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ファーストジェネレーション


①場面は伊賀の里・昼


時は戦国時代、主人公は伊賀の里の天才であった。


弓弦のキリキリという音や、的に当たる矢の鈍い音が響き渡る


大人A「全弾命中、流石だ!武具も薬草の心得もある!これは戦国の世で輝けるだろう」


ここは伊賀の里で忍びの卵達が弓矢の訓練を行なっている。


少年A「やっぱあいつ凄いよな、逆に何がないんだよ、、、」


主人公「、、、(強いて言うなら『名』だな、、、)(的をぼーっと見つめている)」


少年B「武具も薬草の扱いにも長けて、感情もないんだから忍びとして完成してるんだけど、、、(視線を少年Aに移す)」


少年A「最近前ほど熱心じゃないんだよな、どっかに行ってるの俺見たぜ」


大人A「お前達も見習う様に!では次!!」


訓練は夕方まで続いた。


場面は伊賀の里・夕方


主人公は里の外れにある小屋に向かい、小屋に住む老人曲直瀬道三との出会いを走りながら思い出していた。


場面は6年前の伊賀の里・昼


主人公は任務で薬草を採集していた。


主人公「今日はこの辺にしとくか、、、ん?」


フラフラと歩く落武者の姿を見て一瞬固まる。その隙に落武者が刀を主人公に向け袈裟斬りをする。


それから、数分後


主人公「くそっ!何でこんな所に武士が居るんだ!(出血している左腕を押さえながら)」


主人公「(もうダメだ意識が朦朧とする)」

バタンと地面に倒れる


場面は里の外れにある老人の小屋・夕方


ゴリゴリと石臼が擦れる音で目が覚める主人公


老人「目が覚めたか?(薬草を潰す作業をしながら主人公を見つめる)」


主人公「ここは?(周りをキョロキョロと見ながら)」


老人「ワシの小屋だ、里外れの老人と言えば覚えがあるか?」


主人公は噂で聞いたことを思い出し老人に尋ねる


主人公「助けてくれてありがとう。あんた名前は?」


老人「曲直瀬道三、それと礼には及ばん、ただの気まぐれだ。」


主人公「いや借りを返すのが俺の主義だ。何か手伝わせてくれ」


曲直瀬道三「今日の所はいい、病人に手伝わせる訳にもいかないからな」


そう言い主人公を里に返した


訓練を終え主人公が里の外れに向かう途中で、森の木々のざわめきを聞きながら


次の日の夕方・里外れ


主人公「道三!何か手伝うことはないか!」


曲直瀬道三「薪をあつめて来てくれ、もう飯と風呂にする」


そう言われ薪を拾いに行った主人公を見て


曲直瀬道三「すっかり元気だな、若者はこうでなくては(薬師について書かれた書物を読みながら)」


その晩、2人は食事をしながら里のことや近況について話していた


曲直瀬道三「ほう!武具も薬品もか!それは大層な軍に入れるぞ!」


主人公「でも歴史に名を残せない、、、俺達には名前がない、、、」


曲直瀬道三「そうか、、、里のしきたりはまだ続いてたか、、、」


主人公「名前ってどうやって?」


曲直瀬道三「普通は親につけて貰うが、、、そうじゃない場合は自分で名乗ることが多いな」


主人公「ゼロから自分で考えるのか難しいな」


曲直瀬道三「いや人から貰うのもあるぞ、襲名といって他人の名前を名乗れるんだ」


主人公「なら俺も曲直瀬道三がいいな」


曲直瀬道三「同名は勘弁してほしいな」


仲睦まじく笑いながら食事と風呂を終えた2人は別れ、里に帰る主人公


ある日の夕方・里外れ


その日は薬品や薬草について曲直瀬道三が主人公に教えてた


曲直瀬道三「今日はこのくらいでいいだろう。もう日が暮れてるし、薪を集めてくれ」


その晩も2人は一緒に食事をしながら話をしていた。


主人公「道三って何でこんな所に住んでんだ?なんか訳でもあるのか?」


曲直瀬道三「、、、里の掟を破ったからだ」


主人公「掟?」


曲直瀬道三「昔、里からの依頼で農民達を抹殺する命令が下された。」


主人公「そんな!聞かされてないぞ!」


曲直瀬道三「お前が生まれる前の話だからな。そして、無関係な農民を殺すことに疑問を抱き、里を説得しようとしたが【忍びが余計なことを考えるな】と言われた。」


主人公「、、、(確かに掟で感情を殺す様に教育されて来たが)」


曲直瀬道三「人を殺すことはしてきたが今回ばかりは心が痛み、死んでしまいそうだった。自分の心を殺させない為に農民達を逃した。その結果、里からクズと呼ばれ居場所を失った。そして、その農民達は別の忍び達によって皆殺しにされ、結果ワシは居場所を失っただけになった。」


主人公「道三は間違ってない!里は何てことを!」


道三はそう言われると小屋に入り、薬師としての知識が書かれた書物を持ち、続けて


曲直瀬道三「いいか?正義は犠牲の上に成り立たない。己の心を殺すな。」


主人公「約束するよ、俺は俺が正しいと思ったことに従う。道三の教えに!」


場面は次の日の夕方・里外れ


主人公はいつも通り訓練を終え、道三の元に向かっていたが小屋の前に人だかりが出き、異様な静けさが漂っていた


主人公「なんだ?どいてくれ!道三!はっ!」


小屋の中に入ると大人が3人と横たわってる老人が血を流していた。溜まり血に夕日が映る。


主人公「そ、そんなどうして!なんでだ!」


大人A「恐らく寝込みを襲われたんだろうな、死んでから大分たっている。」


大人B「まぁ、こんな所に住んでいるから誰にも気づかれなかったんだろうな、、、火葬の準備をしてくれ!」


大人C「了解!皆どいてくれ!死体を運ぶ!」


野次馬達が道を開け、道三の死体を2人が運ぶ


すると野次馬達からの噂話の声を耳にする


野次馬A「やっぱりな、掟を破ったクズには当然の報いだ」


野次馬B「むしろここまで生かしてくれた里の皆に感謝して欲しいくらいだ」


野次馬A「証拠がない所から暗部が手を下したらしいな見事な手際だ、、、」


主人公「、、、(そんな、、、道三は里ぐるみによって殺されたってのか!農民を見逃したくらいで!!)」


道三が里によって殺されてしまいそれを知った主人公は嫌気が差し、号泣しながら走り、森を抜け里を出ていく。(主人公12歳、薬品や多彩な武器を操れる。里のしきたりで名前は無い)




②場面は昼過ぎ・信長軍研究室


里を出て10年が経ち、N軍に薬師として仕えてた。


主人公「(道三、、、結局正義って何なんだ?こんな戦国の世で生き残ること以外に大事なことってあるのか?)(潰した薬草が独特の匂いを放つ、石臼の音がゴリゴリと鳴る)」


場面は翌週の夜・信長軍研究室


主人公「こ、これは!(薄暗い燭台の明かりの下、ガラス瓶の中で怪しく揺れる青緑の血清を凝視する。)」


主人公「これさえ有れば!殿の夢に近づけられる!」


しかし、これを服用したら欲望が異様に高くなるという副作用があった。君主である信長が1571年に比叡山焼き討ち、暗殺未遂をした者をノコギリで斬首した事によって副作用を抑える研究を本格的に行っていた。


1571年比叡山焼き討ちの報告後・夜


主人公「そんな、以前の殿だったらこんなことはしなかった。血清の副作用か?」


主人公はそう判断し、血清の効果を打ち消す血清を作るため研究を始める


1ヶ月後の夜・信長城本殿までの道中


主人公「まだ完成しないか、、、殿を第六天魔王から元に戻さねば!(報告に向かう途中)ぐはっ!何やつ!!(背後から刺される)」


背後から刺されその場で倒れる主人公、血が水溜まりの様に月光を映す。


主人公「(これはまずいな、、、これが死か、、、道三の笑顔が、殿の夢が、頭をよぎる。こんなところで終われない!)これが武器だったらな、、、(倒れた先に置いてあった石に触れ掴み振り返って殴りかかろうと決意した所で力尽きる)」


主人公の視界が闇に包まれる


黒い男「、、、(刀に付着した主人公の血を主人公の服で拭う)クスクスクス、、、(黒い男が主人公の倒れた体を見下ろし、血清の瓶を一瞥する)」


(主人公22歳超人血清の様なモノを作る)





異世界編


③-1場面は見知らぬ原っぱ・昼


主人公「はっ!ここは!?俺は確か!?」


周りを見渡し見覚えのない景色を見て困惑する。


主人公「俺は確か何者かに後ろから刺されて死んだはずじゃ?」


その後周りを見渡しながら歩き遠くに町が見える様になる


主人公「あれは?町か!?(若干興奮しながら)」


遠くから足音が響く、それが主人公に近づく


主人公「(殿は皆は大丈夫だろうか?あの町に留まり合流せねば、、、)ん?」


遠くの草むらで物音がする。背後から足音がして、振り返る主人公


スネイル「旅人かい?悪いが身ぐるみ全部置い的な!」


そう言われナイフを向けられる主人公


主人公「(くそっどうする?武器はないし、ここは従うか?)分かった(両手を挙げる)」


スネイル「ようし、そのまま大人しくしてろよ?(主人公までに3mという所まで近づく)」


主人公「ふっ!甘い!(スネイルの腹目掛けて上段蹴りをする)なに!」


その瞬間鈍い音が当たりに響く、スネイルが服の下に鋼の腹当てを仕込んでいた


スネイル「ヒュー!(口笛)いい蹴りだ!だがこれで容赦しない(腰に付けてたナイフを取り出し主人公に向ける)」


ナイフを向けられ構える主人公


主人公「くそっ!何か武器はないのか!?(周りを見ながら)ん?(30cm程の木の棒を見つける)ないよりかマシか!(スネイルの横を転がり込んで木の棒を取る)」


スネイル「ははっ!そんなもんで勝てるとでも?(ナイフを順手に持ち変え主人公に向けて振る)」


主人公「くそっ!(せめて急所に当たれば時間を稼いで逃げられるが!)」


主人公の木の棒は見事に折られリーチが手元のみになる


スネイル「悪あがきはお終いか!今度こそ死ねぇぇい!(ナイフを順手で振る)」


主人公「くそっ!せめて小刀さえあれば!」


次の瞬間主人公が握っていた木の棒が小刀になり、スネイルのナイフと鍔迫り合いをする。


スネイル「な、なに!仕込んでやがったか!?」


主人公「(木が小刀に!?そんなバカな!だが今が好機!)ふっ!(スネイルのナイフに向かって逆手に持ち替えた小刀で振り、ナイフを吹き飛ばす)」


スネイル「ぐっ!しまった!だがまだだ!極術をお見舞いしてやる!」


スネイルの手が奇妙な光を発する


主人公「、、、(まだ何かあるのか?極術って何だ?)ん?(遠くを見つめながら)」


スネイル「あ、アレは!?兵士長!くそっ!ここは逃げるか、、、」


騎兵を4人率いる兵士長が馬に乗って駆けてくる様子を見て怯むスネイル


ノヴァ兵士長「そこの者!伏せろ!総員極術だ!(右腕を曲げ合図する)」


そう言われてその場で伏せる主人公、次の瞬間光の玉がスネイル目掛けて飛んできた


スネイル「ぐあぁああ!(光の玉が爆発しスネイルが吹き飛ぶ)」


主人公「なんて力だ、、、こんなのまるで妖術みたいだ、、、」


ノヴァ兵士長「貴様!スネイルなんぞになりおって!我々兵士の顔に泥を塗ったな!このまま連行する!」


そういうと兵士達はロープでスネイルの手を縛り、連行する。


ノヴァ兵士長「怪我はなかったか?(伏せた主人公に手を差し伸べる)」


主人公「あぁ、助かったよ(差し伸べられた手を握り立ち上がる)所であいつは?」


ノヴァ兵士長「あぁ、我が部隊の元兵士だ。訓練に来なくなり姿を見せなくなったらこれだ、、、スネイルなんかに、、、(悔しそうに俯く)」


主人公「すねいる?って何だ」


兵士A「平たく言えば犯罪者です。今回みたいに兵士から堕落した者や魔族に内通してる者です。」


主人公「そうか、、、極術ってなんだ?」


ノヴァ兵士長「あんたどっから来たんだ?極術ってのは生まれた時から神に加護を受けた者のみが使える奇跡だ。」


主人公「火薬とかではないんだな?なんとも不思議な、、、」


ノヴァ兵士長「かやく?なんだかやくって?(主人公を見つめながら)」


主人公「(ここには火薬がないという事は火縄銃もない、、、つまり日本でもポルトガルでもない異国ということか)なんでもない、、、」


ノヴァ兵士長「ん?そうか、それより私達と共に来るか?良ければ送ろう!」


主人公は兵士長の馬の後ろに乗り近くの城下町を目指す


遠くにそびえる城壁が見えてくる




③-2場面は城下町・昼



ノヴァ兵士長「着いたぞ!我々はこいつを牢獄へ送り届けるが君はどうする?」


主人公「暫くここに住むことにするよ。私は薬師としての知識がある。どこか働く場所はないかな?」


ノヴァ兵士長「それならギルドで手続きをするといい、ランド送ってやれ(1人の兵士を見ながら)」


ランド「はっ!ではこちらへ(主人公に目配らせしながら)」


ノヴァ兵士長「では、また!薬屋!」


主人公「(まだ決まってないが)色々とありがとう!」


場面はギルド・昼


主人公「へぇ、ここがギルドか」


ランド「本当に来たことないんですか?大体の職業はここで決めるんですよ?」


ランドの疑問を答えずに受付に近づく主人公


受付嬢「本日はどういったご要件ですか?」


主人公「薬師としての知識を活かせる仕事を探している。何かないかな?」


受付嬢「それでしたら、、、こことかここなんてどうですか?」


それから主人公と受付嬢は職場案内の会話をした。その様子を見てランドは主人公に声を掛けギルドを離れた。


〜20分後〜


主人公「、、、(殿を救えなかった俺が、薬師で民を救えるか?)」


受付嬢「ではこちらで決まりですね!ここにお名前を記入して下さい。」


主人公「(名前?名前か、、、)分かりました。」


瞬間、曲直瀬道三との会話を思い出し、主人公が名前の欄に筆を走らせる。


受付嬢「はい!ありがとうございます。曲直瀬道三様!」


曲直瀬道三「それで次は何をすればいいんだい?」


受付嬢「はい、試験をさせていただきます。」


主人公はこの後、薬師としての資格の試験をする。しかし、異世界にのみ存在する薬草の部分だけ知らず、元の世界にもあった薬草や知識でギリギリ合格できた。


場面はギルド・夕方


受付嬢「おめでとう御座います!曲直瀬道三様!これで薬師として働けます!場所はここです(具体的な場所を地図で指している)」


曲直瀬道三「分かったよ。所でこの町に図書館はあるかな?」


曲直瀬道三は図書館に行き、薬草の本を借りた。その後、受付嬢から聞いた場所に行った。


曲直瀬道三「さて、ここから始め、やがて信長軍に戻るとするか」


その日、曲直瀬道三は朝まで借りてきた本を読み漁り泥の様に眠った。翌日からこの近辺の薬草を採取しては本を読み研究した。



③-3場面は城下町・2日後の夜


曲直瀬道三「しかし、ここは知らない薬草だらけで飽きないな。」


主人公が曲直瀬道三と名乗り2日が経った。知らない物を研究することに薬師としての喜びを感じていたある日のこと。


女「きゃあああ!誰か!誰かあぁあ!(甲高い叫び声)」


曲直瀬道三「悲鳴?道三だったら、、、(声の元へと走り出す)」


場面は城下町・路地裏・夜


スネイルA「さぁて金目の物をよこしな?さもないと(ナイフが月光を映し光る)」


女「ひっ!」


スネイルB「速くしろ!兵士達が来るだろう!(女を恫喝し、ナイフを近づける)」


曲直瀬道三「女相手に2人で、しかも武器を持つとは情けなくないのか?(大声で語りかける様に)」


スネイルA「なんだ?てめぇ?」


スネイルB「構わないやっちまおうぜ!」


スネイルAとBがナイフで曲直瀬道三に斬りかかるが上体を逸らし寸前で回避する。そして、


曲直瀬道三「遅い!(スネイルの衣服に触れながら)」


曲直瀬道三がスネイルAの服に触ると能力で服がロープに変わり、その場で拘束する


スネイルA「なんだこれは!?まさか極術か!?」


スネイルB「いいや!違う!こんな極術見たことねぇ!お前何者だ!」


曲直瀬道三「クズに名乗る名はないな(スネイルAの顎に上段蹴りが当たりスネイルAが倒れる)」


スネイルB「おっと動くなよ?こいつがどうなってもいいのか?(女を人質に取りナイフを女側に向ける)」


曲直瀬道三「いつの時代もクズはクズだな(両手を挙げる)」


スネイルB「よし良い子だ。そのままでいろよ?おい!起きろ!ずらかるぞ!(女を人質にしたままスネイルAを蹴る)」


曲直瀬道三「かかったなマヌケ、、、」


スネイルAを拘束しているロープが動きだしスネイルBの足に絡まり、スネイルBがその場で転ぶ


女「ひっ!ひぃいいい!(その場から走り逃げ出す)」


曲直瀬道三「どうする?兵士達に自首するか、ここで俺に殺されるか選べ!」


スネイルB「てめぇ!顔を覚えたからな!極術!」


スネイルBの周りが煙幕に包まれる。スネイルBは仲間のスネイルAを担ぎ路地裏に消えていった。


曲直瀬道三「逃したか!それと、「顔」か、、、」


曲直瀬道三はその場を後にし自宅に帰った。


場面は城下町・翌日・朝


曲直瀬道三は昨夜スネイルに言われた言葉が頭をよぎった「顔を覚えたからな!」この先もスネイル共に顔を見られたら平穏な日常を脅かされるかもしれないと考えた。


曲直瀬道三「顔か、、、道三の教えを無視する訳にも行かないし今後は面具をして民を救うとするか、、、」


それから曲直瀬道三は、昼は薬師として働き、夜はスネイルを捕まえる活動をする二面生の生活をした。次第に噂は広まり、この町には兵士に代わってスネイルを捕まえるキラースネイルが居るらしい、、、と。


③-4場面は城下町の近くの森・昼


曲直瀬道三が町に来てから1週間程が経っていた。曲直瀬道三が薬草を採取しに町の外に出掛けている所、1人の少女に出会う。


曲直瀬道三「この薬草は最初に見たな、、、この辺にある物はもう全部見た、、、な、、、」


少女「こんにちは、いつも薬草集めているんですか?」


曲直瀬道三「こんにちは、あぁ、薬師だからね」


少女「どこの薬師ですか?あぁっと私はエペリナです!あなたは?」


曲直瀬道三「曲直瀬道三、ギルドから歩いてすぐのとこで薬師をやっている。」


エペリナ「そうなんですか、私、薬師目指してて良かったら薬師について教えてくれませんか?」


曲直瀬道三「いや、悪いけど薬師としてはまだ未熟なんだ、この辺の薬草にも詳しくないしね」


エペリナ「それだったら私で良ければ教えましょうか?薬草については小さい頃から触れてますから自身あります!」


曲直瀬道三「そうかい?なら俺は薬師としての知識を教えるよ」


エペリナ「取引成立ですね(ニコッとする)」


曲直瀬道三「あぁ、取り敢えずウチに来てくれここはちょっと危険だからな」



場面は曲直瀬道三の家・昼過ぎ


エペリナ「ここが薬師所!色んな薬草!本がある!(目を子供の様にキラキラしながら)」


曲直瀬道三「散らかっててすまないね、お客さんは来たことがなくてね、それより食事にしないかい?」


エペリナ「ええ!是非!」


曲直瀬道三とエペリナは町の中央にある喫茶店(夜は酒場になる)に寄り、食事を取ろうとした。注文が来るまで会話をしていた。


エペリナ「なんで植物って水を与えすぎたら枯れてしまうの?」


曲直瀬道三「水を与えすぎると根腐れを起こしてしまうからだ。何事も程々が大事ってわけだ」


エペリナ「なるほど、もしかして血清も打同じだったりして」


曲直瀬道三は「確かに」と相槌を打った


曲直瀬道三「所で知識の代わりに薬草を教えてくれる件だが、君さえ良ければ住み込みで働いてくれないかな?」


エペリナ「いいんですか?一人暮らしみたいなものなんでいいですよ!」


曲直瀬道三「そうかい、でも家族には話しておいた方がいいよ?」


エペリナ「いいんです。唯一の家族の兄は兵団に行ったきり帰ってきませんし、それに両親は小さい頃に亡くなってますから、、、」


曲直瀬道三「すまん、辛いことを聞いたね。俺も大切な人を亡くしたから気持ちは分かるよ。」


エペリナ「大丈夫です。時間と兄が傷を癒してくれましたからもう吹っ切れてます。それと、キラースネイルが仇をくれるでしょうから」


曲直瀬道三「仇?もしかしてスネイルにやられたのかい?」


エペリナ「いえ、第六天魔王です。10年前の襲撃で故郷を奪われました。」


曲直瀬道三「第六天魔王!?(殿もこの地に居るというのか!)場所は?」


エペリナ「ここから東にあった村です。今はヤツの城が建っています。」


曲直瀬道三「そうか、、、(これは好機!軍と合流して殿に血清を打たねば)それじゃ故郷はもう、、、」


良い匂いが近づき、店員が近づき料理を運んでくる。曲直瀬道三とエペリナが食事を取りながら会話をする。


エペリナ「曲直瀬さんってどこから来たんですか?この辺の薬草についてまったく知らないのって、、、」


曲直瀬道三「遠い地から来た。極術なんてものがない所からだ。それと、道三でいい。」


エペリナ「分かったわ。道三のことを教えて」


曲直瀬道三はこれまでのこと(曲直瀬道三の名前のこと、刺されたこと、信長のことは伏せた)をエペリナに話した。


エペリナ「なるほど、前に仕えてた主の為に血清を作るのが道三の目的ってわけね」


曲直瀬道三「そういうことだ。ただ、後少し何かが足りないんだ。エペリナこの近辺にある薬草の特性について教えてくれ」


エペリナは頷き、2人は食事を終えた後店を出た後別れ、それぞれの自宅へ帰った。


場面は曲直瀬道三宅・夕方


エペリナ「これで全部ね(持ってきた荷物を床に置く)」


曲直瀬道三「意外と少ないな、というより本が多いな」


エペリナ「前にも言ったけど、小さい頃から薬草に興味があって気がついたらこんなに集めてたの」


曲直瀬道三「ん?これは(薬師について書かれてる本を拾い)薬師を目指してるのか?」


エペリナ「そう、薬師になれば色んな薬草が手に入り人々の役に立てるからね。」


曲直瀬道三「よし、俺はエペリナから薬草の知識を、エペリナは俺から薬師としての知識を教えるってのはどうだ?」


エペリナ「いいわね、それ!ここで働きながら学ばせてもらうわ」


その晩、曲直瀬道三とエペリナは夜中まで本を読み漁り、2人は互いに欲する知識を教え合った。


③-5場面は曲直瀬道三宅・夜中


机にうつ伏せの状態で寝たエペリナに毛布を掛け外に出た曲直瀬道三


曲直瀬道三「ここからはキラースネイルの番だ」


曲直瀬道三が面具をつけ、能力でロープを出して町を飛び交う、キラースネイルとしての活動が始まった。


スネイルC「くそっ!なんなんだ!お前!(ロープで拘束される)お、、まぇ、、、(眠り草をキラースネイルに嗅がされ眠る)」


10分後、現場を押さえスネイルをロープで拘束した。


曲直瀬道三「この町治安が悪いな、、、これで5人目だ。次は、、、っと(屋根の上に能力で立体機動で登り辺りを見渡す)」


兵士達が先程キラースネイルによって拘束されたスネイルを目撃し連行している所


曲直瀬道三「あっちは楽でこっちは無報酬か、、、だがこれでいいんだよな、、、」


夜空に向かってそう独り言を呟き、キラースネイルは町を能力で駆けていく




④場面・町の中央、精霊像の前、時間は昼過ぎ



エペリナ「今日ってお祭りだったっけ?(疑問に思いながら)なんだか賑やかね!(笑顔で道三に向きながら)」


曲直瀬道三「いや、そんな話聞いてないが、、(町の中央、精霊像の方角を見ながら)穏やかじゃないのは確かだな、、(少し不安げながら)」


町のざわめきに気づいた二人が精霊像に近づく


村人達がざわつく、兵士達が槍を上に向け並列してる。ノヴァ兵士長が精霊像の前にある台に立ち演説する。




 ノヴァ兵士長「いいですか皆さん。(語り掛けるように)最近、町で人助けをしてるキラースネイルと言われる義賊は偽善者です。(右腕を横に振りながら)いきなり現れた余所者が町の看板になっていいんですか?(左手を平手にし訴えかけるように)そもそもスネイルのハントなら我々兵士達に任せるべきでしょう?(視線を村人から兵士達に目配りしながら)我々には神や精霊の代わりに民を守るという大義がありますが、彼にはそれがあるのでしょうか?(村人達がざわつく)いいですか!?(声を張り上げる)キラースネイルは人の役に立ってます。ですが、兵士達も日々市民に尽くしてます。(兵士達の槍や鎧が太陽光によって輝く描写)マスクなんか着けずに、本物の英雄なら逃げも隠れもせず尽くすべきでしょう?(村人達はキラースネイルに対して疑問を持つ様にざわつく)いいですか皆さん。私は断言します!(右手を力強く握りしめ)キラースネイルは町で英雄を気取り、裏で第六天魔王と繋がって町を支配しようとしてる!と。」


演説が終わる頃、村人達は声を上げた


村人A「そうだ!兵士長の言う通りだ!!」


村人B「でも俺の嫁を助けてくれた!(声を張り上げる)」


兵士長「ご安心ください!(村人に訴える様に大声で)我々が必ずヤツらの魔の手から守ってみせます!(剣を天にかざしながら高らかに言う)」


民衆の反応は半々でキラースネイルは偽善者派と町の英雄派で町の中央は喧騒してる。そして、遠くから鳴り響く不穏な鐘の音の方角を無言で見つめる兵士長


⑤ 場面・町の中央、精霊像の前、時間は昼過ぎ


エペリナ「(キラースネイルは第六天魔王の手先?(驚きのあまり薬草箱を落とす)そんなはずはない!(首を横に振りながら)けど、もし本当なら?(動悸が激しくなる)彼の能力は魔法とは違うっぽいけど、、(若干目を潤ませ助けてもらったことを思い出しながら髪飾りを握る))」と疑問に思う。


曲直瀬道三(面具を着けずに薬師として演説を聞きに来た)「(えらく嫌われてる、、面具を着けたのは人を巻き込まない為だったのに彼らの誇りを傷つけた様だ。道三、俺のやってることは間違いなのか?(道三(老人)を思い出しながら)この世界に来たことにも)」


そんな道三を見ながらエペリナは問う


エペリナ「道三、、彼は、、キラースネイルは本当に魔王の手先なの?(不安げながら目を潤ませ道三に聞く)今までの善い行いも全部、、(頭を片手で抑えながら言い切れず、葛藤してる)」


曲直瀬道三「彼の行いは正しい。人を助けることに間違いなんかあってたまるか!(自分を奮い立たせる様に)兵士長の言ってることも正しいが半分は間違ってる!彼は!(これ以上言ったら正体を明かしてしまうと思い止まる)




そんな時、町の門が破壊された音が響き、町の中央に村人の悲鳴や兵士達の叫び声が近づいて来る。黒い武者鎧を身に纏った信長が精霊像の前に近づく


兵士達「第六天魔王だ!!やっぱりキラースネイルと繋がってたんだ!」


信長「キラースネイルという者はこの町に居るのか!?(部下に問いかける)」


信長の部下A「間違いありません。仲間がここで行方を眩ましてますから(主人である信長に対して冷や汗をかきながら答える)」


信長「そうか!手下は惜しいが、ヤツにはそれ以上の戦力となってもらおうか!(キラースネイルを捉えようと町を見る為屋根の上にジャンプし、着地する。)こういう時は炙り出すに限るな!(屋根から屋根へ跳び町を壊していき、兵士達を殴り飛ばしていく)」


状況が目まぐるしく変わる中、村人達を避難誘導する兵士達と兵士長の指揮の元、隊列を組んで信長に弓矢、槍で攻撃する兵士達


兵士A「兵士長殿!ヤツの鎧硬くてこちらの攻撃が通じません!」


兵士長「泣き言を言うな!そして、避難が先だ!テュラ班!お前らは避難誘導が完了したら鐘を鳴らして伝えた後、増援を引き連れて来い!アウラ班は!11時の方向の屋根の上に行きヤツの頭部を狙え!合図を送るまで待て!ザウロ班は!距離を取りながら1時の方角から極術を掛けろ!残りの者は!私と共に盾と槍で陣形を組みながら突撃だ!」


曲直瀬道三「(まずい!このままでは被害が広がるだけだ!しかし、今出ても何になる!あんな奴ら助けても俺は悪者扱い、、)」


エペリナ「ここは兵士達に任せて逃げましょう道三!(震えながら曲直瀬道三の左腕を掴む)」


信長「ふん!いつの時も邪魔者はおるわい!隊列はこう組むんだ!(右腕を上げ部下達に合図を送る)」


信長の部下A「はっ!いろは組み行くぞ!(10数名の魔族達が一斉に極術をかける)」


兵士A「隊長!これ以上は持ちません!(汗をかきながら震えた声で話しかける)」


兵士長「精霊の名の下に我等有り、故に魔族魔王は屠らねばならん!大義を忘れるな!ここが踏ん張りどころだ!!(部下達を鼓舞する為大声を上げた後、右腕を上げアウラに合図を送る)」


アウラ「合図だわ!総員!放て!!(弓矢が信長に向かって一斉に発射される。)」


信長「ちっ!鬱陶しいハエが!?(11字の方角からの弓矢の雨を片手でいなし頭部への攻撃を防ぐ)いろは組み!まずは、ハエの片付けだ!」


信長の部下達「はっ!!(それぞれが構え、両手を屋根の上のアウラ達に向ける)」



曲直瀬道三「エペリナ!兵士達の指示に従うんだ!いいね!(子供に言い聞かせる様に、しかし、焦って声は張り詰めてる)」


エペリナ「え!?道三あなたは!?(不安げながら大声で)」


曲直瀬道三「俺にはやることがある!!(走りながらエペリナから見えない様に街角を曲がり、兵士達が貼った紙を破きアローズで面具に変え、それを身につける。続いて服やズボンを触り忍びの様な服装に変える。)第六天魔王!(叫びながら)俺はここだ!」


信長「出たか!キラースネイル!!貴様を待ってたぞ!(兵士達の死体を蹴飛ばした後キラースネイルの元に駆けつける)その姿!?貴様は!?(キラースネイルの姿を見ながら確信する)わしの元にいたヤツだな!?何故かはこの際どうでもいいが仲間になり、共に天下統一を目指せ!」


兵士長「やはり!!(踵を返した信長を見ながら確信する)魔王と繋がってたか!!キラースネイル!!」


キラースネイル「殿!?否!第六天魔王!貴様とは組まぬ!!よくも比叡山を!(過去のこと、曲直瀬道三(老人)を思い出しながら)この町の民を!(アローズで作ったロープで立体起動の様に壁を駆け大声で訴える)」


信長「天下統一の為には仕方ない犠牲だ!(右手を平手にし、来いとジェスチャーする)ワシと共に城へ来い!血清を作り、成し遂げられなかった天下統一をこの世界で果たそうぞ!(曲直瀬道三を目で追いながら大声で)」


兵士長「ちっ!テュラはまだか!?ええい!ザウロ!極術で我等を強化しろ!魔力切れを起こした者はこちらに回し、陣形を組め!」


遠くで避難が完了した合図となる鐘が鳴る


兵士長「よし!皆!もう少し踏ん張れ!そして、これは好機だ!キラースネイルの化けの皮を剥がすチャンスだ!(盾と槍を構え声を張り上げながら)アウラ!ザウロ!狙いはキラースネイルだ!!ヤツは人ではない第六天魔王と繋がってる魔族だ!(誤解とは知らず何かを確信しながら指示を出す)」


アウラ・ザウロ「了解!!総員構え!放て!(それぞれ弓矢の雨と極術がキラースネイルを追いかける)」


キラースネイル「くそっ!狙いは俺か!町を破壊し死傷者を出してるのはヤツだろ!!(兵士長に向け大声で訴える)こんなの!こんなの間違ってる!(アローズで矢を盾にし凌ぐ)」


信長「はははは!(倒れたキラースネイルに近づきながら)えらく嫌われたな!(機嫌よく笑いながら)手を組め!そして!共に天下を!!っっ!(そう言いかけた瞬間隙を突かれた信長)」


キラースネイル「勝利を確信したな?(信長の鎧の隙間太腿の裏側に血清を打ち込むことに成功した)最後まで油断するなと学ばなかったか?だから、あんたは、現世でも失敗したんだ!!」


信長「くそっ!このワシに楯突いたこと必ず後悔させてやる!ぐぅっ!(血清の効果により上手く動けない様子)一旦退くぞ!!(部下達に向かって叫ぶ)」


信長の部下「殿!?転移だ!」

(信長軍は転移する極術によって最初から居なかったように消えていった)


キラースネイル「くそっ!血清の効力が足りなかったか!?逃さんぞ!信長ァ!ちっ!(叫ぶキラースネイルを追い討ちする様に極術を放つ兵士達)」


兵士長「逃さん?それはこちらのセリフだ!(声を荒げ大声で叫ぶ)そのマスクを剥がし民衆の元に晒してやる!総員!遠距離攻撃で詰めろ!弓と魔力切れを起こした者は盾で包囲だ!私はヤツとの距離を詰める!」


キラースネイル「くそっ!第六天魔王は逃げたんだ!戦いは終わったんだぞ!(声を荒げる)クソォッ!これが兵士のすることか!?(弓矢をアローズでロープにし、立体起動をしようとした所そのロープを魔法攻撃によって焼かれてしまい体勢を崩すが、すかさず盗んだ弓矢で同じことをし、攻撃から逃げようとするが誘導されるように兵士長の前まで追い詰められてしまう)


兵士長「もう逃さんぞ!?偽善者め!(自分の読みがあたったと確信し興奮しながら)第六天魔王と繋がってることは掴んだんだ!ここで処刑してくれる!(構えた剣が太陽光で光り、主人公に向かって走り突っ込む)」


キラースネイル「話し合いは通じないか!(アローズで拾った小石を刀に変え鍔迫り合いをする)」


兵士長「私達兵士を舐めるなよ!(フィジカルの差でジリジリと追い詰める)周りを見ろ!キラースネイルなど誰も望んでない!この町から出ていけ!この魔族が!!(大声で叫ぶ)」


キラースネイル「俺は!この町を守りたいだけだ!アンタらこそ周りを見ろ!町の被害を!アンタらは俺と遊んでる場合か!?」


兵士長「黙れ!魔族が!大義もない魔王の手下風情が!(大声を上げキラースネイルに剣を左下から右上振り払う)」


キラースネイル「ぐっ!ぐぅ、しまった!!(寸前で躱せたが面具が外れてしまうが至近距離にいた兵士長に見られてしまう)」


兵士長「貴様、、薬屋か!!(驚きが勝ち呟く様に言う)」


キラースネイル「くっ!(崩れた面具をすぐに掴みアローズで再創生し、再び身につける)クソッタレめ!(一瞬の隙を突き兵士長の顔目掛け上段蹴りをする」)


兵士長「ぐぅ!(蹴りが見事に顔に当たりその場で倒れてしまう)魔族を捕えろ!」


キラースネイル「(今だ!)(煙玉を投げ、煙幕の中を駆けその場を後にする)


鐘の音が響く中エペリナは町の中央の方角を見ていた

エペリナ「道三がやることって何よ、、(髪飾りを握りながら)無事でいて、、(目を潤ませながら呟く)」


⑥場面夕方薬師所


曲直瀬道三「また居場所が、、(昼の素顔を見られたことを思い出してる。瓶が夕陽に光る)、、、血清を完成させる、、、(試作の血清に薬草をすり潰し、血清を調合しながら)」


数十分後、血清が完成し噂で聞いた魔王城へ単騎で乗り込む。


曲直瀬道三「前世からの決着を!!(勾玉を握り面具を付け、アローズで衣装を忍び姿に変え、走り出す)


少し遅れてエペリナが薬師所に到着する

  

エペリナ「道三!(遠くの人影を見つめながら)どこ?(声が届かず立ち去る曲直瀬道三)私も行く!家族だから!(持ってた薬草箱に試作の血清を大量に詰める)すみません!(近くに停まってた馬に乗り道三の後を追う)」


キラースネイル「魔王城は、、あそこか!?(遠くの魔王城が夕日に黒くそびえる)」



⑦場面・夕方・町から遠く離れた場所


遠くで草木が揺れる音に気づく


キラースネイル「誰だ!?(一点を見つめながら)」


兵士「ちっ気付かれたか(腰の剣を抜きながら)


キラースネイル「遅い!(間合いを一瞬で詰め、兵士の剣をアローズでロープに変え一瞬で拘束)」


兵士達「くそ!(ロープで拘束されジタバタしている)」


キラースネイル「兵士長の狙いは?(剣を突きつけながら問う)」


兵士「さぁね、さっき本隊に魔王城だと伝えた。終わりだ(不敵な笑み)兵士長はお前ら魔族を許さない!」


キラースネイル「そうか(拘束した兵士の腹を殴って気絶、持ってきた薬草を被せ倒れた兵士を見つめながら)、、血清を急ぐ(疾走)」


遠くで馬の蹄音が響くがキラースネイルの耳には届かなかった


魔王城内部


キラースネイル「ヤツはどこだ?前世と同じなら最上階にいると思うが、、、ッ!(信長の部下と鉢合わせする)」


信長の部下が現れ、アローズで一瞬で拘束


キラースネイル「魔王はどこだ?最上階か?(小声で聞く)」


信長の部下A「誰が!?ひっ!(刀を首に)はい!魔王様は最上階に居ます!(月光が刀を照らす)」


キラースネイル「よし、(峰打ちをし気絶させる)ここに隠しとくか(月光に照らされた倉庫に気絶した手下を隠す)隠密で近づき一騎打ちだ!」


ロープが絡まり部下が倒れる鈍い音



⑧場面・夜・魔王城2階付近


信長の部下「何か妙だ、静か(後ろからキラースネイルにアローズで拘束される)


キラースネイル「口も塞いどくか(アローズで作った猿轡を口につける)まだ上か(階段を見上げながら)前の城と同じなら(前世の信長の城を思い出す)」


階段を駆け上がる足音が近づく


遠くで彼女の声と足音が響くがキラースネイルには聞こえなかった


最上階茶室


信長「くそ!(昼間に打たれた血清のせいで右腕が変色してる)あやつめワシに何をした!(キラースネイルのことを思い出してる)」


キラースネイル「血清だ、、(囁く様に)あんたを治す為の」


信長「何?(振り向く)」


キラースネイル「民を殺す王に未来などない!」


信長「くくく、天下統一の為には仕方ないことだ!それをいつまで言っておる!(声を上げながら)さぁ、ワシと共にこの世界を統一するぞ!」


キラースネイル「断る!(声を荒げながら)(アローズで勾玉を刀に変え信長に突進する)」


キラースネイルの斬撃を信長が回避、近くにあった刀で鍔迫り合いをし、キラースネイルが後ろに下がる


キラースネイル「(やはり、力ではあちらが上か、、なら!」


信長の刀をアローズでロープに変え拘束しようとするも躱されてしまう。


信長「昼間にみた術、何かに触らないと発動しないと見た!さぁ、観念しろ!(刀をキラースネイルに向けながら)」


キラースネイル「(どうする?能力のカラクリは向こうに知られてる。ここは!)」


茶室を縦横無尽に走り様々なモノに触れるキラースネイル


信長「悪あがきを(目でキラースネイルを追う)無駄だ!(刀をキラースネイルに振る)」


キラースネイル「ッ!(当たる寸前の所で回避する)くらえっ!(茶室にあった湯呑みを信長に投げる)」


信長「何っ!(湯呑みがアローズで鎖になり刀で防ぐも巻き取られる)小癪な」


キラースネイル「まだだ!(捉えた刀を後ろに投げ捨て、アローズで変えた鎖を更に槍に変え、槍の先端が信長の頬に傷跡をつける)」


信長「何故そこまでして歯向かう!(声を上げながら)何故ワシの元に来ない?」


キラースネイル「俺は民を守ると道三に誓った!(槍を突きながら前進し、信長を壁に追い込む)」


信長「ふっ(冷笑)、下らん(突かれた槍を回避しながら後退)やはり相容れん様だ(ため息混じりながら)なっ!(槍の柄左手で引っ張り、右手から炎を出す)」


キラースネイル「ぐッ!(体を捻り直撃を避ける)まさかこれは、、、(若干動揺しながら)」


信長「貴様だけだと思ったか?(右手を向けながら)光秀の置き土産よ(焼け落ちる本能寺を思い出しながら)くくっ(炎を周りに撒きながら)これで逃げられんぞ?」


キラースネイル「貴様!城がどうなってもいいのか!?くそっ!(炎に囲まれ後方に退がる)」


信長「逃げるな!戦え!(声を荒げる)卑怯者!」


キラースネイル「(血清を打つ隙がない!なら!作らねば)魔王よ!天下を統一した後は何が望みだ!?虐殺の先に何を望む?(アローズで変えた小刀を構えながら)」


信長「平和だ!弱肉強食の平和な国にする!」


キラースネイル「いかれてるな(小刀を煙玉に変え下に投げる)直ぐに戻してやる(後方に下がり、煙越しからアローズで変えた弓矢を射る)」


信長「次は煙幕か、策士なところは猿に似とるわ。どれ(煙越しに右手からだした炎をキラースネイルに向ける)炙り出してやる」


キラースネイルが体勢を低くし信長に突進する


キラースネイル「、、、大人しくしてろよ魔王、今治療してやる(血清を構えながら)」


信長「次の策は何だ?またカラクリか?(突進して来たキラースネイルに向け両手を構える)


キラースネイルがアローズで変えたマントを信長の前に広げ視界を塞ぐ


信長「何!これは!?(動揺し両手が一瞬下がる)だが!カラクリは分かっておるわ!(後方に下がり両手を前に構える)」


キラースネイル「、、、(キラースネイルが槍をマント越しに突き、信長に当てる。槍の先端には血清が塗ってある。)」


信長「やめろ!ぐっ!ぐぁあああ!(段々異形化してた部分が元に戻り始めてくる)」


キラースネイル「これで第六天魔王は死んだ(倒れた信長を見下ろしながら)」


信長「くく、、、これで終わりか?だとしたら生ぬるいわ!(両手から炎を出しロープを燃やして解く)まだ相撲を見てる方が沸るというものだ」


キラースネイル「血清が効かなかったのか!?いや効いたはず!、、、あんた元から魔王なのか?俺の血清とか関係なく、、、元から、、、(呆然としている)」


信長「そうだ!天下統一には人間性をも捨てねば果たせぬ夢だ!そのためならなんだってする!例え万人から憎まれようともな!(声を荒げながら)」


キラースネイル「あんたは間違ってる!そんなことしたって誰も幸せにはならない!誰かが泣くなら意味がない!」


信長「「鳴かずんば殺してしまえ」が信条でな!ワシに楯突く奴には消えてもらう!(再び右手をかざし炎を出す)」


キラースネイル「消えるべきはアンタだ!魔王!(フードを取りアローズでテツハウに変え信長に投げる)夢を果たせぬまま死んでしまえ!(袖を破りアローズで盾にし屈む)」


城に爆発音が響き渡る


魔王城最上階付近・夜


信長の部下達「爆発?信長様!?(ゾロゾロと集まり階段を駆け上がる)」


エペリナ「爆発?道三!?(階段を駆け上りながら)」


キラースネイル「やったか?(爆炎を見つめながら)だが、今の爆発で手下が来るな、、、何!?」


爆炎の中から現れた信長に驚愕するキラースネイル


信長「、、、(爆炎の中から現れ)魔王をなめるなよ!今度はもっと威力のあるのをもってこい!(息を上げながら」


エペリナ「道三!!(驚愕)」


キラースネイル「ッ!?君は何故ここに!?(エペリナの方を見ながら)


信長「よそ見か!?キラースネイル!!(喝を入れる様な声で)舐めるな!!(右手をキラースネイルに向け炎を出そうとする)」


キラースネイル「君!こっちに来るな!!(袖を破きエペリナに投げる。破いた袖が盾になりエペリナを守る)魔王よ!お前を人間に戻してやる!」


エペリナ「(投げられた盾に隠れながら)人間に戻す?キラースネイルは一体、、、道三はどこ?」


信長「何を訳の分からないことを!女ごと燃やしてくれる!」


キラースネイル「貴様こそよそ見か!魔王よ!(腰に添えた小刀を逆手に握る)ふんっ!(小刀を逆手のまま振り、振り切る前に順手に持ち直しアローズで太刀に変え両手で握り大きく振り払う)


信長「太刀か!?だが甘い!(左側の小手で太刀を防ぐ)これで逃げれんぞ?(太刀を左手だけで握り動かせない様にする)火炙りは初めてか?(右手からメラメラと炎を出し徐々にキラースネイルに近づける)」


キラースネイル「初めてだ、、、太刀を止められるなんて、、、(苦笑いしながら)だがこれでいい(アローズで太刀を再び小刀に変え信長の右手を切り落とす)手を切り落とされるのは初めてか魔王よ?(嘲笑う)」


信長「ぐっ!やりおる!だがァァァア!(右手の切り口を左手から出した炎で消毒する)これで終わると、、、なんだと?」


血清を再び刺すキラースネイル


キラースネイル「あんたの手を落とすなんて訳無い、、、(更に血清を甲冑の隙間、傷口に打つ)」


信長「ぐっ!やめろ!やめろ!体がァァァ!(段々異形化する信長)くそぉ!(左手で辺り一面炎をばら撒く)


エペリナ「血清!?もしかしてキラースネイルは!?きゃっ!(炎に怯む)」


キラースネイル「爆発で死なず、刺しても死なないなら!人間に戻すまで!天下は諦めるんだな!!信長ァ!(大声で)」


信長「ぐっ!(急激に四肢が人間に近づき完全に人のそれになる)ぐわァァァ!(その場で倒れる)」


キラースネイル「成功した!(倒れた信長を見下ろしながら)魔王を人間に戻した!」


信長の部下達「魔王様!助け立ちし、、、(倒れた信長を見て呆然とする)キラースネイル!」


ぐらついた信長と部下達に一瞬油断する


エペリナ「ッ!危ない!(走り、倒れたかけた信長に背を向けたキラースネイルを押し除ける)」


右手が再生し、それでエペリナの腹を貫通する


キラースネイル「あっ!アアアアアアアアア!

エペリナァァア!ッッッ!!(左手で面具を取りアローズで火縄銃に変える、導火線を床の炎につける着火させる)その手を離せ!(落ちてた湯呑みのかけらを右手で拾いアローズで刀に変え信長の左手を切り落とす。エペリナがその場で倒れる)」


信長「グッ!グアァァァァア!天下を!野望を!こんなところで!はっ!(振り下ろされた刀に自信の異形な姿が映る)ワシは!?」


キラースネイル「ぐっ!ガァァアア!(火縄銃銃が炸裂する)」


銃声と共に信長の胸に風穴が空き、その場で仰向けに倒れる


⑨場面は信長によって燃えつつある茶室・明け方


焦げた畳の匂い、崩れる天井の音


信長「ぐはっ!(吐血)ワシは何を!(息を荒げながら)何故こんな姿を!?(刀に映った自信の姿を思い出しながら)これでは、これでは!」


曲直瀬道三「エペリナ!(倒れたエペリナに駆け寄る)しっかりしろ!エペリナ!(声を掛ける)」


エペリナ「キラースネイル?(視界がぼやけ段々と晴れる)いや、道三?その姿何で?」


曲直瀬道三「ずっと隠しててすまなかった、、、俺がキラースネイルだ、、、(囁く様に呟く)」


エペリナ「そ、そうなの(吐血する)ゴホッゴホッ!(大量の血を吐く)」


曲直瀬道三「喋らないでくれ、今治すから(泣きながら)」


エペリナ「いいの、、、もう、、、(掠れた声で)きっと助からないから、、、それより聞いて欲しいの、、、(彼女の手が道三の手を握る)」


泣きながら頷く曲直瀬道三


エペリナ「あなたのやったことは絶対に正しい、、、兄や周りの言葉に流されないで、、、それと、独りにならないで、、、私の様に誰かを救ってあ、、、げ、、、」


曲直瀬道三「エペリナ、、、逝ったんだな両親の元に、、、(エペリナの瞼を手で閉じながら)誓うよ、、、俺は民を、、、弱き者を守り寄り添うことを、、、(涙が乾く)」


抱いたエペリナの亡き骸を静かに床に置く


信長「ワシは人か!?物怪か!?うっ、天下が!?(掠れた声で)」


曲直瀬道三「人だ、、、だが物怪でもあった。どうする?遺言は何かあるか?」


信長「人間50年、、、ほんの少しでもその先の夢を見れた、後悔はない、、、(小声で)」


⑩場面は信長によって燃えつつある茶室・明け方


ノヴァが燃える階段を駆け上がる


曲直瀬道三「エペリナ、、、すまない、、、(亡き骸を抱えてる)」


曲直瀬道三がエペリナの亡き骸を抱えた所を目撃するノヴァ


ノヴァ「キラースネイル!?いや、薬屋ぁ!!」


キラースネイルがエペリナを殺したと勘違いし、激昂する。背中を見せる曲直瀬道三に剣を振るうノヴァ。曲直瀬道三がノールックで剣を回避し、窓からロープで下に降り脱出する


脱出後兵士達が魔王城に到着する


兵士達「何で城が焼き打ちに?これもキラースネイルの仕業か?」


焦げた畳の匂い、崩れる石壁の音


兵士A「兵士長?キラースネイルは?(疑問を浮かべながら)」


ノヴァ「エペリナを殺した!!俺の家族を奪った!!」


沈黙が流れ、パチパチと炎が音を立てる


兵士B「兵士長!ここは危険です!魔王は死にました!撤退を!!(焦っている)」


ノヴァ「あぁ、、、総員徹底!医療班は亡き骸を運んでくれ!!」


医療班の兵士「魔王もですか?」


ノヴァ「そうだ、そいつにはまだ使い道がある!新たな戦の為に!」


医療班の兵士は「了解」と言い2人の遺体を運び出した。他の兵士達も撤退を始め、茶室にノヴァだけ残る


ノヴァ「守ってやれなくてすまないエペリナ(下を向きながら)、、、だが必ず仇は討つ!(エペリナの血が道三の服についていたのを思い出しながら)薬屋を討つ!(前を向き曲直瀬道三が抜け出した窓に向かって独り言を言う)」


その後ノヴァも撤退する。撤退後城は焼落ちる。


そして、魔王城に向かって聳え立つ崖に黒い影が焼落ちた城から撤退する兵士達の群れを見て薄ら笑う。


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