怒ったせいか、もう怒る気力も無さそうだった。
「ははっ、はぁー返す言葉もございません……」
僕は何も言えず、そう返すしかなかった。
「笑い事では無いんだがな……この事が周りに知られたらこの前以上に面倒な事になるんだからな」
藍さんはそう言いながら学校へ遅れる事を伝える為、携帯を取り出し電話を始めた。
「って言うか。藍さんも藍さんだと僕は思うんですけど……僕が眠った後、自分も一緒になって眠っているんですから同罪な気が……」
僕がそう言うと同時に、電話をしている藍さんにギロリと睨まれてしまったので、それ以上口にすることは出来なかった。
「さて、さて、噛みつかれても大変だし。僕も学校に連絡しよーっと」
まだ睨んでいる藍さんを横目に、僕も携帯を取り出し電話を始めた。
僕の電話が終わった頃には、藍さんは着替えを済ませ家を出る準備は終わっているようだった。
「さぁ、早いとこ出るぞ。創君は一度家に帰る必要があるだろう? 家までは私が送って行く。それから自分で学校へ来いよ」
藍さんは僕にそう言うと、煙草に火を着け玄関に向かって歩き始めた。
「そう、ですね。一緒に行きたいのはやまやまですけど。また何か噂をされても困りますし、そうしましょう」
僕はまだ一緒に居たかった気持ちを抑え、藍さんの後ろを着いていった。
僕と同じように藍さんも思っていてくれたら幸せだなぁ、なんて思いながら……




