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嘆きのオッサン

作者: 豊田直輝
掲載日:2026/05/20

美しいものを求めるあまりに醜いものを遠ざけるようになった。自らはお世辞にも美しいとは言えないのにも関わらずである。

これは自己矛盾に陥る兆候ではないであろうか。

私にとって美しいというものは比較的、万人共通に近いほどの客観性のあるものである。

しかし洗面所に映る自らの姿が露呈した時に美しいなどとはお世辞にも口が裂けても言えないものである。

劣化をしていると言えば一言で通じるであろうか。

私はもう若くはなく劣化の道を細々と歩き始めているんだ。

先日、道を歩いていて

「どけよ!オッサン!!」

ん?オッサンって俺のこと?

言葉には出さないものであったが彼の言葉が胸に刺さりいつまでも頭の中でこだますることになる。

学生時代の記憶は比較的に新しいものであるのに

今では醜いオッサンであるのか。

なんだか泣けてくる。

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