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なんで聞いてくる?
「真瀬、今日、家1人?」
エッチなラノベを読んでたら聞き馴染みがあるともないとも言えねぇ声が飛んできた。
「1人?」
顔を上げると年相応に隆起したお胸と鉢合わせた。めっちゃ近けぇな。
「1人だが…」
ちくしょう、ドギマギして声が震えちまったじゃねぇか。
「行ってもいい?」
胸、尻、顔、普通。陽キャでも隠キャでもねぇ、幼馴染でも他人でもねぇ、なんでもねぇやつ。
それがこの時までの早乙女うちはだった。
「なんで?」
中3の夏、授業から開放され各々の青春を謳歌する昼休み。2人っきりの教室で、早乙女はカバンからナニカを取り出して言った。
「1人エッチしたいの」
バイブを手にして、トロンとした目でこちらを見る早乙女に俺の思考は停止し、股間は熱くなった。