自宅から通学路にて ~想像以上の寒さ~
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翌日案の定あの日と同じように、目覚ましがなる前に目が覚めてしまった僕はいつもの通りシャワーを浴びた後、珍しくコーヒーを飲んで早朝を満喫していた。
「うぇー苦い……」
普段なら絶対に飲まないコーヒー何かを口にした上、ミルクも砂糖も入れずに飲んだものだからそれは苦いに決まっている。
折角優雅に早朝を満喫しようとしていたのがこれでは台無しだった。
僕は仕方が無いので、椅子から立ち上がりそそくさとミルクと砂糖を山のように持って元の位置に落ち着いた。
「ふぅーこれなら落ち着いて飲める……」
普通のコーヒーカップに並々と注がれていたコーヒーは既に見る影も無く、氷と共に大きなビールジョッキに液体は収まっていた。
「うーん、入れすぎたかな……最初の量の倍以上になってる気がするんだけど……」
わりと大きなビールジョッキに並々と注がれているコーヒーだったはずの液体を少しずつ口にしながら、呆れたようにそう言った。
「あーあ……折角早く起きたのに、こんな事していたからもう時間無いじゃん……」
僕は時計を見ながら再度呆れたようにそう呟き、飲みきれなかったコーヒーだったものを冷蔵庫にしまった後、特に対したものは入っていない形だけの鞄を担ぎ学校へと向かう為、自宅を後にした。
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「何て寒さだ……今年はいつもより気温が低い気がする……もしかしたら雪でも降るんじゃないか……」
僕は外に出た瞬間、まるで冬眠中の小動物のようにその場にうずくまり、身体を震わせていた。
「予定が無かったら絶対に家から出なかった気がする……」
僕は何とか藍さんに逢うために、気合いを入れて立ち上がると身体を思いっきり震わせた後、まるでランニングでもするように寒空の中駆け出した。
「はっ、はっ、はっ」
気分で急に走り出した割には思っていたよりも走る事が気持ち良くなってしまい、初めは寒さを紛らわせる為だったのが、今は走る事の方がメインになってしまっていた。
「ふぅー案外気持ち良いな、そういえばここ三ヶ月の間ずっと部屋にこもりっきりだったもんな……そりゃそうか……」
元々そんなに運動をする事が好きでは無いとはいえ、ここ三ヶ月ずっと部屋にこもりっきりだった事を思い出し、こういう気持ちになった事に納得した。
「さて、走ったせいで思ったよりも早く着いちゃったけど……大丈夫かな? でもどうせ藍さんの事だもう既に僕を待っているんだろうけど……」
僕はそう言いながら、藍さんが待っている屋上の方に視線を向けた。




