藍さんの家にて 〜これから先の話〜
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僕たちは豪華な料理をお腹一杯食べた後、後片付けを済ませて一息吐いていた。
「ふぅ、お腹一杯ですねー久しぶりにこんなに食べた気がします」
僕は大きく伸びをしながら藍さんに向かってそう言った。
「確かに、私もこんなに食べたのは久しぶりだ。これがキミの『本気』なんだね」
少し食べ過ぎたことを気にしているのか、藍さんはお腹をさすっている。
「まぁまぁって感じですかね。今日の出来は。良い食材を使ってますから逆にあの程度なのが残念な感じです。正直もう少し時間が欲しかったですね」
僕は顎に手を当てながら今日の反省点を挙げていった。
「これだけのものを作ってまだ満足していないのか。こんなに作れるのであれば料理人になるのだって夢じゃないだろう……」
僕の反省点を聞きながら、藍さんは少し呆れたような表情をしている。
「あー考えた事無かったですね。そんな人生も有りなんですかね?」
全く考えていなかった事だったので、僕は少し関心しながらそう言った。
「まぁ、創君の人生だ。好きにすると良いよ……さて、話は変わるが少し良いかい?」
藍さんは穏やかな表情から一変、真面目な表情をしてそう言ってきた。
「ん? どうしたんですか? 改まって」
僕は藍さんの空気が変わった事を感じ取り、姿勢を正してからそう訊き返した。
「早速だが、莱霧の件だ……創君にはちゃんと話しておかなければいけないと思ってね……」
藍さんは少し遠くを見るような目をしてそう言ってきた。
「良いんですか? 僕にそんな大事な事を話して」
僕は知りたいが半分、知りたくないが半分とまだ、僕の心が揺れていたのでそんな風に返す事しか出来なかった。
「あぁ、創君には話しておきたい。『これから先』の事を考えて、な」
藍さんは少しだけ照れ臭そうにそう言ってきた。
少しだけ照れ臭そうに『これから先』と言ってくれた藍さん。僕はその言葉でようやく聞く決心が出来た。
「はい。聞かせて下さい。莱霧さんっていう人の事。藍さんの過去に何があったのかを……」
藍さんは僕の言葉を聞いた後。大きく息を吸ってからゆっくりと話し始めた。




