29話
縄張りという勢力拡大話
変則的すぎるけど勘弁してください。
ギンたち『ジ・エンパイア』はSSO世界を自分らの縄張りにすると言うと他の三人にどの世界を縄張りにするのか聞くとユンが
「俺はこのWSO世界を縄張りにする・・・いや、正確に言うとWSOを中心にいくつかのVR世界は俺たち『ぬら組』の縄張りにするつもりだ」
と言うとギンは
「そうか・・・でお前たち二人は?」
ギンは次にカズとユージに振ると二人は
「俺たちもWAOの世界を中心に縄張りにする予定だ」
「こっちはAAOを中心に・・・」
「そうか・・・じゃあ・・・これからは互いに縄張りと世界の均衡を保つことになる」
「そうなると・・・俺たちは互いに敵同士になるというわけだ」
「そう言うこと」
ユンはそう結論づけるとギンは分かっているならそれでいいと言ってユキたちを連れて店を出て行った。その後、カズとユージも仲間たちを連れてそれぞれの世界に帰って行った。
WSOを縄張りにしたユンたち『ぬら組』一行はユンの店に戻って、これからの縄張りにする世界を考えていた。そしたら、ユンは
「仕方ない」
と言って、ユキネに通信連絡を取り、ユンはユキネにあることを伝えるとユキネは
「『えぇーー!?・・・ユン様・・・あの人たちを呼ぶんですか!?』」
「あぁ・・・大至急頼む」
「『了解しました・・・ユン様』」
と言って通信を切ると、シノがユンにあの人たちと言ってユキネが驚いていたことを尋ねるとユンが
「『妖怪界』や『真世界』などの世界中に点在する傘下の夜行の首領たちを呼ぶことにした」
それを聞いてシノは
「ちょっと待って!!・・・そいつらって一癖二癖もある妖怪集団の首領たちよね」
えぇーと言っているミウとシズたち。そしたら、そこに三人の烏妖怪がやって来た。ユンはそれを見て
「鳶丸、鷹丸、鷲丸・・・お前ら・・・世界中にいる夜行たちを招集しろ」
「「「了解です!!・・・ユン様!!」」」
鳶丸、鷹丸、鷲丸たちはそう言って、周りの烏たちにそう言って、世界中に散っていった。
その数日後、ユンたちはWSOに建てた『ぬら組』の拠点でミウとシズたちは『ぬら組』の幹部たちの手伝いをしていた。その手伝いをしている最中、シノは首無たちにユンが言っていたことを話すと、首無たち幹部が驚きを上げていた。
「ユン様・・・まさか・・・」
「あの人たちを・・・また呼ぶ気なの」
「難癖もある猛者の妖怪集団を」
と言っているとシノは
「また?・・・またって一体どういうこと?」
シノはそう尋ねると
「そうか・・・お前は知らないか」
そこに『ぬら組』の副総大将であるタークたち大洲勢がやって来た。
「実は前に一度だけ来ているだよ・・・あの勢力と戦うために」
「あの勢力?・・・それっていったい?」
「千万年前から生きる大妖怪・・・セイメイたち率いる鬼妖怪共と戦いに」
タークたちがそう言うとシノとそれを聞いていたミウとシズたちは顔色を変えずに驚いていた。
「セイメイ率いる鬼妖怪共との戦いで・・・」
「そんな妖怪たちを呼んだの・・・」
「凄い・・・ユンお兄ちゃん」
などと言っていると
「しかも・・・『真世界』に向かう前の戦いだ・・・あの時のユンはセイメイと互角に近い勝負をしていた」
「我々もセイメイ率いる妖怪共とは良い勝負が出来るほどの実力はあった」
「その時からかな・・・俺たちの百鬼夜行が勢力を増したのが・・・」
などとタークたちはそう言うとシノたちは顔を少々引き攣っていた。
「あの時にはユン様は・・・『妖怪界』では魑魅魍魎の主として呼ばれていましたから」
クロはそう言うとタークは何かを感じたかのように門の方に向くと
「へぇ・・・いきなり、彼奴の登場かよ」
「彼奴?」
シノはタークが言った事に首を傾げると突如、門が勢いよく開けそこから、もの凄い畏れと妖怪集団がやって来た。タークたち大洲勢や『ぬら組』の幹部勢はこの畏れには覚えがあった。
「この畏れは・・・」
「間違いない」
「紫獄八十八鬼夜行のタマズサの畏れだ」
それを聞いてシノは
「た、タマズサだって・・・紫獄の大将!?・・・とんでもない奴がやって来たわね」
などと言っていた。その頃、ユンは門からやって来たタマズサたち一行に
「やあ・・・来てくれて感謝するよ・・・タマズサ」
「相変わらずだね・・・君は・・・」
ユンとタマズサが睨み合っているとそこに
「何だよ・・・一番乗りはお前か・・・タマズサ」
「君か・・・ダッキ・・・相変わらず君は・・・酒臭いよ」
「良いじゃねぇか・・・せっかくのユンの呼び出しとあちゃぁ・・・誰だって参加するって」
「まあ、そうだけど・・・」
タマズサとダッキが話し合っていると、ダッキの畏れに気づいたタークが
「こいつは・・・酒飲み煉獄のダッキじゃないか」
「ダッキだって・・・ねぇ、ターク・・・もしかして・・・この招集には・・・総勢五百以上の傘下が来るの・・・」
「あぁ・・・そうなるな」
「う、嘘~」
シノはあり得なさそうな顔をしていた。そしたら、だんだんと『ぬら組』の総本山である屋敷に傘下の妖怪たちがやって来た。そして、その妖怪たちを一つの部屋に集めさせる。その間に毛女郎たちが各夜行の主たちにお茶を出していた。
「中陰怪蓮六十八鬼夜行の大河童様がご到着」
「九弦天蓮九十九鬼夜行のツチグモ様がご到着になさりました」
などと報告を出しているとユンは畳一枚分高いとこに座り、頭を下げ挨拶をした。
「高いところからですいません・・・本日は遠路遙々我が屋敷に来ていただき誠に感謝をしております」
と挨拶をすると、ツチグモが
「つまらねぇ挨拶をしてないで・・・さっさと用件を話せや」
「そうだね・・・それじゃあ・・・」
「ちょっと、よろしいかな・・・ユン殿よ・・・そこにおられるのは『魔狐のシノ』ではございませんか?」
「えぇ・・・その通りでございます」
ユンがこの会議に出席しているシノのことを話すと、傘下の者たちがどういうことだといった心境であった。そしたら、タマズサが
「そんなことより・・・今回呼んだわけを話していただけないか・・・ユン」
「そうだな・・・今回招集させたのは・・・縄張りの勢力拡大のことだ」
「縄張り?」
「縄張りと言いますと?」
「俺たち『ぬら組』はこのWSOを中心に縄張り勢力を拡大していくつもりだ・・・まぁ、いきなり勢力を拡大していくつもりではない・・・縄張りの畏を拡大していくのが俺たちの流儀だ・・・違うか?」
「そうですね」
「そうだな」
コクッと頷く傘下の妖怪たち。そしたら、タマズサが
「なるほど・・・つまり・・・自分ら傘下の縄張りも勢力を拡大して・・・力をつけろっと」
タマズサがそう言うとユンはフッと少々口角を上げると
「その通りだ・・・いいか・・・ここにいる俺たちは全員力を欲している・・・自らの縄張りを守るために・・・」
「確かにそうだな・・・力を欲する理由なんて妖怪それぞれだ」
「そうだ・・・ただ共通な部分はある・・・それは・・・人と妖怪の共存・・・それだけが・・・我々の共通認識のはずだ」
「違いない」
「そうだな・・・それよりもユン・・・お前また畏の質と量が増してねぇか?」
「確かに・・・そういやそうだな」
「前にあった時より・・・もの凄い畏を感じますね」
傘下の妖怪たちはユンの畏が増していることに気づくとユンは
「あぁ・・・そうか・・・お前らは俺が『聖帝』になったの知らなかったな」
「『聖帝』?・・・もしかして・・・」
「『妖怪界』の『聖帝』に君臨したことになったのか!?・・・ユン」
「そうだ・・・ユンは世界最強の『四聖帝』の一人だ・・・つまり・・・俺たちは『妖怪界』だけではなく・・・世界最強の妖怪任侠一家ということになる」
とタークが言うとダッキが
「ターク・・・『ぬら組』の副総大将」
「つまり・・・『ぬら組』は世界最強勢力の一つというわけ!?」
傘下の妖怪の誰かが言うとツチグモが
「ちょっと良いか・・・ユン」
「なんだ・・・ツチグモ」
「今の話が本当だとすると・・・それってつまり・・・強ぇ奴と相手できるということか?」
「あぁ・・・そうだよ・・・いるよ・・・お前より強い奴らは・・・ごまんとね」
ユンはそう言うとツチグモは身体から畏れを滾らせながら
「ゾクゾクするじゃねぇかよ・・・おい」
「その気持ちは分かるが・・・ツチグモ・・・それまで我慢するんだ・・・いや、正確に言うとそいつらの実力は俺たち幹部と同等の実力者だ・・・寝首をかかれるかも知れないぞ」
タークはそう言うとツチグモは
「何だとゴラァアアアアアア!!」
と怒ってしまった。そしたら、シノが
「ちょっと・・・静かにしないと怒るわよ」
と言いながら尻尾をクネクネと動かしているとタークが
「申し訳ございません・・・シノ様」
謝り始めたターク。そしたら、タマズサがユンにあることを尋ねた。
「ユン・・・君はあの『魔狐のシノ』とはどういう関係ですか?」
と尋ねるとユンは平然と
「俺の婚約者だが悪いか」
そう言うと傘下の妖怪たちが驚きを上げていた。だが、タマズサは
「なるほど・・・それなら合点がいきます・・・『ぬら組』の勢力が急激に増大していたのは良く耳に入っていましたから」
そんなことを話し合っている中、一人だけ場違いのように感じている者がいた。それがシズである。何故、シズが会議に参加することになったわけは副総大将であるタークが
「『シズもユンの傘下なんだから・・・この会議に参加する義務がある・・・とにかく参加しておけ・・・世界中の妖怪の主たちがやって来る・・・一応、顔と名前ぐらいは知っておけ!!・・・良いな!!』」
と言われて、この会議に参加することになったシズ。だが、会議に呼ばれた妖怪たちの畏れや存在感に圧倒されていたシズ。内心では少々へこんでいた。また、こう思っていた。
「『もの凄く場違い感があります・・・ていうか・・・これが傘下の妖怪の主たちぃいいいいいーーー!!』」
内心、すり減っているシズを無視して話は進んでいた。
「では・・・俺が言ったことに賛成でいいな・・・全員」
「異論無し」
と言って、全員コクッと頷くと、そしたら
「それでは・・・会議は終わりにする・・・解散してよろしい」
そう言うと、傘下の妖怪の主たちは一斉に外に出ていて引き連れた妖怪を連れて、それぞれの拠点に帰っていった。そして、シズも席を立とうとした時、ユンが
「どうだったシズ姉・・・初の会議の参加は?」
「どうだったじゃないわよ・・・何あの異様な雰囲気・・・圧迫して死にそうになったわ・・・ていうか・・・あれが傘下の妖怪の主たち・・・『ぬら組』の幹部と同じくらい恐ろしく感じたわよ」
と言うと、シノも
「その点には同感だわ・・・あそこまでの主たちを呼ぶなんて・・・あんた化け物じみているよ」
と言うと、タークたち大洲勢や幹部たちが
「そこんとこは配慮してくれ・・・」
「元々、彼奴らを呼んだ時は俺たちだって驚いたからな」
「あの時は肝を冷やしたよ」
「そういえば・・・カクが来ていましたわね・・・どこにいるのかしら?」
「カク?・・・誰それ?」
ミウはそう言って首を傾げると、エルラが
「ユンの義兄弟よ」
そう言ったらシノ、ミウ、シズはえぇーーーーーと言って驚きを上げた。そしたら、カクが
「おい!!ユン・・・いきなりの招集とは驚くじゃねぇか・・・これからは前もって伝えやがれ!!」
「よく言うぜ・・・血反吐吐いて倒れたら・・・メンツってものがあるじゃねぇか」
「アホ抜かせ・・・てめぇが三代目なんだからな・・・組の治療ぐらい俺が一気に引き受けてやれるぐらいの度量はあるわ」
ユンはそれを聞いてため息をついた。
それから、数日の後に、『ぬら組』並びに傘下の勢力が急速的に増大していた。この事は全VR世界中に知れ渡った。そして、『ぬら組』の勢力の規模も知られることになった。
だが、ギンの『ジ・エンパイア』の勢力の拡大には破格的に凄まじかった。たった数ヶ月で『真世界』の一部と『剣霊界』を支配してしまったのだ。その情報を知ったユンたちは脅威を感じるほど驚いていた。
「マジかよ・・・早すぎるぞ・・・ギン」
驚きを上げていると、タークが新聞も持ってきた。ユンはその新聞内容を見ると
「今、全VR世界の縄張り勢力で急速的に拡大している・・・『銀帝』ギン・ライラックと『妖髪』のユン・ルイルックに中央新政府がてんやわんや状態って早すぎるのか俺たち?」
「そうかもしんねぇな・・・さっき手に入れた情報だと・・・他の二つも少々遅れているが・・・縄張りを着々と拡大しているという情報だ」
「そっか・・・さてとそれじゃあ俺たちも世界の畏を拡大していこうじゃねぇか・・・おめぇら行くぞ!!」
「おう!!」
ユンが言ったことに号令を上げて、屋敷を出ていた。
感想頂戴!!!!!!!!!!!!!!!!
切実に思える自分であった。




