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生きたい  作者: 神楽兎亜
1/1

1. 僕が石になる前に

これは、私が小学五年生の時に書いたものです。



石になりたい



路上に転がる石


砂浜に埋もれる石


石きりで水上を跳ねる石



こんな石になりたい



朝が来て目が覚める


僕は石だった


人に蹴られる石だった



草になりたい



道に生えている草


雪がつもっている草


風になびく草



こんな草になりたい



朝が来て目が覚める


僕は草だった


人に踏まれる草だった



蹴られて踏まれて強くなった



でもそれは夢で


現実はもっと厳しくて



朝が来て夢から醒める


僕は人だった


人に蹴られて踏まれて人に踏まれる人だった



強くなんかないよ


強くなりたいよ



大丈夫じゃないよ


大丈夫って思いたいよ



だれか僕に強いって言って


だれか僕に大丈夫って思わせて



だれか僕を救って



それでも無理なら僕は石になる


動かない石になる



そうなる前にたすけてよ






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