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俺、ヒーローなんだけど   作者: くま太郎


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ネガティブヒーロー

 二日の朝テンションが上がりまくって、朝五時に目が覚めた。

 そして大事な事に気が付く。鷹空さんが行こうとしている神社って、どこなんだろう?

 神道系や密教系のヒーローがいるので、自然に神仏に詳しくなった。

(お稲荷様だったら、どうしよう)

 総司令は異世界から来たナインテール、九尾の狐だ。その関係で、こっちのお稲荷様とも交流がある。

 そう、稲荷神社にお参りに行くと、確実に総司令にバレる。何しろ総司令は使い魔の管狐を稲荷神社に派遣している。

参拝の作法がなってないと、総司令に報告が行き叱られてしまうのだ。

 総司令の感覚だと部下が知人の家でマナー違反をして、顔に泥を塗られた感じらしい。

後、願い事も伝わってしまう。

うん、都合の悪い事は忘れて鷹空さんとのデート?に備えよう。

(髪型よし。服の乱れなし。口臭よし。お金もモバイルバッテリーも持った……位置情報強にしておくか)

特別仕様で異空間に閉じ込められても、他のヒーローが助けに来てくれるのだ。


 途中コンビニの窓ガラスやカーブミラーで、髪や服に乱れがなにか確認。そしていよいよ待ち合わせ時間の公園に到着。

(待ち合わせ時間まで、まだ十五分あるな……コンビニで暖かいお茶でも買ってくるか)

 ホットコーヒーを飲みたいけど、口臭が気になる。お茶なら大丈夫な筈……念の為にブレスケアも買っておこう。

 待ち合わせ時間五分前、公園に着いたとライソで送る。直ぐに既読がついたけど、返信はなし。

(もしかしてネタだった?それか忘れていたとか?)

 良く考えると一月二日の朝なんて、正月気分真っただ中。彼氏でもない男と出掛ける訳がない……もしかしてやっちゃったか?

 一回帰るねとライソを送るか悩んでいたら、誰かに肩を叩かれた。

もしかして、お巡りさん?正月早々ヒーローが不審者扱いなんて笑えないんですけど。


「吾郎、明けましておめでとう。今年もよろしく」

 そこにいたのは満面の笑みを浮かべた鷹空さん。走って来たのか息が上がっている。


「明けましておめでとう。こちらこそよろしく。もしかして、走ってきてくれたの?」

 息上がっているから、走ってきたのは確定だ。問題は、その理由。

1・近所の公園に俺がいるのが恥ずかしい。

2・暇だったから

3・遊びに行くのが楽しみ、又は早く初詣をしたかった。

 妥当なのは、この辺だと思う。


「うん。言ったでしょ。吾郎と話がしたいって」

 ……予想外過ぎて脳みそがフリーズしてしまう。こんな時は、なんて返せばいいんだ?

(俺もだよ……危険だ。似合わな過ぎて想像しただけで、気持ち悪くなってしまう)

 ヒーローとしての厄介な癖で、人の裏を読み、最悪なパターンを想定してしまう。

 ハザーズが偶然石につまずいて転ぶ。そんな都合の良い予想をしていたら、勝てる戦いも負けてしまう。


「そう言われても、課題とバイトしかしてないから面白い話ないんだよな」

 これで良い。送りバント並みの無難な返答だけど、勘違い野郎の汚名は避けられた筈。


「吾郎は、真面目だね。僕なんてだらけていたのに。課題はどこまで進んだの?」

 いや、俺もだらけたい。でも、それを許されない環境にいるだけなんです。


「一応、全部終わったよ。バイト先に大学の教育学部に通っている人がいるから、アドバイスをもらえるんだ」

 相変わらず川本エスパレオンさんは、アドバイスしかくれない。

 何より怖いのはサンサンクのお姉様方。進捗状況をチェックしてさぼっていないか確認してくるのだ。


「凄い。僕も頑張らなきゃ。それなら、冬休み中に、もう一回遊びに行けるね」

 夢かと思って自分をつねってみる……鷹空さんが、デートに誘ってくれている?

 課題を写させてでも良い。滅茶苦茶嬉しいです。


「四日に実家に戻るから何かお土産を買ってくるよ。お菓子とかが良いかな?」

 里帰りした時には、本部にお土産を買ってきているので候補は色々ある。

 県外に援護に行った時も買ってくる時もあるので、それなにりお土産を買う事には慣ている。

 その結果はお土産にはたべえ物が一番。そして個包装なら、口に合わなくてもお礼やお茶菓子に転用できるのだ。


「その言葉取り消せないぞ。ネットで何が良いか探しておくから。決まったらライソするね……着いたよ。ここの神社近所にあるから、小さい頃から来ているんだ」

 石碑に刻まれた稲荷神社の四文字。顔馴染みの管狐が、ニヤニヤしながら俺を見ている。中にはメモ帳を持っている狐もいて報告する気満々なようです。


「す、素敵な神社だね」

(鳥居の前で一礼。参道の真ん中は神様の歩く所だから、端を歩く。手水舎で手を清めて二礼二拍一拝)

 管狐が厳しい目で俺の動作をチェックしている。


「吾郎はなんてお願いしたの?」

 参詣を終えると鷹空さんが聞いてきた。俺の願いはいつも同じだ。


「俺や俺の大切な人達……皆が理不尽に悲しい想いをしないようにってお願いしたよ」

 これは俺にヒーローとしての理念でもある。

 一番のお願いは鷹空さんと恋人になりたいだけど、それは神様でも叶えられないお願い。何より総司令にチクられるんだもん。


長くなったので分けて十一時に予約更新します

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