transac/T《出会い》②
【SURVIVOR】
大男が研究所に向う林道の途中、静寂しきった少年が目の前に倒れていた…
それに、気づいた大男は少年に近づきよそよそしく話し掛けた。
大男…〈おい!小僧!大丈夫か⁉︎〉
少年は大男の呼び掛けに反応しなかった…
すると、大男は髭ズラを歪ませながら頭を抱え悩み始める
大男…〈ん〜、こんな時に…〉
大男は更に考え始めたが、このまま放って置く訳には行かずと少年を背中に抱えその場を立ち去ろうとした瞬間‼︎
《バッコォーン‼︎…ドドド…ドッカーン‼︎…》
研究所がある街の方向から大きな爆発音が広範囲に鳴り響く‼︎
その爆発音に大男は焦りを隠せない程の表情で頭に不安感が先走った………
大男…〈まさか⁈…〉
大男は急いで研究所のある街に向かって走り出した!
大男…〈もし、あれが外に漏れ出したら…世界が終わる……〉
と、大男には珍しく冷静さを無くし、頭の中で最悪なシナリオを想定していた!
街に着いた大男が最初に目の当たりにした光景は物凄く酷かった‼︎
大男…〈何だ……これは……〉
人の気配が全く無く、研究所どころか街の殆どが爆風で粉々に崩壊している有様だった…
大男は急いで研究所が建っていた跡地に向う
大男…〈一体何が……〉
大男は背中に抱えていた少年を岩場に寝かせ研究所が建っていた周辺をある物を捜す様に調べ始めた!
大男…〈何処だ‼︎何処にあるんだ…〉
大男は凄い形相で捜すが一向に見当たる気配が無い……すると、後ろの岩場で寝ていた少年が目を覚まし起き上がり叫んだ‼︎
少年…〈もう皆んな終わりだー‼︎…〉
すると、少年は又も意識を無くし倒れた!
大男…〈この小僧……もしや⁈…〉
大男は驚きながらもこの少年が全ての手掛かりを握っているのでは⁈と思い少年を背中に抱えて急いでその場を立ち去った……